2017年7月8日土曜日

真北導入板の製作


天体望遠鏡を載せる架台~赤道儀は、直交する2つの回転軸によって、望遠鏡の向きをコントールするのだが、その一つの軸(赤経軸)を地球の自転軸(地軸)と平行にセットしなくてはならない。
一般的な小型赤道儀は、赤経軸に小さな望遠鏡を仕込んで、視野のスケールに北極星を導入して調整する。
最近は遠征を面倒がって自宅の庭で星を観ている。これはらくちんなのだが、北側に建っている自宅が邪魔をして北極星が見えないのが問題。
方位磁石の示す磁北は、ここいらでは真北から7度10分ほど西側にずれ(偏角という)ている。CADで真北と磁北のずれを正確に描いて、印刷を合板の上に貼り、これを真北導入板と命名した。さらに真鍮の棒の両端に下げふりを付け、赤経軸と直交する赤道儀の一面に取り付ける。ここいらのものは3Dプリンターで部品を製作した。真北導入板の上に方位磁石を置いて磁北に合わせると、描かれた東西を結ぶ線分が真の東西を指す。この線分に2つの下げふりの先端が一致するように赤道儀の方位調整をすると、だぁいたいなのだが、赤経軸は真北を指すしていることになる。最近の赤道儀は、基準星を1~3個導入してズレを教えてあげれば補正しながら2軸を自動運転してくれるから、極軸セットはこの程度の精度で差し支えない。
今日はざっと作ってみて試用したのであるが、使い勝手はもうひとつ。下げふりでは無くドットレーザーポインタを使うべきだったかな。

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