2016年12月31日土曜日

うそ


 12月の初頭から、公園にウソが来ているという話は小耳にしていたものの、姿を見ることはできなかった。
年末おしつまり、会社も終わってびーすけ散歩をじっくりできるようになったら、何度か目にすることができた。
 4羽くらいいるようで、集団で動いているのは数年前に見た時と同じ。あまり人を恐れないのは、この公園で慣れたからなのか。
木の実を食べているらしく、嘴のまわりが汚れている。とても美しい鳥だと思うのだが、こうしたご愛嬌もかわいらしい。
 なぜウソなのだろうね。調べたら、ウソは古語では口笛を指す言葉で、鳴き声がそれに似ているからだそうだ。嘘つきだからでは無いらしい。

2016年12月30日金曜日

M1(かに星雲)


 家の前の公園で機材のテストを兼ねて星を撮る。上はメシエナンバーの第1番にあるM1、カニ星雲。口径66mm、f=388mmのZenithStar66SDの直焦点撮影。露出60秒を3枚合成。
左はM31アンドロメダ銀河だが、家の前の公園ではこのくらいが精いっぱいだろう。あれれ、今日はEOSkissX5で撮ったのだが、CMOSがひどく汚れているよ。
 同じ機材で撮ったぎょしゃ座にある散開星団のM37(左)とM38(下)。もう少し広角で撮ったほうが、こうした散開星団はそれらしく写るのかもしれない。
バーチノフマスクを使ってピント出しをしたら、とても正確にピントが合わせられる。もっと早く使うのだった。
ぎょしゃ座は天頂近くに居てくれるので、周辺の街灯の影響を受けにくい。

トラツグミ


トラツグミである。いつもの公園で見るのは始めてのような気がする。暗いところでシロハラやツグミにまじって餌を探していた。
トラツグミの声は、伝説の鵺(ぬえ)の声とされるほど不気味な鳴き方だそうだ。ぜひライブで聞いてみたいものだが、便利な世の中になって、Youtubeで検索すると聞くことができる。
たしかに寂しい感じではあるものの、透明感のあるきれいな声である。 

2016年12月29日木曜日

冬鳥


 冬鳥をあちこちで見かけるようになったのがうれしい。上と左のモズは別の個体である。上は雄、左は雌。
先日ハヤニエを見て衝撃的だったが、こうした姿からあの狂暴はうかがいしれない。奥が深い感じがする鳥であるなぁ。
 ジョウビタキが、車のガラスに映った自分の姿に攻撃しているところ。この鳥はなんかわかりやすくてかわいらしいと思う。
公園のアトリが木の洞に出たり入ったり、巣なのかと思ったが、メジロも出入りしたので、何か美味しいものがあるらしい。

2016年12月25日日曜日

ローパスレス試写その2

土曜日の夕飯後に、車で50分くらい遠征して星の写真を撮った。ローパスレスに改造したKissX2を、簡易赤道儀のポラリエに載せて「暗い赤色の散光星雲」を狙う。
1分程度の露出を3枚撮ったものを合成すると、なんとか暗い赤が浮かび上がってくる。ふーん面白いじゃないの。お手軽にこんなものが撮れる時代になったのであるなぁ。
上は「薔薇星雲」下は「燃える木」と「馬頭状星雲」である。下は少し星像が流れている感じ。ピントも少し甘い。
 このカメラはフィルターを取り除いたために、通常の無限遠位置よりさらに外側にピント位置がくることになった。多くのレンズはオーバーインフと呼ばれる遊びがあるのでマニュアルではあるがピントを合わせることができる。しかし、手持ちのトキナーAT-X 11-20PRO 広角レンズは、オーバーインフが無いためにピントが合わせられない。ピントリングを一杯に回しておけば無限遠に合焦して大層ラクチンだったのだが、こういうデメリットがあるとは思わなかった。
ピント合わせは、X2の液晶画面を拡大して感覚的に決めているのだが、ポラリエのようなユラユラ揺れる架台の上では、ピントリングを回すのも一苦労である。
農道を外れたところに車を置いてお店を広げたが、足元が少し柔らかかったのも極軸ズレを起こして星像を流れさせた可能性がある。180mmの望遠レンズをポラリエで使うのは、300mmでもできないことは無かったのだが、無意味に失敗の可能性を大きくしている。
星の写真はひとつひとつ問題を解決しながら前進させてゆく遊びなんだねと改めて思う。まぁ嫌いじゃないけどね、こういうの。 

2016年12月18日日曜日

ISSを撮影する


夕刻にISS(国際宇宙ステーション)を撮りにでかける。明るい撮影対象だから、暗い空を求めて遠征する必要はなく、そこそこ暗くて、周囲に高い建物が無ければよい。近くの畑が好適と考えたのでバイクに機材を積んででかける。
人工衛星は、赤道儀が追跡できる日周運動で動いてくれないから、経緯台に望遠鏡を載せて、手で追いかけることになる。ISSを撮るという遊びは、JAXAが写真募集しているせいなのか、けっこうやっているらしい。
先達の撮影データを参考にすると、シャッター速度は1/1000以上である。ISOは1600くらいらしい。シャッター速度が天体撮影としては非常識な高速なので、露出をかせぐには大口径の望遠鏡がほしくなる。先達には口径40cmのドブソニアンを使ったものがあったが、これが一番有利な機材だろう。
望遠鏡を振り回せなくてはならないから、手持ち機材ではポルタ経緯台を使うことになる。これに口径20cmは積めないので、なるべく焦点距離が長いものを選ぶと、いつも月を撮っているマクストフになる。口径102mm焦点距離1356mm。
先達のデータから露出を概算する。露出量はISOに比例し、シャッター速度に反比例する。絞りやF値は、√2倍になると露出が半減するので、0.5^(F/1.4)になるのだろうと考えた。これらのファクターを乗算して先達の値と自分の機材の比較を行うと、ISOを3200まで持っていってもかなり不足。しかた無いがこれ以上だとノイジーになるので、今日はこれでいいや。
やってみたら結構写っている。57秒目のショットが今日のベストである。居住スペースと太陽電池パネルがわかる。次は100mmの屈折でやってみようか。
ネットの記事によれば、ISSの撮影は4km先にある1mのものを写すのに等しいとの事。

2016年12月17日土曜日

愛犬に自動的に毛布をかける仕組み


びーすけの小屋には床暖房が入れてある。タイマーで夜8時から翌朝の9時まであっためるのだが、小屋じたいが断熱性が全く無いので効率が悪い。昨年は小屋の内側に断熱材を入れて越冬してもらった。
あまり上手な出来ではなかったし、なにより狭そうであるから、今年は小屋の内側に毛布をかけることにした。
寝る前にびーすけの様子を見に行って毛布をかけてあげると素直にそのままになっているから、彼も毛布の効用は理解している。残念なのは、トイレに立つと毛布をもう一度自分の背中にかけることができないというところ。
園芸用のアールのついた鉄パイプを適当な長さに切断して、床暖房パネルの入り口側に取り付ける。
このパイプに毛布を取り付ければ、かならず彼の背中に毛布がかかる仕組み。
うまく行くかなぁ。


2016年12月16日金曜日

バローレンズを見直す

仕事を休んで病院に行った。昨年の年末年始で大腸ポリープを切り、癌化しているけど完全に取ったから心配無いと言われ、だけど来年も検査しようねという事になっていたのだ。
律儀に病院に行き、半日をつぶして内視鏡検査の日取りを決める。まぁ午後から出社できないこともなかったのだが、仕事関係も今ひと段落という感じなのであっさり休む。
朝夕びーすけ散歩をして、夜に月を撮る。
望遠鏡の接眼レンズには、バローレンズというオプションがあって、これを付けると拡大率が大きくなる。接眼レンズを10本買うよりも、5本買ってバローを用意すると安くすむのだが、バローレンズを使うと画質は劣化するものだと思っていた。

テレビューという会社のテレメイトという(分類上はバローレンズで良いと思われ)商品があることを知ってほしくなった。「倍率以外は何も足しません」というキャッチフレーズが泣かせる。
この会社の接眼レンズは定評があるのだが高価でもある。まぁブランド力というのか、この会社のバローならいいもんなのではないかと思ってしまうわけだ。




 バローレンズを調べていたら、接眼レンズを使わずに、このレンズだけで拡大する方法があることを知る。さっそく手元にあったバローレンズでやってみたのが左の写真。バローだけ、バローと9mmの接眼レンズ、5mmの接眼レンズだけを同じ望遠鏡で試す。厳密な比較とはとうてい言えないいいかげんなものだが、バローだけってスッキリした画像だな。テレメイト買うか?


2016年12月10日土曜日

ローパスレスの試写


8月にローパスフィルターを取り除いたカメラの試写を行っていなかったので、本日催行。忘れていたわけではないんだが、なんとなくずるずる時間がたってしまった。
よく見るとCMOSに傷を入れてしまっている。これは残念だが、やはり暗い赤は良く写る。オリオン3つ星の左端にある「燃える木」がはっきり写っているし、その下の馬頭状星雲もなんとなくわかる。
試写は家の前の公園で、しかも月明りのある中だったから、コンディションがよければもっと楽しい絵が残るはず。

2016年12月4日日曜日

壁付ヘアードライヤーホルダー

3Dプリンターで作ったドライヤー置きを壁に取り付ける。もうちょっと凝ったものを作る気まんまんだったのであるが、家人がさっさと付けてくれというから、取り付けてしまうことにした。
こういう形であれば3Dプリンターで作る必要は無いと思うようになったのは、我ながらかなりの進歩であって、今後のご発展が嘱望されてしまうのであった。

アトリが来た


阿蘇旅行の疲れも少し残っているので、朝夕のびーすけ散歩以外は何もしないことにする。
公園にはアトリの群れが来ていて、この鳥のカラフルな柄が紅葉の中にはまって美しい。
水を抜いた池にできた水たまりに水を飲みに降りてくる。この瞬間を狙っていたが、うまくつかまえられない。びーすけが帰りたそうだからあきらめる。
 公園の池にはカワセミが定着した模様。とまり木がどうも風情が無いのだけど、このネットを支える竹か、赤い縁取りの立看板が魚を見つけやすい場所らしい。まぁしょうがないよね。
夕刻のびーすけ散歩で、ウソが出るらしいと聞いた場所でしばらくねばるが現れず。代わりにツグミが来てくれた。今秋はじめて見る。

2016年12月3日土曜日

阿蘇に行く


慰労会のようなものだが、仕事のつながりで阿蘇まで行ってきた。初めてではないが、やはり雄大な自然がすばらしい。
上は写真を墨絵風にアレンジしたもの。左は往きの飛行機から撮った久住連山(だと思う)。まるで迷彩塗装のようなカラーリングで驚いた。
 黒川温泉に泊まったのだが、宿の屋上には展望台と天文台があり、大きな望遠鏡でM31を見せていただいた。
新月で天気予報も晴天であることは知っていたが、夜に一人で出かけられるはずもないと考えていたので星を撮るための機材は持ってきていない。オリンパスE-PL5に17mmの単焦点で、なんとか右の写真を撮る。構図も取れないし、ピント合わせもいいかげんなもの。右下の一等星はベガでその上にデネブがある。夏の大三角形を撮ったつもりが、左下にアルタイルを納めきれなかった。破線は飛行機。
左側に写っているのが天文台のドーム。周りにはけっこう灯りがあるのだが、空の地の色がとても暗い。下にオリオン座を納めた。
下は熊本市内の古民家で撮ったもの。床の間の脇にある出書院の組子障子に庭木の影が写って良い感じだった。古い民家等の座敷に入ったら、必ず正座して室内を見回すことにしている。和室はこの高さの視界で眺められる事を想定したプロポーションなのだ。