2013年7月22日月曜日

撮影法の総括を試みる

  僕は同じことを何度もやってしまっているのがBlogを読み返すと良くわかる。そこで、今日たまさかお休みを頂いていた(といっても午前中は家で仕事したけど)ので、検証というか整理というか総括というか、そんなものをしてみたい。以下は私の覚書であって、正確な知識に基づくものではありません。初学者の妄言ということでご勘弁。
 遠くのものを見るための望遠鏡を使って写真を撮る場合、いくつか方法がある。上図のDirect forcusと書いた方法は、直接焦点法(直焦法)と呼ばれるもので、望遠鏡の主鏡(屈折式の場合はメインとなるレンズ)の焦点距離が、そのまま望遠レンズとしての焦点距離になる。主鏡の口径(D)で焦点距離(f)を除した値がF値になる。所有している2本の望遠鏡は、
  • BORG100ED D=100 f=640 F=6.4
  • ZenithStar66SD D=66 f=388 F=5.88
Fが暗すぎる(値が大きすぎる)場合は、レデューサーレンズ(凸レンズ)を間に挟んで焦点距離を短くする。
Extendedと書いた方法(エクスパンデドとすべきだったかも)は、拡大撮影法と呼ばれる方法で、接眼レンズ(アイピース)を主鏡とカメラの間に置く。アイピースとカメラの間の距離を大きくすると拡大率も大きくなるので、実際の焦点距離を把握するのは少々面倒。
Collimateと書いた方法は、コリメート法と呼ばれる方法で、流行のデジスコはこの方法。主鏡の焦点距離(f)を接眼レンズの焦点距離(f')で除した値が拡大倍率になり、これにカメラレンズの焦点距離を乗じた値が焦点距離になる。66SDに焦点距離f'=25mmの接眼レンズを組み合わせると、388/25=15.52倍の望遠鏡になり、焦点距離60mmのカメラレンズを後ろに置くと、15.52x60=931.2mmの焦点距離になる。
上図はレデューサーレンズを全てのパターンに描いているが、これは必要に応じて使うもの。使っているフォトショップがバージョンが古すぎて日本語が使えないので面倒だ。
先週末からやっていたVari8000Sの主鏡をレデューサーレンズとして使って、1.7倍のオートフォーカスアダプタと組み合わせる方法は、私の計算が誤っていて実質400mm相当にしかなっていなかった事がわかった。左の400は望遠レンズEF400をそのまま使ったものだが、これとほぼ同じだもの。狙いの半分しかなかったわけで、これはタンジェント計算のポカミス。
ペンタックスのオートフォーカスアダプタは画質を損なうという話も聞くし、今日の比較ではあまり良い結果が出ていない。
66SDで拡大撮影法もやってみた。左の640は、以前にレデューサーを使わない直焦点で撮ったものだが、これとほぼ同じだから焦点距離は概ね640mmくらいになっていたらしい。
66SDにビクセンのLV25接眼レンズを組み合わせて、キャノンのEF60Sマクロレンズを使ったのが930だが、今日の成果はこの方法が一番よさそうだとわかったことか。右の896は、キャノンの純正エクステンダーを使った直焦点。これも良い方法なのだがマニュアルフォーカスになってしまうのが難。
 等倍切り出しをしたのが左の画像。どれも大差ないじゃないと言えばそういうものなんだが、今日試した組み合わせでは、66SDのコリメート法が100ED+AFアダプタより良い結果。
全天の明るさがころころ変わるし、基本的に合焦は、望遠鏡側をだいたい合わせてから、拡大撮影法を除いてカメラ側にまかせている。
接眼レンズは前から使っていたビクセンのLV25と、最近購入したエクストラフラット27というものを比較したが、今回はLV25のほうが良い結果を残した。フラットの名前に惹かれたのだが、ノーブランドはやっぱだめかも。
コリメートは機材の全長が長くなるのが嬉しくない。拡大撮影法は実焦点距離を稼ぎつつ望遠鏡を短焦点にできるかもしれない。本来主鏡と撮像面の間に在るレンズが少ない方が良い結果を出すはずなのだから直焦点が優れているはず。しかしよせあつめの試行錯誤だから何が悪さをしているのかよくわからない。あぁ試さなくてはならないことはまだまだあるね。今日も総括にはならないということで..
下は拡大撮影法による近側のテスト。露出不足なのだが雰囲気は良いかな。

2013年7月21日日曜日

ED100+AFアダプタ直焦点


 上のムクドリの水浴びはEOS+EF400(トリミング)。
今日はED100(直径100mmのEDレンズ)にレデューサーを使わないでオートフォーカスアダプタ(AF1.7)を使ってみることにした。最近はなりゆきで、適当なレデューサーを探す気分になっている。ED100は焦点距離640mmだからF6.4。この明るさ.ではAF1.7は動かないことになっているから、焦点距離を400mm(F4)くらいに短縮したかったわけ。
左はED100と直径76mm(焦点距離500mm)の2つのレンズの比較。76mmはアクロマートレンズなのでやっぱりED100に比べると見劣りする。ED100はレディーサーを入れないで使うと大変よろしい。これは当たり前なんだ。
 対象がちょっと暗いと、AF1.7がうまくピントを合わせてこない。それでもなんとかかんとか撮ってしまったのが左のムクドリ。1000mm超の望遠だが、対象が比較的近いとディテールが良く写る。
 ゴマダラチョウも動かないからマニュアルフォーカスで撮ることができました。この直後にこの蝶は子供に捕獲されてしまったのだが、その後どうなったか。ちょっと心配。
 このムクドリも1000mm超で撮ったもの。いいんだが、ここまでの焦点距離だとフレーミングが難しくてちょっと使いにくい。800mmくらいが使いやすいか。ということは、
ED100(焦点距離640)を470mmくらいに短縮して1.7倍のアダプタを使えばよいのだな。F4.7でオートフォーカスアダプタが動くかどうかはチョット微妙なかな。
下はいつものEOS+EF400.

2013年7月20日土曜日

VARI8000Sレデューサー


 望遠鏡のBORG100EDに、先日発掘したVARI8000Sをレディーサーとして使い、Fを明るくしてペンタックスのオートフォーカスアダプタを使うというテスト。(何のことやらわからんでしょうが..)
VARI8000Sの対物レンズがM60ネジのセルに納まっていることに気がついたのだ。合成焦点距離は300mmよりだいぶ短いくなるようなので、100EDを使っているからF3以下になっている。これをAFアダプタが1.7倍に伸ばすので、合成焦点距離は400近くになって、F4くらいになる。
 オートフォーカスが軽快に動いて、なかなか快適な使い心地である。周辺もあまり流れない。左はトリミングしているがよく写っていると思う。
下は2枚の合成だが、夕刻になって逆光気味になってくると、けっこうフリンジが出ていることがわかる。

2013年7月15日月曜日

拡大撮影法


 試験前というと、小説を読みたくなったり何やかや勉強以外の事がしたくてしかたなくなる。これは学生の頃からの困った習癖。
だいぶ前にネットで購入したレンズと、買いためた..というか買い貯まったBORG部品を組み合わせて上のようなものを組み立てた。黒いフードはボール紙でできてる。
メインのレンズは口径79mmの接合レンズだが、硝材がとても良いもので、貼りあわせた2枚は、それぞれLASF01とFK01だから色収差が少ない(はず)。焦点距離が930mmと長いので、すぐ後ろにレデューサーレンズを入れて短縮する。メインレンズ購入と同時に買った口径57.5mm焦点距離104mm。この後ろに2インチサイズの天体用の接眼レンズ(アイピース)焦点距離25mmを入れて小さな望遠鏡にする。
いつもはこの後ろにカメラレンズを置くのだが、今日は直接カメラの撮像面を置く方式である拡大撮影法を採用した。カメラと接眼レンズの間には、ペンタックスの50/1.7の玉抜きした鏡胴(すべてのレンズを抜いたもの)を置いて、絞り装置として使う。
上の写真のように、開放で使うと光があばれて全くコントラストの不足した絵になる。F8と言っても、この玉抜き鏡胴の目盛りの話にすぎないが、このあたりで妥協できる感じ。
拡大撮影法は、接眼レンズと撮像素子の間の距離によって拡大率が変わってしまう。試写してみたらだいたいいつものEOS+EF400と同じ大きさの写野になっていたから、400mm相当なのだ。
 次に、レディーサーとして使っていた口径57.5レンズの代わりに、ケンコーのクローズアップレンズN.o.2とNo.3を二枚重ねして置いてみる。
気のせいかこちらの方が良好な印象。焦点距離は800mmを少し切るぐらいになっている様子。
いずれにしても暗いなぁ。
レディーサーとして使ったクローズアップレンズを1枚にして、もう少し鏡胴を長くして、ペンタックスのAF1.7を使った直焦点撮影が良いかもしれない。目標焦点距離を800mmとすると、メインレンズの焦点距離が930mmだから、これを半分にするレデューサーを用意して、さらに1.7倍すればよいのだな。
 実際に使ってみた水を飲みに来たアオスジアゲハの図。なんかもう一つですよね。
下はいつもEOS+EF400/5.6L。試行錯誤でレンズ遊びをしてみると、簡単にこんなのが撮れるというのは、実は大変なことなんだと思うわけです。

2013年7月14日日曜日

水浴びをする鳥たち


 びーさんの帰り道、公園の芝の上に奇妙な形のものが落ちているので、近づいてみたら交尾しているアオスジアゲハだった。
鳥も暑いから水浴びしている。
 これはヒヨドリだよね。ぬれねずみになっているから、何だか良くわからない。コムクドリの水浴びが見れるというのでこの場所で待ったのであるが。時間が早すぎたのか。
今日も実技試験の問題をやった。器具毎に異なる電線被覆材の剥き長さをおさらいする。こういうのはきっと役に立つよね、これからの人生で...
 これはオナガとムクドリの若い衆である。
まぁ、暑い中とはいえ木陰だったからなぁ。しんどくはなかったのである。
絵的には悪くないと思うものが残った。EF400/5.6Lは本当にいいレンズだなぁ。

2013年7月13日土曜日

試験勉強

この三連休は月末の電気工事士実技試験の試験勉強でつぶれてしまう予定。どうせ暑くて外に出ないからいいけど。
左ようなものを40分で組み立てる試験なのだが、けっこう勉強して学科試験に通ったので、実技で落ちてはくやしい。
このためにそろえた工具にも慣れてきて、勘違いなどのトラブルがなければ概ね試験時間内に終わるようになってきた。しかし一部の小部品以外は追加で材料をもらえないから、最初に間違えるとお終いになる。
試験用の便利工具や、練習教材セットや教本を買ってけっこう出費している。試験ビジネスにしっかりはまってしまったのが、ちょっとくやしい。 ともあれ、この試験勉強は教養課程としても良い勉強になったと思う。

2013年7月7日日曜日

ツマジロエダシャク


 朝のびーさんで変わった形の蛾を見つけて写真に撮った。どーせ鳥もいないだろうと思って、カシオのデジカメしか持っていなかったから、モードを変えながら数枚。
 撮った写真を切り抜いて、ネット上の画像検索にかけると、インターネット上に公開されている似たような写真や図が見つかる。切り抜いたのは余計な情報が入っていると類似検索の精度が落ちると考えたから。ともあれ便利になったなぁ。ツマジロエダシャクという蛾であることがわかる。
 折り紙のような翅という形容もある幾何学的なフォルムである。並べて図案を作ってみる。うまく行くね。上の写真は左のバリエーションの一つを使ったもの。
 2年ほど前に、VARI8000Sというとても廉価な望遠レンズを買っていた。スリービーチという会社の製品だが、この社名は社主が三浦さんだからだそうだ。中学生の頃の話だが、郵便切手を送ると小冊子の望遠鏡部品のカタログを送ってくれて、これを眺めるのがとても楽しかった。望遠鏡の部品は通常高額なものなのだが、この会社のものは中学生でもなんとか手が届くものがたくさんあった。何点か買い物もしたはずだ。
社名に惹かれて買ったものの、このVARI8000Sの存在はすっかり忘れてしまっていたのだ。久しぶりになでまわして、やはり以前に直焦点化改造したカシオのEX-FC150に取り付けてみることする。420から800までズームできるのだが、さすがに800mmは暗すぎる。400であってもFC150の撮像素子はとてもちいさいから相当な望遠になっている。ピントの山がつかみやすい。周辺がけられるもののFC150との相性は良い感じ。

2013年7月6日土曜日

EOSでコリメート撮影のテスト



 チョウゲンボウの姿無く、港にコアジサシもいないので干潟に出る。ツバメの子供がなぜかアオサの上にへたりこんでいる。
満潮なのでサギも足場が選べない。遠くにかたまってただずんでいる。


 干潟の端っこに設けられた淡水池。水が汚れているせいか、アオサギとカモがそれぞれ2羽しかいない。今日は鳥影がひどく乏しい。


 左はZeinithStar66SD(LV15)とEF60macro+KissX2の組み合わせ。コリメート式のカメラ側を、今日はEOSkissX2にして純正のマクロレンズを使ってみる。オートフォーカスはとろんとした緩慢な動きだが合焦する。時々失敗している。

カメラ側レンズのオートフォーカスを止めて、無限遠で固定し、望遠鏡側でピントを合わせたり、カメラ側のオートフォーカスを動かしてみたり。いろいろ試すのだが、どれが上手く行くのかよくわからない。ピントが出た時は、オリンパスのミラーレスよりシャープな印象。
 干潟から戻って夕方のびーさん。水路にはオオヨシキリ。芝を刈って風呂を洗う。夜は次男と今月末の実技試験問題を一緒にやってみる。