2009年7月31日金曜日

夜毎駅前に参集する輩



看板の上にびっしりとムクドリがとまっている。夕暮れ時から夜遅くまで、駅前はムクドリの狂騒でおおわれる。ムクドリは、天敵から身を守るために大きな群れを形成し、天敵が居ない明るい繁華街に集まる。これだけの数が興奮して群れ飛ぶのだから鳴き声もフンも迷惑この上ない。全国的に郊外の繁華街がこの被害を被っているそうだ。日中、家の前の公園で地面の虫を探している小さな群れが、夜毎駅前に参集して騒いでいるのだな。けしからんなぁ。

2009年7月30日木曜日

光の帝国

 




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仕事をしていたら外が暗くなってきた。手をとめて窓際に立つと東の空に明るく輝く雲が見える。東側にある大きな雲が、西の空の落日を反射して輝いているのだ。
マグリットの「光の帝国」を連想させる。 有名なマグリットのこの絵は、建物の夜景の背景に真昼の空を配している。見る者に違和感を感じ取らせ、その原因を納得した瞬間にわき腹を軽くくすぐられたような楽しさがある。マグリットもこんな雲を見て思いついたのではないかなぁ。

2009年7月26日日曜日

木陰



木陰がありがたい季節。
ふと思ったのは、木陰と緑陰はどう使い分けるのか。
「緑陰」=青葉の生い茂った木陰(goo辞書)...なるほど
上の2枚は朝のびーさんで撮ったもの。右下は先日ひばりを見つけた畑で撮ったセキレイの幼鳥。どうやらこの掘り出された木の根っこを巣にしているようだ。

2009年7月25日土曜日

整列

びーさんで通りかかった水路。カモとカワウとアオサギがきれいに整列していた。アオサギが引率しているように見える。この水路は潮の干満で水位が変わる。鳥たちはコンクリートの突端際に立とうとして一列に揃ってしまったというだけなんだけどね。


シジュウカラの飛び出しとカワラヒワの後姿。公園の花、団地の前にただずむコサギ。
毎週末に同じような写真を載せていると、私の休日は鳥の写真をとって犬の散歩をしているだけなのではないか...と誤解される恐れがあると気がついた。朝晩のびーさん以外に何をしたかを列挙しなくてはなるまい。えーと、今日はびーすけを洗い、芝生を刈った。子供の夏休みの宿題を手伝い、家内の送迎もした。キッチンのシンクの取っ手が壊れたので取り外し、衛星アンテナの取り付けボルトの緩んでいるのを直した。おー思い出してみるとけっこう働いてるではありませんか。ちなみに、びーさんの時はもちろんなのだが、庭に居る時もカメラは持ち出す。バルコニーに居るときもカメラは近くに置いている。こうして撮っているものばかりだから、必然同じような写真ばかりになる。これは日記だからまぁいいか。




日蝕は天候のせいで、もう一つ不完全燃焼...という感じで終わってしまったのだが、減光フィルターと赤色透過フィルターの組み合わせで太陽を撮るとどうなるか、という課題が残っていたのでやってみました。結果、あまり面白くありません。現像ソフトで画像データの一部を強調して、フォトショップでさらにコントラストを調整して、円周縁部の凸凹を強調してみたのが下の画像。こんなにいじくりまわしてしまうと、このぎざぎざが太陽の表面活動を示しているものなのかどうかもよくわからない。下のびーすけは、これから洗われることを察知して警戒モードに入っているところ。目つきが険しいでしょ。

2009年7月24日金曜日

挟まれる



所用で田町に出向く。国道15号の歩道橋を登ると正面に東京タワーが見えた。国道沿いに建つビルに挟まれて妙に納まりの良い姿だったので写真を撮る。怪獣映画のセットのようではないか。それにしても湿度が高い暑い日でした。びーすけの写真は翌日撮ったものですが、彼もけっこう参ってます。

2009年7月22日水曜日

4ビットの共感



夕刻あらためてNHKの皆既日食を観る。様々な人が様々な興味を持ってこの日に臨んだことは興味深いものがあったのだけど、この天体ショーが太陽が隠れてまた出てくるだけのひどく単純なものだけに制作側は苦労した印象。日蝕現象にえらく入れ込んでいる特殊な人物のエピソードを取り上げられても、(この私でさえ)共感もなければ感心するわけでもないからつまらない。
日蝕が終わってしばらくすると、また小雨模様になった。その中をびーすけと散歩する。こやつも先日5歳になってだいぶ落ち着いた。しかし外で飼っていると夕食後は朝まで孤独な時間になるから、けっこう寂しそうな顔をする。
夜は高校生の次男と「大人の科学」(学研)で遊ぶ。4ビットパソコンが付録。簡単な命令を16進数で打ち込み、実行結果を基板上のLEDやブザーで確認できる。8ビットパソコンで遊んでいた頃を思い出させる私にはとても懐かしい代物なのだが、次男はカードゲーム機の原始的なものと認識したらしい。ここいらへんの感覚も共有できないものである。

日蝕の日

仕事を休んで日蝕に備えたのに小雨模様のドンぐもり。食の最大を過ぎた頃に、雲が薄くなった瞬間があった。完全にあきらめ状態だったので望遠レンズの手持ち撮影。この程度であれば減光フィルターの必要もない。(危険なのでまねしてはいけません)


子供も楽しみにしていて、近所の子を呼んで待ち構えていた。テレビの中継を見ているだけというのもつまらないから、以前景品でもらった照度計でいっしょに空の明るさを記録することにした。ぶあつい雲でわからないけれど、その向こうでは日蝕が起きていて、そのせいで空の明るさは暗くなる...はず。実際に空を肉眼で眺めている限りは空が暗くなったことはわからなかったのだが、照度計の推移をグラフにすると日蝕による照度の減少がはっきり認められるね.....ってわかったかい?

2009年7月20日月曜日

準備ちゃくちゃく...



太陽観測専用にHαフィルターというものがある。水素原子の可視光領域に現れる線スペクトルHα線:波長656.3nm(ナノメーター)のごく狭い波長幅だけを透過するフィルターで、これを使うと日蝕時でなくてもプロミネンスなどの太陽活動が観察できる。もちろん私はこんなものを持っているわけが無い...のだが、この波長を中心に100nm幅の赤色領域だけを透過する干渉フィルターは何故か持っているのであります。モノクロビデオカメラでカラー写真を撮るために、比較的裕福な時期(大恐慌前)に購入してあった。これを使うと少なくともレンズの色収差は問題無くなるだろうし、悪いことはなかろうと使ってみたのが上の写真。おり悪しく雲がかかってしまったのだが、コントラストは大分良くなることがわかる。太陽の周縁部のでこぼこ(プロミネンスだと思いたい..)も見えるし。ずいぶん視野が暗くなってしまうのでシャッタースピードは落とさざるを得ないのだが、当日はこれで行くことにしよう。
下の写真は昨日来使っている減光フィルターを望遠鏡の筒先に取り付けたところ。この本来写真撮影用ではない眼視用フィルターがあまったので、ハギレで眼視用のメガネを作ることにした。単純にメガネの形にしても良いのだが、ネットで検索したらハローウィン用と思われるマスクがいくつか見つかったので、これの目の部分にフィルターを貼り付ける。日蝕にふさわしいデザインではないだろうか。


暑い中を避けてびーさんをすると、あい変らずのメンバーが拙宅の周辺にはうろうろしている。シジュウカラとカワラヒワ。カワラヒワは自宅のバルコニーから撮影。太陽観測の予行演習中に、目の前の電線にとまったので、急いで太陽フィルタを外して撮影。


水路には2羽のアオサギと7羽(!)のコサギ。鴨類が少なくなった分、サギと少ないがカワウを良く見かけるようになった。

2009年7月19日日曜日

予行演習と雲雀

この丸い白円は本日の太陽。バーダー社製のAstroSolar Safety Filmというアルミ箔のようなフィルタ(安かったのだ...)を、望遠鏡の筒先に取り付けて撮影してみたもの。22日の日蝕撮影の予行演習をしているのだ。右上に黒い点が認められるが、これはおそらく黒点でなくカメラ側の汚れ。こういう写真を撮るとカメラのCCDやレンズの汚れが良くわかる。しかしこの程度の画像では切り絵のような「太陽の欠け姿」以上の記録は残せない気配が濃厚。そもそもこのフィルターも撮影用ではなく眼視用として売られていたものなのだからあまり多くを望んでもね。科学遊びとしてはこの程度でもいいかなぁとも考えていたら、大学生の頃、数学課の友人と卒業論文のテーマを話題にしたことを思い出した。建築学科に籍を置いていた私は、論文という以上、そこには何らか発見や提議のような結びが欲しいと考えていた。そんな話をして数学科の卒業論文とはどのようなものなのかと彼に問うたところ、何か新規な発見なんぞをしてしまったら、それはフィールズ賞(数学のノーベル賞のようなもの)に値する大騒動になるわけで、比較的難しいとされる数学上の解法を理解できましたという内容のレポートを出せば良いのだとの事。そう語る彼の目は、揶揄や憐憫までの意地悪さは無かったものの、おまえ(ら)のやろうとしていることはそもそも学問とは言えない水準なのではないかという見下し目線があった。 実用の学である工学は、理学とはスタンスが異なると言ってしまえばそれまでだろうが、評論とも言えないようなものも確かにある。
自分のしていることが何なのか...と考えるとつまらない。22日の太陽は、何万本という優れた機材の筒先によって正確な科学資料が蓄積されるであろうから、撮影機材の貧弱に消沈することなく、子供と楽しく写真を撮ることにしたい。


三男のコンビニ・スタンプラリーに付き合う形でびーさん。簡単に3軒のスタンプを収集。しかし同系列のコンビニがこんなに近くにあってもいいのかな。
日頃行くことの無い畑の近くを通りかかると、強い風の中をひばりが垂直に上昇しようと悪戦苦闘していた。あまり高く飛べないらしく、すぐに降りてしまうから、写真を撮るには都合が良かった。まともにひばりを撮るの初めて。

2009年7月13日月曜日

昨日(日曜日)の話

昨日は小学生の三男と近所の工科大学に出向いた。子供向けの体験講習イベントで、サンドブラストを使ってガラスのコップに絵を描くという内容に参加。マジックで描いた絵を持参し、スキャンしてもらうとカッティングマシンが厚手のフィルムを絵の形に切ってくれる。これをコップに貼って研磨材(サンド)を吹き付ける(ブラスト)と、切り抜いた部分がスリガラスになって模様が刻まれる。三男が複雑な絵を作りすぎて手間取っている間、あまりにも暇だったので、私も小鳥の絵を描いてやらせてもらった。のんびりしたおおらかなイベント。
帰宅して庭の木にアゲハが飛んでいたので写真を撮る。ずいぶん翅が痛んでいるがどうしたのだろう。雨に打たれて壊れてしまったのだろうか。


口径10cmの天体望遠鏡に直接一眼レフを取り付けて鳥を撮るというのは、チョウゲンボウをはじめとして何度かやってみているが、この望遠鏡にカシオのハイスピードデジカメを取り付けるというのは未だやっていないことに気がついた。今日も岳父のひまわりにはカワラヒワが飛来していたので、これでテスト。接眼レンズを付けた天体望遠鏡の後ろにコンパクトデジカメを取り付ける。


カワラヒワが伸び上がってひまわりの種を食べる光景を、飽くことなく撮り続ける。遊歩道に面して植えられたひまわりなので、人が通るとカワラヒワは近くの電線に避難する。人どおりが途切れるとサッと降りてきて種をついばむ。この繰り返し。大きな望遠鏡で遊歩道を狙っていると、通行する人も申し訳なさそうにこちらを伺ったりする。結構迷惑だな俺。以下が成果なのだけれど、思ったよりうまく撮れたと思う。ハイスピードデジカメだから動きのある瞬間を捉えることができるが、先週のものと比較すると画質の差は歴然というところ。

2009年7月5日日曜日

庭先数メートル

土曜日は寝てしまった..というと何がなんだかわからないだろうけど、24時間寝てしまうことがある。もっとも何故か食事の時は起きる。朝飯を食べて布団に戻って寝る。昼飯に呼ばれて食べたらまた寝る。夕飯に起こされてまた寝る..
当然、家人はたいそう心配してくれて、どこか悪いのか..とか聞いてくれるのだが、ただ眠いだけで別にどうということもない。
毛布と敷布の暗黒空間から復帰して日曜日。頭は未だにぼんやりしている。朝のびーさんも家人に頼んで、バルコニーの揺り椅子で空を見ていたら、カワラヒワの声がする。道路の向こう側の公園、岳父渾身の花園に数羽をみとめ、撮りました。なんだ..元気じゃない。という冷たい声が聞こえたような気がする。




同じ花園(3m四方くらいなかな)にアゲハが2羽。見上げればオナガも飛び交う。拙宅の庭先数メートルでずいぶんいろんなものに遭遇する。昨日何もしなかったからまとめて来たという感じかな。


夕方のびーさんでびーすけを公園の石の上に座らせる。フォトショップで石像風にアレンジしてみました。