2014年7月30日水曜日

スナップは難しい

シグマのデジカメDPX2を、ここ数日持ち歩いている。仕事柄外出が多いから、何か面白いものがあれば撮ってみようか、という感じ。とは言っても、鳥やら星やら虫やら、かなり特殊な被写体ばかり追いかけてきてるから、普通にスナップを撮るのは私にはとても難しい。
フィルムカメラであれば標準域にあるこのレンズの視界(40mmくらい)は、困惑するほどの広さだ。下手な写真は撮影意図がさっぱりわからない。なぜこれを撮ったのだろうと考えこんでしまう。
このカメラで雲を撮るのはなかなか楽しい。実際以上にドラマチックな画像になるから。
下の風鈴は神田小川町交差点にぶらさがっていたもの。こういう騒がしい場所にある風鈴というのは、なにか場違いな感じでかわいそうだと思った。 

2014年7月28日月曜日

プロジェクション


社用の移動の折、DPX2で撮ったもの。豪勢な黒い石貼のビルの外壁に、夕暮れ前の低い陽射しが作る木立の影が映っている。上の写真は壁面に正対して撮影したもので、これに惹かれてシャッターを押した。下の写真は斜めから撮ったその説明的なショットのつもりだったのだが、これも結構気に入っている。 最新のプロジェクションマッピングには驚かされるが、こういう自然のプロジェクションも悪くないね。

2014年7月27日日曜日

DP2Xとはどういうカメラなのか


 平日と同じ時間に起きて、びーすけと散歩に出かける。暑くなる前にと思ったのだが、すでに暑かった。上の朝顔は散歩に携えたオリンパスE-PM2で撮ったもの。
戻ってから作業小屋で木片を削って、左のようなカメラ用のグリップを作った。こういう両面テープで貼るグリップはシリコン製のものが市販されていて、値段もそう高いものではないのだが、真っ黒でシンプルな外観のシグマDP2Xには木目が合いそうだと考えた。電動彫刻刀とやすりでごしごしやったら午前中に完了。ばつぐんに握りやすくなったので満足。
 DP2Xは特殊な撮像素子を持っていることは先日書いたとおりなのだが、どのような場合にその効果が現れるのかはっきり把握できているわけではない。(そんなもん買うなよな)
左は等倍切り出しの比較。EOSは18万画素、DP2Xは14万画素だが、実際はその1/3。たしかに画素数の少なさを感じさせない解像度というのは、こういうことなんだろうと思った。
 DP2Xは階調表現が豊かなので、雲がとてもきれいに撮れるという評があった。なるほど、こういう感じなんだなと思った。
DP2Xはデジタルらしくないフィルムのような感じがするという評があった。びーすけ、どう思う? これはまだよくわからないね。
 下はオリンパスの300mmで撮ったアブ。

2014年7月26日土曜日

夏に咲く藤


 梅雨も明けたというのに、我が家の藤棚には一房の花がついた。間抜けなやつだが愛らしい。
朝のびーさんで近所の公園の池に出かけると、トンボが激しく縄張り争いをしていた。左はシオカラトンボ。
 これはショウジョウトンボ。全身が真っ赤なのでとても目立つ。ナツアカネとどう違うのか簡単な図鑑しか持っていないのでちょっと困ったが、胸や頭部も真っ赤で、尾の先が平たいとあったからたぶんこれはショウジョウトンボなんだろう。
家人がスミレ花壇にびっしりと葉が茂らせたから、ツマグロヒョウモンお出迎えの準備は完了。
右はそのそばで産卵場所を探している雌。
 雄はのんきにあちらこちらを飛びまわって蜜を吸っているだけ。人間界もまぁそんなものだよ。
夜になって風も出てきたから涼しくなった。毎日のように拙宅の庭からセミが飛び立っているらしく、あちこちに抜け殻が残っている。夜に見回ったら2羽が脱皮中だった。
翅が乾くまで真っ白なのだが、下の写真はもうすぐ完了という感じだな。フラッシュはかわいそうだから懐中電灯で撮ったのだが、オートフォーカスがうまく動いてくれなかったようで、ピンボケ。

2014年7月21日月曜日

DP2X


 今日は暑かった。びーすけも朝の散歩の途中でもう嫌になってしまった感じ。
コジマアウトレットという店舗が拙宅の徒歩圏内にあって、一昨日のぞいたら、SigmaのデジカメDP2Xがえらく安く売っていた。一日考えたあげく、昨日の夕方購入してしまう。2011年のモデルだからすでに生産終了の型落ちもいいところなのだが、カメラの心臓部であるイメージセンサー(撮像素子)が独特の設計なので、ちょっと気になっていたのですよ。

 Foveonと呼ばれるこの方式は、3層構造の各層がRGBをそれぞれ取り込むことになっていてローパスフィルターがない。1400万程度の画素数を謳うが、これは3層分の和なので輝度分布の情報量は一般的なCMOSセンサーに劣るが、カラー情報は勝るということになるのだろう。
解像感がすばらしく良いとか、高感度耐性が非常に悪いとか、様々な評判も極端な感じで、癖の強いカメラ。
 センサー以外の機能も、発売当初からあまり評判がよろしく無い。こういうものになんとなく惹かれてしまうのが好事家の陥りやすい陥穽。
今日1日使ってみて、古くさいけどシンプルなところに好感。
もともと画素数が小さいから、トリミングするとえらく小さな画像になってしまうのだが、ピクセルがブロックに見える直前まで絵がきれいに見えるから、評判どおり解像が非常に良いということなのかもしれない。ちょっと不思議なカメラだな。
今日の写真は1枚目を除いてDP2X.によるもの。セミの写真はトリミングしたために縦横600ピクセルに満たない大きさなのだが綺麗に見える。花弁中心部の写真も、トリミングして縦横600ピクセル程度の大きさだったものをフォトショップで900x900に拡大している。フォトショップがうまく補間してくれているのだろうけど、プリントアウトを考えると、どうなるのか確かめておきたいところ。

2014年7月20日日曜日

蟷螂の子供


 午前中は曇りときどき雨、昼過ぎから陽射しが出たりするものの、小雨がぱらつくこともあって、大気の状態は不安定。
望遠鏡の接眼部分の部品が壊れてしまって、修理方法を考えていたのだが、これだ!というものが見つからない。
 友人とデッキで少し話をする。ウッドデッキはこのところ応接間化している。庭に蟷螂の子供が居たので写真に撮る。カシオのコンデジに凸レンズをつけてクローズアップ。わりと綺麗に撮れた。
友人が帰ってから、びーすけの相手をする。首のまわりの毛をすいてあげて、耳掃除と目薬をさす。散歩に出かけて帰ってくると、雨が少し強くなって雲も厚くなった。
日が暮れてから雷が聞えて、E-PM2に17mmを付けて稲妻を撮る。運任せの撮影だが、なかなかうまくいかないものだ。

2014年7月13日日曜日

中古カメラ店


 朝のびーさんから帰ってきて9時半くらいだったと思う。何をしなくてはいけないか、何をしたいか..とか休日の朝らしいテーマを考えていたら、いつのまにか眠ってしまって起きたら昼過ぎだった。
天気もちょっとパッとしない。私の気分もそんな感じで、昼食をすませてまたぼんやりしていたら、友人が遊びに来た。隣町のカメラ中古屋に行くというので同行。
こんなところで商売になるのかしら、という感じの小さな町の中古カメラ店だった。置いてあるものをしっかりみると、なるほど気を惹く物が少なくないなぁ。オヤジいいセンスしているかも..もう一つクリアでない今日の脳みそが緊迫感の無い外部情報をとろんとろんと緩慢に処理している。
結局、友人はニコンのボディを購入したから、このようにして市井の小さな商いは成り立っているのだとちょっと納得。
私は何も買わなかったのだが、最近どうしても欲しいというほどの物が無くなってきてしまった。物欲から解放されたというような立派なわけもなくて、今日のどろんとした脳みそが物語るように、好奇心全般が低下してきているのではないかと思う。これは不健全だが、お財布的には健全。
昨日のサギの写真を見ていたら、卵が写っていた。

2014年7月12日土曜日

サギの居る池


 千葉市内の調整池にはサギの巣があって、子育てを見る事ができる。この話はだいぶ前から聞いていたのだが、ようやく見る事ができた。
上はダイサギ、左はゴイサギだが、共に足元に雛を抱えている。ゴイサギは始終雛の毛づくろいをしていたが、ダイサギの親は超然としてかまう風も無い。家風というものがあるのかもしれない。
ゴイサギの写真はシグマ120-400に2倍テレコンをさらにトリミングしている。
 ダイサギとゴイサギの子供。ダイサギは冬は嘴が黄色いが、夏は黒いはず。ちいさいのが黄色いのは幼いからだろう。
ゴイサギの幼鳥は柄が違う(ホシゴイ)のですぐにわかる。
ゴイサギの幼鳥であるホシサギが飛んでいるところ。成鳥は上にあるように頭が青い新幹線のようなカラーリング。
下は、この調整池の水面で虫をつかまえていたツバメ。


2014年7月11日金曜日

虹の彼方に


 仕事をおおかた片付けた(片付いたとは言えないかも)夕刻、東の空に大きな虹がかかっていた。写真を撮りながらオズの魔法使いの主題歌「虹の彼方に」が頭の中で聞えるのだが、歌詞の出だしが思い出せない。以下は出だしではないけど好きな部分。
Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true
西の空も夕焼けが鮮やかだった。下は鮮やかになる直前なのだけど、天使のはしご(angel's ladder)と呼ばれる薄明光線が美しい。
なにかいいことがありそうな気になって、オープンしたばかりの水道橋TenQに寄ってみることにした。映像表現としては良くできているのだが、なにやら意味不明の「これでもか!」がうっとおしい。仕事帰りにホッとするような場所を期待していたのだが、これは裏切られた。入るまではほとんど買うつもりだった年間パスも購入せず。

2014年7月7日月曜日

2倍のエクステンダー


 昼過ぎにアマゾンで頼んだエクステンダーが届いた。レンズとカメラの間に挟んで焦点距離を2倍にするもの。レンズメーカーとそろえたのでSIGMAの製品を選んだ。120-400の望遠ズームに取り付けると最大800mmになるが、F値も2倍になる。画質が落ちるとか、オートフォーカスが使えなくなるといった評判を聞いていたので敬遠していたのだが、ネットで調べると、画質は焦点距離を伸ばす元のレンズが良ければそこそこを維持。オートフォーカスも高速な位相差方式はだめだが、コントラスト検出方式はかなり暗くても動くという話があったので試すことにした。カメラはX5.

エクステンダーはCANON純正の1.4倍を持っていたのだが、 これはSIGMAに取り付けることができない。私の記憶ではEF400に1.4倍の純正エクステンダーを付けるとオートフォーカスは動かなかった。
左はSIGMAズームにエクステンダーを取り付けて焦点距離を少しずつ伸ばしてみたもの。画角がだんだん絞られる様子と、その際のピクセル等倍画像の変化をならべてみた。パソコン上の画質調整は行っていない。
オートフォーカスは動作しなかったので、マニュアルで調整することになったが、画質はなるほどそんなに悪くもないか。

 エクステンダー付きのSIGMAを400mmになるようにセットして、EF400と比較したのが左。
単焦点レンズとズームレンズのエクステンダー付きを比較して、後者がどのくらい画質が落ちるのかが知りたかった。たしかにだいぶ見劣りする結果ではあるものの、そんなに悪くもないじゃないか。被写体がかなり明るい場合に、オートフォーカスが動いたような気がしたのだが、ちょっとあやふや。


 ズームを最遠側の400mmにすると、エクステンダーによって800mmになる。とても遠いオオヨシキリを狙ったのだが、トリミングしてみると少しコントラストが低い。


 近い対象では800mmでもけっこう解像感もあって良い画像になるようだ。
左は違う場所で、EF400で撮ったオオヨシキリ。近かったのだが草が邪魔をしてなかなかうまく行かなかった例。
下は朝のびーさんで撮ったコガネムシのアップ。これはE-PM2で撮影したもの。鳥影少ないこの季節は小さなカメラで十分だ。


2014年7月5日土曜日

ウッドデッキで一日過ごす


 今日も何もしなかったなぁ。小雨の中をびーさんして、帰ってきてからウッドデッキの椅子にすわってぼんやりしていたら昼飯になって、またぼんやりしたりアンドロイド端末でネットサーフィンしていたら夕方のびーさんの時間になってしまった。
夕方になると雨もあがって陽がさした。庭のノウゼンカズラが満開で、ヒヨドリやメジロがやってくる。
 夜になってウッドデッキで月を撮る。少し雲があって、月には暈がかかっているから、写真の出来はあまり良くない。右は望遠鏡の視野のように180度回転させたもの。この方が手持ちの月面地図が見やすいのだ。雨の海にはアルキメデスやアリステイルス、カッシーニといった大きくて目立つクレーターがあるが、それらの中に小さなオヘソのようなでっぱりがあることに気がついた。調べるとモンスピトン(ピトン山)という名前がある。カリブ海の小島にあるピトン山にちなんでつけられた名前。ナショジオにいい写真がのっている。もっこりした山の形が似ているということで、月のオヘソはこの名前をもらったのだな。