2014年4月29日火曜日

花弁のマクロ撮影


 朝のびーさんで、びーすけがあまり遠くに行きたがらないから、家の前の公園をいったりきたり同じところをぐるぐるすることになった。あまり体調がすぐれないのか、この7月で10歳だからなぁ。
私も少々腰痛が悪くなってきていてパッとしないから短いマクロレンズを持って散歩につきあう。
 さいわい公園には近所の人が植えてくれた花木が、季節柄 咲き誇っているから撮るものには困らない。
近接撮影がこのところマイブームなので、花弁の中心部にある雄しべや雌しべばかり撮る。生殖器という先入観からか、艶かしいと評する人も居るようだが、どれも私には小さな舞台装置のように見える。
 左は幾何学的な展開に惹かれたから撮ったもので、フォトショップで背景を削除する加工を施してみた。数学的なリズムがある。
昼食後にLEDの調光装置を作ろうと思って部品を探したら、コンデンサーが足りないのであきらめて、海岸にチョウゲンボウを見に行くことにした。体が重いなぁと思いつつ、修理なった自転車をこぐと、路面のショックで頭痛がする。
自転車は昨晩新品のリムテープに交換したばかりで、乗り心地に影響することは全く無いものなのだが、心なしか信頼性の高い高級車に乗っているような気がして嬉しい。
なんとか海岸までたどり着いたら、チョウゲンボウが夫婦喧嘩をしていた。抱卵中は猟ができないメスが、雄の持ってくる食事が少ないか遅いかで文句を言っているのだと思う。
下は餌探しに奔走する雄。がんばれ!

2014年4月28日月曜日

落射照明を作る


 今日は休みをもらって4連休の3日目にしている。
昨日必要を感じた顕微鏡の落射照明を作った。私の持っている顕微鏡は透過式照明しか付いていないので、厚みのあるものは、左写真の左側のようにシルエットしか見えない。落射式とは、試料の上から照明をあてる方法で、最近の高級な顕微鏡は両方付いているようだ。ペン型のハンディライトで照らしていたのだが、両手が使えないと不便なのである。そこでアクリル板3mmをCNCで削りだして、高輝度LED4個を対物レンズの周りに配置できる台のようなものを作ってみたわけ。
 低倍率(40倍)程度であれば、試料までの距離(ワークディスタンス)は1cm程度はとれるので、斜め上から照らすことができる。
とりあえず電源は単三乾電池2本を直列にした3V。それにしても私の半田付けは汚いなぁ。
 右の写真は昨日から始めた深度合成を使っている。蘚類だと思うのだけど名前はまだわからない。


 これも同じく深度合成を使った。あかいエビシュウマイのようなものは何だろう。
昨晩遅く、顕微鏡写真で遊んでいたら音も無く蚊が近寄って来たので、即座にはたき落としたのだが、今季初の遭遇でもあることだし、顕微鏡で観察することにした。なんか昔のミュージシャンみたいな風貌である。
 夕飯を食べていたら宅急便が来て、昨日発注したリムテープが到着した。
こういうのが待てないのが私の悪いところで、そそくさと食事を済ませて、暗い中を玄関ポーチでリムテープを装着した。ネットにはテープに接着面があるという記事があったが、昨日外したテープにも、今日届いたテープにも粘着性のある面は無く、テープの弾性だけでリムにへばりつく仕様であった。
度重なるパンクのおかげで、チューブ→タイヤの装着はかなり慣れてきているから、目をつぶってもとまでは言わないけど、少々暗くても雑作なく完遂。
明日はこれで海まで行こうかな。

2014年4月27日日曜日

リムテープを発注する


 連休の2日目。今日はのんびりしようと思って、ゆっくり朝のびーすけ散歩。
カワラヒワが電線の上で求愛給餌をしていた。撮っている時は距離があったからわからなかったが、パソコンで確認するとなかなか情熱的で、両者の嘴の間に糸を引いていたりして生々しい。こういうのでニコニコしたりすると、いかにもおじさんだと自戒。
 庭にアゲハが来ていた。ライラックの中を飛び回ってくれていい写真がたくさん撮れた。
昼食前に海岸に出かける。今年もチョウゲンボウが来ているか確認したい。
 海岸に着く早々、高い煙突の上からチョウゲンボウが東京湾に向かって飛び立った。かなり遠かったがなんとか捕捉して撮影。
あぁ今年も海岸に何度か足を運ぶことになるのかなぁなどと考えていたら、大きな音を立てて自転車の前輪の空気が抜けた。
パンク修理材を注入してもまったく効かないから、チューブに開いた穴の大きさはかなり大きい。しかたなく結構遠いスーパーまで自転車を押してチューブを購入。交換作業料金が1000円以上することがわかったので、道具は持っていたからスーパーの駐輪場でチューブ交換を行い、スーパーの自転車売り場で空気だけ入れてもらってなんとか帰宅。
ところが、帰って昼食を食べていたら大きな音が外でするので、見に行ったら交換したばかりのタイヤがパンクしている。
これはさすがに変だなぁと思って、穴の開いた位置が特定できるように鉛筆でしるしを付けながら慎重にタイヤを外す。海岸でパンクした場所と同じところに穴が開いていることがわかった。しかもパンクした側は、路面側ではなくリム側なので鋭利なものを踏んだわけではない。何がパンクさせるのかわからないのでネットでしばらく検索したら、リムテープというリムとチューブの間の薄いプラスチックテープが損傷していることが原因らしいことがわかった。このテープに穴が開いていると、チューブを膨らませた際にスポークの位置に開いたリム側の金属穴に、 チューブが入り込もうとして局部的な膨張をしてキズが付くらしい。ロードバイクは高い空気圧を使うので、ママチャリでは経験したことの無い故障だ。リムテープは前後輪分で500円くらいだから、即座にアマゾンで発注。

2014年4月26日土曜日

深度合成


 上の写真は深度合成という方法のテストなんである。左のジンガサゴケをマクロ撮影しているのだが、少しずつピントをずらした写真を5枚撮って、これをCombineZPというフリーのソフトウェアを使って合成した。
 左も同様のテストなのだが、矢印の部分にピントを合わせている。奥行きに従ってピント位置をずらし、その順番で合成を行わせる。こういう被写界深度の浅い写真からピントの合った部分を貼りあわせる手法を深度合成と呼ぶのだそうだ。このソフトウェアは良くできていて、ピント位置をずらしたマクロ撮影は被写体の大きさも変化してしまうのだが、これも調整してくれている。
 マクロレンズを使った撮影であれば、しっかりとした三脚を使って、照明を使い、十分絞って長い露出を与えれば被写界深度はある程度深くできるはずだが、私が今試行している顕微鏡の撮影では接眼レンズの上にカメラの撮像素子を直接置いているから絞りが無い。こういう場合は深度合成がとても有効な方法になるはず。この写真は40倍の顕微鏡撮影だが、もうひとつ使いこなせていない。照明が不十分でもあるから、対物レンズに落射照明をとりつけようかと考えているところ。
下写真はさらに倍率を上げて100倍にしているが、光が反射しているところは合成によって不自然になってしまった。
今日は掘りごたつの天板の傷の補修と、自転車のパンク修理、散髪、びーすけの丸洗いをした。連休の初日としてはけっこう働いたと思う。

2014年4月24日木曜日

お手製リバースリング


カメラレンズをボディに逆に取り付けるとマクロ撮影ができる。リバースリングと呼ばれているそのためのアダプタも売っている。そこいらへんにあるものを組合わせるとリバースリングが作れたのでテスト。カメラはオリンパスのE-P1、これにマイクロフォーサーズ→ニコンレンズ用の変換アダプタを付けて、接写リングのカメラ側端部をつけると57mmの雌ネジを出せる。これに57mm→52mm→49mmと変換リングを重ねると、ペンタックスの のフィルターネジ径になるから、標準レンズPentax-M50/1.4を逆向きに取り付けることができる。
 フォーカスリングを回しても合焦できないようで、被写体を動かしてピントを合わせた。微動装置付きの雲台を使えばもう少し作業が楽になるのだね。
ゼニゴケなど、最近机の上に飾ってある蘚苔類を撮影する。下はトリミングしているが、十分なマクロ撮影ができる。レンズを絞り込むと、わずかだが被写界深度も深くなるようだ。
いいかげんなピントあわせの割りにシャープに写る。
リバースリング方式と、MC2などのマクロフィルタとの比較をしなくてはいけないな。週末の課題。

2014年4月20日日曜日

キビタキと簡易ミクロトームの日


 朝のびーすけ散歩でキビタキに会う。このところびーさんに携えるのは、マクロなど短いレンズが多かったのだが、今日は何となく虫の知らせで400mmを持って出ていたから超ラッキィ。
キビタキは例年4月のこの時期に数日だけ公園に現れる。週末にしかこれない私が遭遇するチャンスは極めて低いのである。
黒い小鳥が視野の片隅をよぎった瞬間、キビタキだなと確信した。一度見失ったものの、待っていたら2回ほどしばらくの間撮らせてくれた。
 撮っているとカメラを持った方が数名現れて、何が出たと問われたからキビタキであることを教える。今日はこの公園にオオルリが出たそうで、ひとしきり撮った方々がこちらに流れてきたということらしい。オオルリの出現場所を教えてもらって行ってみたものの、こちらは会えず。
 腰が痛くなってきたのでとりあえず家に戻って作業小屋にこもる。
今日は簡易ミクロトームを作った。これは顕微鏡で観察するために標本を極薄に切り取るための冶具なのである。
ちゃんとしたものはとても高価なのだが、ボルトと長ナットで作れる簡単なものがネットに出ていたので、長ナットの代わりにオニメナットを木片に打ち込んで同様のものをこさえた。目盛りも付ける事にした。
M6のネジ山ピッチは1mmだから、ボルトを1回転させるとナットの中を1mm前進する。これを利用して、直径6.5mmの穴に挿入した試料をボルトを回転させてわずかに押し出し、飛び出した部分を安全カミソリで切りとるのである。とりあえず出来たけど、うまく使えるかなぁ。

近接撮影の練習


蘚苔類の写真をちゃんと撮るにはどうしたらいいのか、2つの方法を試すことにした。
まずはマクロレンズを使って撮る方法。EOSkissX2にシグマのズームマクロを使う。
 左のゼニゴケはトリミングしているものの、まぁ無難に撮れる。これは何度か今までに試したしね。今日は三脚を使ったから、絞り優先でかなり遅いシャッター速度を使うことができた。
 近接撮影で三脚は必須だなぁとあたりまえなんだろうけど、しみじみする。ピントはオートフォーカスだからまだしも、露出は被写体の部分部分で結構変わるようだから、1回ごとに確認しなくてはならない。
被写界深度が浅い。どこに合わせるのか、構図も考えておく必要がある。
 ここからオリンパスのE-PM2にED14-150ズームを取り付けて、これにケンコーのクローズアップレンズMC2とMC3の2枚重ねで撮ってみた。
被写界深度は非常に浅く、フォーカスはマニュアルで行う必要がある。

 これらもトリミングしているのだが、結構いいじゃないのという印象。
なんだか苔類がフルーツのように見える。
アリさんが登るフルーツの山。
奥行きのある構図になると合焦範囲の狭さがつらい。絞り込んでもあまり深くならないようだ。クローズアップレンズは苦労アップレンズである。(おじさんギャクですな)
三脚があるとマニュアルフォーカスでもそんなにつらくない。まぁ苔は動かないし。それにしても望遠レンズとは違った面白さがあるね。


2014年4月17日木曜日

苔を顕微鏡で撮影してみる


帰宅後にヤノウエアカゴケの顕微鏡写真にチャレンジ。左の顕微鏡は遠い昔、某顕微鏡メーカーさんのホームページ作成をお手伝いしたときに頂いたもの。たいそう立派なもので、40倍,100倍,300倍のレンズが付いていて、光路を2つに分離して、眼視観察をしながら写真撮影をすることができる。オリンパスのPM2に望遠鏡用のアダプタを適当に組合わせて接続してみた。ぐらぐらしているけどなんとかなるというレベル。もちっとましなアダプタを週末につくろうか。今回やってみたのは、接眼レンズの結像をカメラレンズを使わずにカメラの撮像素子にあてる方法で、天体撮影では拡大法と呼ばれる方法。 ネットの検索ではコリメート式の例が多い。
 顕微鏡は標本の下から透過式で光を当てるのが通常だが、上から光を当てた(落射式)ほうがわかりやす絵になると思ったので、片手にペンライトを持って40倍は撮影した(上と左)。左は蒴(サク)の部分。
 倍率を上げると対物レンズが長くなるので、落射式では対物レンズが邪魔をして光をあてることが難しくなるから透過式で撮影することになる。適当に置いただけの標本では厚みがありすぎて上手く観察できなかった。右は上の写真の赤枠部分。
右は上の写真の青枠部分。 それにしても焦点の合う奥行き(被写界深度)がとても狭い。これが顕微鏡撮影の難しいところ。ピントをずらしながら複数枚撮影して、ピントの合った部分を合成する深度合成と呼ばれる画像処理もあるらしいが、まぁとりあえずは薄い標本を作る工夫をすべきであるな。300倍まで倍率をあげると、ようやく細胞の形状がわかる。
今日は仕事で移動するついでに(こんなことばっかりやってる)古本屋で原色日本蘚苔類図鑑を購入。おととい見つけて購入をがまんした本だがやっぱり買ってしまった。あんまり見かけない本なので入手困難だから、ちょっと高かったけど仕方ないよな。この本は細胞の形状のスケッチが豊富に載っている。蘚苔類の同定には細胞の形状を確認する必要があるらしいので。(言い訳が長い..)

2014年4月15日火曜日

ヤノウエノアカゴケ


カメラレンズに接写リングを付けた急ごしらえの超マクロ撮影機材を組み立てて苔鉢を撮ってみた。周辺像がひどく流れるが、真ん中あたりはなんとか見える。
仕事の移動中に苔の載っている図鑑を購入した。本格的な原色蘚苔図鑑もちょっと欲しかったのだが、そこはがまんして隣にあったシリーズものの初学者向けにしておいた。
いきなり役に立ってくれて、この苔が「ヤノウエノアカゴケ」であることが判明。キンシゴケ科の蘚類である。なるほど..