2012年8月26日日曜日

コンデジのコリメートで月

昨夜に引き続いて月を写す。今日はコリメート法と呼ばれる方法。望遠鏡の後ろに接眼レンズを付けるところまでは昨日と同じなのだが、昨晩の方法は接眼レンズの直後に撮像素子が置かれる(凸レンズ拡大撮影法)。今日の方法は接眼レンズの直後にカメラレンズを置き、その後ろに撮像素子が置かれる。つまりレンズの付いたカメラを接眼レンズの後ろに置いて、目の代わりにカメラで撮影する方法。コリメート法をやりやすくするためにCASIO EX-FH100を改造しているからこれを使う。
昨日使った接眼レンズが付けっぱなしだったのでそのままはじめたら、ちょっと拡大率が高すぎたようだ。月面地理不案内のため、本を片手に地名を探しているような輩だから、視野があまりにも狭いとどこを撮ったのかわからなくなってしまう。
ようやくわかったのがグラビウスの周辺3枚で、これらをフォトショップで合成したのが上。たしか2001年宇宙の旅でモノリスが発見された場所がここだった。
コペルニクスの周辺であることがわかったのが2枚。これを合成したのが下。ちょっとハイコントラストに仕上げすぎた。
いずれにしろ、直接目で除いた印象ほどシャープではないのは残念。マニュアル露出だが、部分によって明るさがずいぶん違うため少々苦労した。

CPLフィルターのテストなど


 CPLフィルターを付けて朝のびーさんに出かけて、帰ってきたら回転用のノブが無くなっていた。しかたなくM2の小ボルトを付けておくことにする。
このフィルターは左の写真のようにかなり真っ黒だから絵が暗くなる。上の写真のように回転させて青空が暗くなるところで撮ると、コントラストの高い面白い絵になる。
 CPLフィルターは特定の方向に振動する波(光)を抑制するもので、その方向を探すためにフィルタを回転させられるように作られている。ケンコーの製品を選んだのは、回転用のノブが付いていて気が利いていると思ったからなんだが、初日にして無くしてしまったわけだ。
水面の反射やガラスの反射を抑制することができるから、左の写真のように、水面の反射をコントロールできる。
 びーすけはへばっている。早く帰ろうね。
 ネットにニール・アームストロング船長の訃報が流れた。昨日撮った写真には、たしか静かの海が入っていたはずだと考えて見直しをする。
左の赤い矢印が、(だいたいだけど)アポロ11号の着陸地点である。
アポロ11号の月面着陸は、私が小学5年生か6年生の頃だったがよく憶えている。
後年、2番目に月の砂を踏んだオルドリン飛行士にまつわる逸話や、月面着陸そのものがフィクションだったという話なども読んでいるせいか、船長が亡くなったというニュースにも私なりに感慨がある。
おばから預かっているムクゲにショウリョウバッタがとまっていた。わかりにくいがわかるかな。

2012年8月25日土曜日

改造コンデジによる月面撮影


日中はリビングの長椅子の上でうたたね。夕刻にびーすけとの散歩から戻ると、きれいな半月が出ていた。そこで直焦点改造したCASIOのFC-150と1356mmのマクストフで拡大法撮影してみることにする。接眼レンズは15mm。コンパクトデジタルカメラの撮像素子だからなぁ、あまり多くを望んではいけないような気もするし、改造時に残したオートフォーカス用のレンズがやはり悪影響している印象。色収差が目立つのでフォトショップ上でRGBチャンネルの2つを捨てる。
上は何枚かをフォトショップで合成したもの。

 左のRectaは日本では「直線壁」と呼ばれている。私の手もとにある「図説月面ガイド」によれば長さ115m、高さ400mの崖であり、月面上で最も明瞭な断層なのだそうだ。
高さ408mのスカイツリーとだいたい同じくらいか。
ネットで調べると、ラテン語でRectaは正しいという意味。レクタで連想するのは英語の矩形(Rectangle)だな。なんとなく気持ちはわかるという感じ。
 直線壁に下のあたりにアルザッケル、アルフォンスス、プトレメウスといった大きなクレーターがある。
アルザッケルはラテン語読みで、アッ=ザルカーリーというアラビアで活躍した11世紀の数学者・天文学者の名前。プトレマイオスの地中海の大きさを修正した人なのだそうだ。そのプトレマイオスの名前を冠したクレーターの間にあるアルフォンススはガスの噴出が観測されたことがある。
さらに画面下方のアペニン山脈を越えると、アルキメデスなど有名人の名前が付けられたクレーターが並んでいる。

2012年8月23日木曜日

Pen E-P1用のCPLフィルター


 月曜日に大阪まで出張したのだが、いつものように往路復路ともに窓際を予約して雲の写真を撮った。
日頃遣いのCASIOでは、画質にもうひとつ不満が残るので今回はマイクロフォーサーズのオリンパスPenを携える。
 大気の状態が不安定と天気予報が毎日告げる今日この頃だから、さぞかし上空の光景も面白いに違いないと期待。
実際、雲の構成が複雑で興趣そそられるものがあった。
往路は機外と機内の明るさに大きな差が無いから、窓に機内の光景が写りこむことはあまりない。
しかし復路は窓外が機内に比べて非常に暗くなってしまっているので、機内の光景の写りこみがひどくなる。左の写真の上が撮ったままの画像だが、左半分に大きく機内が写りこんでいる。下はフォトショップでこれを修正したもの。いじくれば少々マシになるという程度で、やはり残念な代物だ。面倒くさいし。
そこでPenに装着できるCPLフィルタをアマゾンした。このフィルタは回転させるとガラスや水面の反射をある程度カットできるポジションが見つかることになっている。EOSで使っているSigma 120-400用には、以前CPLを購入ているのだがあまり出番は無い。フィルターのせいで暗くなるからつけっぱなしというわけにもいかないのだ。今回のお買い物も空撮専用という感じかな。来週の出張で試せるといいんだが。
下は上の写真の写りこみのひどいところを避けてトリミングしたもの。やっぱり夕焼けはいい。しかしCPLは逆光ではあまり効かないらしい。
you

2012年8月15日水曜日

ケアレスミス


 今日で盆休みもおしまい。やり残した事は多々あるのだが、大半は大工仕事のようなものだがら、これだけ暑いとちょっと体力が追いつかない。
昨日もバイクのカウルを塗装しようとして、別の色を塗ってしまったりしている。
 遊びなのだから、あまり真剣にやってはいけない。時間が惜しいとか考えるようでは出来栄えもそこそこになってしまうというものだ。なんか言い訳がましいな。
それでも、今日はウッドデッキのフロアになっている2x6の腐ってしまっている1本を交換した。以前から母がつまずくので早く補修しろと家内に言われていたから、材料は買っておいてある。
ジグソーの刃がデッキ材の隙間に入ってくれたので、簡単に交換部分を切り出すことができる..と考えて切り始めたのだが、1cmほどノコが入ったところで、隣の1本を切っていることに気がついた。
左はムクゲかなぁ。あまり近所では見ない色なので掲載。日ごろ使わないシグマの200mmズームで撮影。
下は公園の白バラだが、反転させたら背景がえらく綺麗なパステルカラーになったのでこれを掲載。

2012年8月14日火曜日

金星食


 13日未明の金星食を撮ろうと、2時に車で家を出る。東の低い位置に月があるはずなのだが、厚い雲に阻まれてどこにあるのかもわからない。
当初は野球場を考えていたのだが、東のかなり低い場所だと障害物がありえるので海岸にでてみる。昨日からの強風の中、ちょうど大潮らしく観測地と考えていた緑地帯にまで波がかかっているからここで撮るのは無理。やはり野球場かと考えて引き返す。
野球場に望遠鏡をセットする。経緯台に載せた口径102mmマクストフにKissX2直焦点。f=1356mmだとちょうど満月が画角いっぱいくらいに写るので都合が良いから何度かこれで月を撮っている。東の空に少し明るい部分があって、おそらくそこが月の居る場所なのだろうと思うのだが、そんなことを考えているうちに金星が月の裏側に侵入する時間が過ぎてしまった。50分後に出てくるところが撮れればよいやねと気を取り直してぼんやり待つ。
3時半が金星の出現時間なのだが、やはり雲は晴れない。飲み物を飲んだりタバコを吸ったり、仕事のことや友人のこと、昔のことなどをとりとめもなく考える。まぁこういう時間があっても良いのだ。少し眠いけど。
月の極めて近い場所に居る金星の写真でも良いと大幅に撮影テーマを譲歩するのだが、やはり月は出てこない。しかたなく機材を分解して車に積み込んだら、キラッと雲の合間から月が顔を出した。あわてて組立て直して撮ったのが上の写真。すでに月と金星は離れてしまっていたから、1356mmの直焦点では両方の全てを画角に納めることはできなかった。家の戻った頃、東の空は朝焼けがきれいだった。


2012年8月12日日曜日

道程


これまでの道程を振り返る。私は何を成し遂げ、成し遂げられなかったのか。最近のびーすけは、ときどきそんなことを考えてしまう。そーいえば結婚もしてないし。ドッグコンテストに出たことも無いし。

いや、淡々とした毎日に不満があるわけでも無い。飼い主の気紛れにはとうに慣れている。近所づきあいも一部(黒いやつ)を除けば概ね良好。道端の臭気に関する研究はライフワークとしてこれからも続けてゆくことになるが、その集大成を発表する機会が無いことがちょっと寂しい。
 (以上 びーすけ独白)
今日はジャイロキャノピーのリアカウルを外して掃除をする。2ストロークは排気ガスにオイルが混じっている。だから黒い油汚れが付着しやすい場所がある。これがマフラーの真上ではなくて、エンジンの前方上部とオイルタンクのまわりなのが私には不思議。停車中に汚れるのかなぁ。灯油で拭くと簡単に落ちる。
夕方のびーさんでルリタテハを見つけた。

2012年8月11日土曜日

摘み人送り


 気温は30度ちょいなのだが湿度が高い。蒸し暑いからあまり動きたくない。
家内が高校の同級生とブルーベリーを摘みに行くと言うので駅まで送り、それから朝のびーさん。すでに暑い..
夕刻に家内を駅まで迎えに行く。酒が入った日は迎えに来てもらっているのでこういうときに借りを返さなくてはならない。
たくさん入ったレジ袋から一粒取り出してみる。もぎ取ったところが星形になるはずではなかったのか。摘んだ人が下手だとこうなるのかもしれない。
散歩の途中で見つけたクロアゲハ。
今日は以前にヤフオクで落としたキャノピーフロントカウルの割れ補修をした。ジャイロキャノピーのボディはポリプロピレンが多用されていて、こいつは塗料の付着も悪いし接着剤も普通のものが使えないやっかいな素材なのだが、フロントカウルだけは普通のプラスティック。瞬間接着剤で仮止めをし、裏側から割れ目にそって三角刀で溝を彫り、プラリペアを盛る。この方法は融着に近いかなり強固な接着が期待できる。表側も浅く三角刀で割れ目に溝を作り、パテを盛ってからヤスリと耐水ペーパーで平滑に仕上げる。運動量が少ないと思ってこの作業を選んだのだが、汗だくになってしまった。

2012年8月8日水曜日

扇形の畳と787

大阪まで1泊の出張。2つの会議を連続した2日間に調整してもらったのだが、東京からの参加は私だけなので少々申し訳ない。上は往路搭乗予定の787だが、結局機体トラブルで次の便の767-300に乗ることになった。
 ホテルのフロントマンが今日は和室も選べるというので是非にとお願いした。というのも、全ての階の平面形が円形になっているこのホテルで、どのように畳を敷いてあるのか?ひょっとしたら扇形の畳を見ることになるのではないか?と期待したから。実際のところは左写真のように円弧部分は収納やらで吸収して、普通の四角い畳が敷いてありました。これにはがっかりしたものの洋室ツインより広い部屋だったので快適ではある。開口部の位置や大きさのバランスが良く無いのはもうちょっとがんばって欲しかった。
 左は帰りの787(伊丹空港)。別にこの機体を狙って予約を取ったわけではないのだが、東京に戻ってからの打合せが入ったのでスケジュールの偶然。
 こやつは無事に飛んでくれました。機内はいかにも新しい感じ。しかし軽量化を図りすぎたのか、座った場所が悪かったのか、振動による騒音がけっこう響く。
前座席の背中に液晶モニターがあるのかと期待したが残念ながら無し。オプションらしい。
主翼上の席は地上や富士山の撮影には都合が悪い。しかし主翼そのものはしげしげと観察できる。館山上空でスポイラーを使うのは初めて見たような気がする。スポイラーは着陸後に跳ね上げて車輪の接地圧をあげるためのものだと思っていた。ネットで調べたら急降下にも使うそうだ。操縦かんの動きを複数の可動翼の動きへと結びつけるのはコンピューターなのだろうが、ワザがいろいろあるらしい。
それにしても主翼後縁部の有機的とも言うべき形状には、最先端という印象を強くした。小さく写った富士山と翼上の日の丸がなんかいいかも。

2012年8月5日日曜日

セミのシルエット


 セミはシルエットで撮るといいなぁと思った。寝室のベッドでごろんとしていたら、カーテンの向こうの網戸にセミがとまった。青空とセミのシルエットとレースのカーテンと..という構成が面白い絵になると考えた。幸い寝室に防湿庫を置いているからカメラを取り出す。 なかなか難しいなぁ。
セミが多い。今年はとても多いような気がする。昨年は液状化のせいか土中の幼虫が流されて、今年は盛り返した..というのもあまり科学的では無いような。
 びーすけも散歩がつらそうなので、陽光を避けながら短めに済ませる。