2014年10月31日金曜日

神田古本祭り

青山から神田に出る必要があって、半蔵門線の神保町で降りることにした。地上に出てみたら、どうやら今日は古本市の日だったらしい。「神田古本まつり」の文字が見える。売棚が歩道に並んでいて賑やかだ。
 目が悪くなってから読書量はひどく減った。小説も電子版以外は読んでいない。最近帰りの電車は吉川英治の私本太平記。とってもボリュームがあるのでしばらくこれなのだが、読むスピードも落ちている。学生の頃は日本史が苦手で、特に「建武の新政」のあたりは全くわかっていなかった。小説ではあるが、足利,新田,楠木の関係が紐解かれてとても面白い。
 紙の書籍として欲しくなるのは電子化されていない仕事絡みか科学系の資料本か、図鑑か画集くらいだ。それでもAMAZONが手っ取り早いから本屋でぶらぶらすることも減っている。
 というわけで、神保町から目的の小川町辺りまで理系の本屋に絞って気の無いひやかしをすることにして、明倫館と大久保書店と村山書店をするすると渡って行く。初心者向けの撮影技術の本にちょっと惹かれたが傷みが激しい。古本屋さんには申し訳ないが、これか若しくはこんな感じの新刊を買おうと考えて三省堂に入る。
 気に入ったものが結局見つからなくて、「海野和男の昆虫撮影テクニック 増補改訂版」を購入する。虫の写真も時々撮るから、マクロレンズを使った近接撮影やソフトウェア処理の深度合成などもするようになった。この本はそこいらが網羅されていたので、そろそろ行き当たりばったりで身に着けた経験則を、知識へと整理したいと思ったのだ。

2014年10月26日日曜日

びーすけに床暖房

 びーすけも歳をとってきたから、この前の冬はちょっとつらそうな朝もあった。そこで、彼の家の断熱補強を行い、同時に電気式床暖房を取り付けてあげることにした。この暖房具はペットショップで見つけたのだが「室内用」とあった。適切な使用方法なのかはやや疑問。
厚さ30mmのスタイロフォームで居住空間を覆ったが、脱着式にしたので暖かくなったら片付ける。スチレン用の接着剤の臭いがけっこうキツいので、しばらく風にさらしてからセットすることにした。

 ウラナミシジミである。秋の蝶だが、このところ冷え込んできた

2014年10月25日土曜日

少し上達したM31

M31アンドロメダ大星雲。家の前の公園で昨晩撮ったもの。先日のものに比べるとだいぶ上達している。...と本人は思っている。EOSX5に60mmを付けて撮った画像をトリミングしたもの。
以下、家の前の公園で、ポラリエを使った星野撮影する場合の備忘。
  • 1分半だと露出オーバーが過剰すぎて修正できない。30秒から1分あたり。
  • ISOは800か1600あたり
  • IDASの公害カットフィルターは必ず使用する。
  • 複数枚を撮って合成するのは、やはりとても有効。
  • 焦点距離60mmの1分以内露出であれば、コンパスによる極軸調整で可。
コンパス極軸あわせでもう少し焦点距離を伸ばしてみようかな。

2014年10月19日日曜日

ポラリエでアンドロメダ大星雲


覇気の無い気分はいまだに続いて、ぐだぐだした週末ではあったが、夕刻に思いつきで星の写真を撮った。
久しぶりに星空が見えていたからだが、簡易赤道儀ポラリエを使ったお手軽なもの。標準から広角のレンズで撮る分には、極軸は方位磁石と傾斜計で合わせる程度で良いはずだ。撮影地は拙宅前の公園。2つの高速道路が合流する地点のそばに住んでいるのだから、空はめちゃくちゃ明るい。
気休めに光害カットフィルターは使う。ISO800の1分露出でアンドロメダ大星雲はなんとか写った。機材の進歩はすばらしい。
 ぐだぐだしていてもびーすけの散歩はつきあわなくてはならない。びーすけにとっては大事な時間だから、私の気分で止めるわけにもいかんのである。家人に頼んでしまう場合はあるけど。
住宅街の真ん中で、屋根かわらの上に居た小鳥が見慣れない感じだったので撮って帰る。パソコンで確認したところイソヒヨドリの雌。
海辺や川沿いで観ることが多いが、そういえば鹿児島では市街地の中で見かけたことがあった。
来週末はもっと有意義に過ごしたいなぁと反省。

2014年10月13日月曜日

3120回の憂鬱

台風19号が接近していて朝から小雨模様、昼過ぎから本降り。朝のびーさんはびーすけのノリが悪くて、目の前公園の途中で引き返すことになった。
こういう日は作業小屋にこもって階段照明作りの続きをやればいいのだが、なんとなく集中力が無くてロクな事にならなそうな気がして止める。借りてあったDVD「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を観る。いい話なんだがこれまた暗い。
 一日中夕方のような暗さだと気が滅入る。休日の夕方は子供の頃から気分が落ち込むことになっていた。昨年10月6日の日記もそんなことが書いてるから、メランコリーな秋は、さらにその傾向を強くするらしい。
 休日という概念は学校にあがるまでは無かったわけで、ここまでの人生において、この就学前の数年間が最も幸せだったような気がする。学校は好きでは無かったがそれほど嫌いだったわけでは無い。任された仕事の中に楽しみを見出す才能はけっこうあるほうだと自負しているから会社勤めもそんなに嫌いではない。しかし、明朝決まった時間に学校や仕事場に行かなくてはならないという事を休日の夕刻は思い起こさせる。これが気分が落ち込ませるらしい。また休日前に考えていたあれもやりたいこれもやりたいが叶わなかったので落ち込むという事もあるんだろう。
 6歳頃から学校に行きはじめて、予定通り65歳で定年退職するとすれば、約60年間は休日のある暮らしになるから、年間約52回はこうした休日の夕刻を経験しなくてならない。つまり一生の間に、60x52=3120回経験をすることになる。今日はその3120分の1。

2014年10月12日日曜日

EF400 vs 66SD


朝のびーさんでくもの巣にからめとられてもがいているキビタキの雌を発見。困ったなぁどうしようと考えていたら、無事に自力脱出してくれた。
午後から車で行徳の野鳥公園にでかける。行ったことが無かったから、という程度の動機で出かけたのだが、しばらくぶらぶらしていたら、オオタカの幼鳥を見ることができた。いつものEF400/5.6L+EOS7dと、昨日からのテストで良い結果を出したZenithStar66SDにシグマの2倍テレコンをつけたE-PM2とを撮り比べる。35mm換算でEF400は560mm、SD66は1552mmになる。

 パソコン上でほぼ同じ大きさにしてみると、やはりEF400の方がシャープですっきりした絵が撮れることを確認。2倍のテレコンはやっぱり無理があるのかと考えると、1.4倍のテレコンではどうなんだろうか。撮像素子の小ささがよろしく無いとすれば、X5でやってみる価値があるかもしれない。いずれにしても、エクステンダーを使った直焦点撮影であれば、ファインダーの視野が倒立像にならない利点がある。1.4倍テレコン+X5の場合、388x1.4x1.6=869mmだから、これでもEF400の640mmの視野とはだいぶ違いがある。
 オオタカの幼鳥が飛び立つ瞬間。まぁこういうのもマニュアルフォーカスでは無理だから、EF400/5.6は便利だなぁ。もう少し大きいの買うべきかなぁ。
 遠くにミサゴをみとめる。右はかなりトリミングしている画像。なんとか判別できる程度。この公園は猛禽が多いのか。それにしてもサギやカワウもたくさん居るのだが、彼らはオオタカが居ても全く動じていない。
この公園は怪我をした野鳥を保護していて、下のチョウゲンボウはその一羽。こんなに身近に見るのは始めてだが、本当に小さくてかわいい猛禽だなぁ。

2014年10月11日土曜日

シグマのテレコンを使ってみる


 Sigmaズーム120-400の出番が最近無いので、これに2倍テレコンをつけると、どの程度のものが撮れるかをテストしてみることにした。左はこの構成にEOSkissX5を取り付けて撮ったもの。マニュアルフォーカスなので、液晶画面を拡大してピントを合わせる。等倍切出しで比較。
 ズームリングを300mmにあわせたところが、なかなか良い感じがする。300mmはテレコンで600mmになっているわけだが、X5の撮像素子はAPS-Cだから、35mm換算では960mmの焦点距離に相当する。
 これは翌日の撮影なのだが、X5の代わりにオリンパスのE-PM2を取り付けて撮ったもの。やはりズームリングを300mmに合わせたあたりが良い感じ。E-PM2はマイクロフォーサーズ規格の撮像素子なので、さらに焦点距離は長くなって、35mm換算では1200mmに相当する。
 こちらの300mmはあまりよろしく無い感じだが、ピントがちゃんと合っていなかったのかもしれない。老眼だからマニュアルフォーカスはしんどい。
こんどは、 シグマ120-400ズームに代えて、天体望遠鏡であるZenithStar66SDにシグマの2倍テレコンをつけてみる。
あきらかに66SDの方がシャープだ。66SDの焦点距離は388mmだから、テレコンで776mmになっていて、E-PM2を組合わせると35mm換算で1552mmの焦点距離に相当する。テレコンを使うならこっちということだな。
下はいつものEF400/5.6L+7dによるもの

2014年10月8日水曜日

皆既月食



降車駅のペデストリアンデッキは携帯電話で月を写そうとする人がたくさん居た。時間帯が良いせいもあるのだろうが、天体現象がこれだけ注目されるのも珍しいのではないか。
帰宅すると、すでに部分食はほぼ終わりで皆既に突入するところだった。
これまた大急ぎで望遠鏡とカメラをバルコニーにセットする。みかけの大きさが大きい時期なので、撮りなれた組み合わせだとわずかに月全体がはいりきらない。
逡巡しているうちに、どんどん曇ってきた。なんかベストショットというのが無いなぁとか考えているうちに、ほぼ全天に雲がかかってしまった。
次は来年4月らしい。