2014年5月31日土曜日

800mmのセットをテスト

 朝のびーさん後に海岸に出てチョウゲンボウを撮る。この鳥はとまる場所が決まっているために、撮りやすい一方で同じような写真ばかり残ることになる。
撮影機材が変わればちょっとは違った絵になるかもという期待がこのところあるものだから、今日は800mmに調整したBORG100EDのテストが主目的。ところが、こんな風にのんびり弛緩していると、目の前にチョウゲンボウが降り立つという珍事が発生したりする。あわてて400mmに持ち替えてかろうじてシャッターを切ったのが上の写真。
 じっくりテストのつもりだった800mmは、右の写真のように画角がちょうど半分になっていたから、計算上の思惑は外れなかったし、Fが暗すぎるので半信半疑だったオートフォーカスも、ぴっぴっと反応しているように思えたのだ....が、
 家に帰って確認するとピンボケばかりだった。やはり暗すぎてこのF値ではオートフォーカスは無理だったのだ。右は比較的ピントが出ていた1枚。周辺の減光がけっこうあるが、これは不適切な位置に置かれた絞りのせいかもしれない。今回後ろ側に使ったスコープタウンの3000円のレンズはなかなか健闘していて色収差もそれほど気にならないというのがわずかな成果。
 さてどうしたものかなというところなんだが、焦点距離をもう少し短くしてみるか。
左は道端のポピー。中の種子は上部を通り過ぎる風に吸いだされて飛んでいくという話を聞いたことがある。
 夕方のびーさんは仏花を買ってきてくれと頼まれたからお買い物ついでということになった。買い物の間、つながれているびーすけの図。

2014年5月26日月曜日

アクロマートレンズf=800

25日(昨日)テストした構成は、上図の一番下(日付が今日になってしまっている)。後ろ側レンズの焦点距離が短すぎて合成焦点距離が短い。手持ちのf=930のレンズは都合がよかったのだがどうも相性が悪い印象。
ケンコーのクローズアップレンズを後ろ側レンズとして使うのは、BORGユーザーでは結構ポピュラーな方法。これの型番No.2は焦点距離500mmだから、上図の一番上のようにレンズ間隔460mmで合成焦点距離470mmを作ることができる。後ろ側レンズから焦点位置まで133mmあるので、テスト機よりも3cmほど余裕ができて、これも喜ばしい限り。アクロマートレンズの評判が良いが、安いシングルレンズ仕様を、私はなぜか持っていて、これはテストしてみなくてはいかん。
後ろ側レンズにもっと長い焦点距離のものを置けば全長が短くなることが、いろいろなパターンを表計算ソフトでやってみた結果わかった。たまたまスコープタウンという初心者向けの天体望遠鏡を扱っているネットショップで、焦点距離800mmのレンズの単体販売を見つけた。有効径(レンズの直径)は50mmなので、これもうまく納まる大きさ。値段もクローズアップレンズと同じ3000円前後で、送料込で比較するとこちらの方が安い。おぉいいではないか。
というわけでポチッとな。(購入ボタンを押す擬音です)
いつ届くかなぁ。ちなみに下の写真は昨日撮ったもの。 

2014年5月25日日曜日

テレコンを使ってみる


 朝のびーさん→母と散歩→庭の草刈→昼食→海岸(チョウゲンボウ撮影)→風呂掃除→夕方のびーさん
と色々忙しかった1日だったのだが、今日のチョウゲンボウ撮影では2つのテストを行っている。
1つはいつものEF400mmに1.4倍のテレコンバーターを付けたらどの程度使いにくくなるかのテスト。
 このテレコンで400mmのレンズは560mmになるのだが、オートフォーカスが使えなくなる。手持ち撮影のためのEOS7d+EF400だから、対象を追いながらピントリングを少しずつずらしつつ連写するような撮り方になる。これはどのくらい実用的なのか。
たまぁにアタリが出るのだけれどこれはつらい...写真整理も大変になるしもうやめようというのが今日の結論。
 もう1つは、BORG100EDに焦点距離200mm程度の凸レンズを使って焦点距離を短縮し、ペンタックスAFアダプターを使う作戦。18日と同じレンズだが、レンズ間距離を伸ばしているので合成焦点距離はこのときより長い。今日の構成は後ろのレンズからカメラまでの距離が非常に短くなってしまうので、わずかに無限遠にピントが合わない。解決のための部品があることはわかっているから、そのうち買っておこう。幸いいつもチョウゲンボウがとまる場所にはピントがあってくれた。
 右の写真の左側が560mmのEOS,右側がBORGなんだが、オートフォーカスの精度は及第かなぁ。今日は陽射しが弱くて画像が荒れている。2枚のレンズの合成焦点距離は約500mmくらいのようなので、AFアダプターの手前で300mmくらいになっているからF3程度ということらしい。AFアダプターは楽勝で動く明るさだからテストの必要はなかったかも。こちらはトマリモノ(枝などにとまっている対象)用なので、やはり焦点距離が足りない。
びーすけがバケツの中を覗き込んでいるようだが、実はちょっと離れたところに居る別のワンちゃんを見ているのである。くぃーんと情けない声を出すので少々恥ずかしい。
 ちょっと同情して、帰ってからガムをあげたら、かみながらまた「くぃーん」と妙な声を出す。表情もなんとなく情けなくて動作も緩慢な感じ。
むふふん。

2014年5月24日土曜日

朝からチョウゲンボウ


 昨日準備のBORG100EDは現場に持ち込んでセットした途端に接続部分が壊れて使用不能となった。だましだましでテスト撮影したものを帰ってから確認したら、真ん中に入れたf=930のレンズがパープルフランジを盛大に出している。ちょっと使い物にならない感じ。

 いきなりへこんでしまったが、チョウゲンボウは今日は大サービスでかなり近くを何度も飛んでくれた。上はトリミングしているが、ここまで詳細に写せたのは初めて。

 午前中にチョウゲンボウをひとしきり撮ってから、家で昼食を摂って望遠鏡の検討を行う。昨日セットしたレンズは使わない方がよさそうだから、まずは18日に使ったレンズに戻そう。
正体不明のレンズなのだが、本人はED(高級硝材)であると主張していたはずだ。太陽で焦点距離をざっと確認したら20cm程度しかない。複合レンズとして100EDと組合わせて400mm以下では使う意味が無いから、レンズ間隔を18日よりも広くとることにした。その結果、後レンズからカメラまでの距離が短くなってしまって、手持ちの構成では無限遠が合焦しない。トータルの焦点距離は500mm程度になっている模様。
チョウゲンボウ距離ならなんとかなりそうなので、明日はこれでテストしよう。

2014年5月23日金曜日

焦点距離をちゃんと計算してみる

先週末にBORG100EDに、いいかげんに凸レンズを組合わせて撮ったら、焦点距離が短くなりすぎてしまった。ちゃんと考えることにしよう。
ハチゴローの通称があるCANONの望遠レンズに800/5.6Lというのがあって、価格ドットコム最安値は現時点で138万円である。これと張り合うのは恐れ多いが焦点距離800mmくらいを狙うことにしよう。たぶん使いやすい長さなのだ。一番性能が期待できる手持ちのレンズはBORG100ED。これをペンタックスのオートフォーカスアダプタで半自動フォーカスにしようとすると、このアダプタは焦点距離を1.7倍に引き伸ばすものでもあるので、800÷1.7=470.6mmのレンズが必要になる。
BORG100EDの焦点距離は640mmだから、たまたま自作望遠鏡のためにストックしていた焦点距離の長いレンズ:80ED f=930と組合わせて焦点距離470mmを作ろう。
2枚のレンズの合成焦点距離を求める式が下図の(1)式で、これをレンズ間距離dで解くと(1)'式になる。2枚のレンズの焦点距離f1f2と目標の合成焦点距離fを代入すると、dは約300mmになった。
前側のレンズの主点から焦点までの距離L=540mmを求めて、この値をたよりに、ありあわせの部品を使って、近いレンズ配置の望遠レンズを作ったのが上図。この週末に使ってみようと思うのだけど、本当に800mmくらいになったのかなぁ。


2014年5月18日日曜日

オーニング


 ウッドデッキにオーニング(日よけ)を付けた。カフェのようである..という線を狙ったのだが、家人はパン屋のようだと評。
今日もチョウゲンボウを見に行く。4~5人がすでにお店を広げていたので、あいさつをして端っこに三脚を広げる。
遠くの建物の屋根にばかり居て、なかなか巣に戻ってこない。たまに戻ってくるとシャッターが間に合わない。今日はうまく行かない。
 いつものEOSの他に、今日はBORG100EDにペンタックスのオートフォーカスアダプタを付けて持ってきた。防湿庫の肥やしになりつつあったのを発掘。100EDは焦点距離640mm(F6.4)なので、AFアダプタを使うには暗すぎる。
 そこで口径60mmほどの凸レンズを鏡筒の中に仕込んで焦点距離を短くしたのだが、凸レンズがずいぶん短焦点だったようで、いつもの400mmよりも短くなってしまった。AFは良く動いた。ピント精度もそこそこ。レデューサーとして使った凸レンズを、そこいら辺に転がっていたものではなく、ちゃんと用意すれば使えそうだ。
夕方のびーさんで近隣のバラを撮る。習性で望遠レンズを持って歩くから、どーしても下のような写真になってしまう。たくさんのバラが咲き誇っているよ..という絵が無くて、いずれか一輪にフォーカスしたものばかり。

2014年5月17日土曜日

デジスコでチョウゲンボウ


 昼食後 海岸でチョウゲンボウを撮影する。雄と雌の両方が精力的に餌を探しているから、雛はもう孵ったのか、雄の働きが悪いので雌も餌探しに出ているのか。どうもチョウゲンボウを追いかけていると、他所の夫婦仲を詮索しているような気持ちになる。
ここまではいつものEOS7DとEF400/5.6L。

 今日は天体望遠鏡のBORG100EDを持ち出すことにした。口径10cmの望遠鏡に対物レンズをはずしたジオマを取り付けて正立像にし、45mmの標準レンズを付けたE-PM2でコリメート撮影をする。合成焦点距離は1440mm。さすがにこれは自転車では無理なので原付で運ぶことにした。
 左の写真の上がこの構成で撮ったもので、下が比較のためにいつもの400mmで撮ったもの。
3.6倍の焦点距離だから画角がとても狭くなる。E-PM2には焦点距離45mmの標準レンズ(M.ZUIKO45/1.8)を取り付けているのだが、オートフォーカスが効くと言っても望遠鏡側の焦点をマニュアルである程度合わせることが前提になる。カメラ側の調整しろは大したことは無い。

左は、被写体をほぼ同じ大きさにして比較したものだが、やはりEF400の解像がとても良いことがわかる。1440mmもうまく行く時はうまく行くのだが、望遠鏡側の合焦がやはりとてもシビアだ。架台の剛性が不足しているので、ピントノブを回そうと望遠鏡に触ると、画面が大きく揺れてしまって、年寄りには結構つらい作業なんである。天体望遠鏡用の経緯台を出すかどうか迷うところ。

実は焦点距離をここまで伸ばす必要は無くて、むしろもう少し画角が広いほうが扱いやすい。今日は20mmの接眼レンズだが、もう少し長い接眼レンズを使った方がいいだろう。
焦点距離が長い分、露出不足になりやすいから E-PM2の画像のザラザラした感じがチョット目立つ。EOSの方が良い結果を残した記憶もあるので、明日はカメラをEOSkissX2に代えてみよう。そこで夕食後に月で比較してみた。あんまり違いがよくわからない。
まぁやってみようか。10cmの天体望遠鏡を持ち出して自転車による遠征もあきらめたのだから、もはやカメラが小型かどうかはどうでも良いことになってしまった。

2014年5月11日日曜日

メリケンキアシシギ


 メリケンキアシシギである。左の写真に小さく普通のキアシシギを入れて並べているが、大きな違いは腹部が白いか縞々なのかなんである。渡りの季節に見る事ができるが個体数が少ないそうだ。
 昨日チョウゲンボウを撮っていたら、たいそう大きなレンズを持った人が現れた。地の人ではないらしく、チョウゲンボウの巣をご存知無かったので教えてさしあげたのだが、巣と反対側のテトラポッドの上に居たキアシシギを熱心に撮りはじめた。あれはキアシかと聞かれたのでそうだと応えるやりとりもあったが、やがてキアシシギを追いかけて居なくなってしまった。
 家に帰ってから、あぁメリケンキアシシギを探しに来ていたのだなと気がついて、数年前に聞いていたスポットに今日はまず出向くことにした。到着したら地の方が数名居られてすぐにわかった。例年必ず見る事ができるわけでもないそうで、苦もなく撮り始められた私は大層ついているということか。

キアシシギがフナムシを食事するところが撮りたくてしばらく待っていたが、いっこうに気配が無いのでチョウゲンボウスポットへ移動。今日はロードバイクをこぐのが気持ち良い陽気。
右は雄が捕らえた小鳥を雌が取りに行くところ。雄の得意そうな顔がかわいい。
 今日のテストは、GEOMAED52Sを14倍のスコープにして、E-PM2側のレンズに45/1.8を使ってみるというもの。拡大率を欲張らずに画質にこだわりつつ小型軽量の構成。昨日のズームレンズより小さくてFが明るい。
ビューファインダーの液晶画面を拡大してスコープのピントを調整し、最後のツメはレンズのAFに任せる作戦だったのだが、良い結果は得られなかった。右は遠景で比較したもの。35mm換算すると2倍くらいの焦点距離になっているわけだから、同等を求めるのもちょっと厳しすぎるということか。値段相応と言ったら面白くもなんともないのだが。対象を同じ大きさにトリミングするとEF400が圧倒的に勝っている。
約30m先にとまった鳩よりちょっと大きいチョウゲンボウを明瞭に捉えたいという積年のお題において、EOS7d+EF400/5.6Lは距離的にぎりぎりの感じなのだ。動いている対象は優秀な追尾型AFが必須だが、とまっている対象なら拡大率の大きなデジスコに分があるのではないかと考えた。そこそこ使いやすくて小さい軽量システムとして、今日のは結構いけてる構成だったんだが、やっぱしレンズ径のもう少し大きい望遠鏡で試すかなぁ。ここ数年、同じところをぐるぐる回っている感じ。

ロッキングチェア


 ロッキングチェアが届く。母と私が使うということで購入したもの。籐の家具はあまりなじみが無いのだが、すわり心地は悪くない。
朝のびーさんの後でチョウゲンボウを撮りに出かける。
 GEOMA_ED52Sを14倍の望遠鏡にして、オリンパスE-PM2にED40-150のコリメート撮影を試す。560mmの焦点距離になるので、EOSのAPS-Cに換算すると700mmになる。
比較が左だが、EF400に比べると解像度で見劣りする。レンズが小さいからだろうなぁ。昨年からあまり進歩していない。
 チョウゲンボウが巣に接近したカラスを追い払っているところ。カラスよりはるかに小さな体なのにがんばっている。親というのはこういうものなのかなぁとしみじみ。
下はとまっているチョウゲンボウのそばをハクセキレイが通過するところだが、これは偶然撮れただけ。こういうこともある。