2011年10月30日日曜日

午前中は晴れ

午前中びーすけとの散歩。鳥影未だ少ないが、オナガの群れに遭遇。
いつもの鳥も背景次第で良い絵になる。今日は秋らしいアースカラーをバックに水色のオナガが良く映える...とまさに自画自賛。

先週のスズガモが居るかなと水路に出る。スズガモは居なかったものの、オオバンを見ることができたのは珍しい。水草を忙しそうに食べていたが、よく言えばヘルシー、悪く言えば超低カロリーなものばかり。水中の虫なぞも食べるらしいが大変だな。
オオバンのすぐ横を大きな魚が通りすぎるのだが、全く意に介する様子が無い。午後は小雨まじりになった。


2011年10月29日土曜日

御所湖に行く

岩手県の御所湖というところに行って来た。出入り先の研修会で一関まで出たついでに、終了後の翌日に盛岡まで足を伸ばす。なんで十和田湖ではなくて御所湖なのか。別に大した理由は無いのだが、ここで野鳥を撮っている記録がネットにあったのと、行楽客が少なそうな方が良いというくらいの気持ち。 
朝はたいへんな濃霧で、カラスを撮った8時頃は視界数十メートル。外国の魔女が出てくる童話には、カラスに変身させられた王子たちや弟子たちが出てくるんだが、そんなことを思い出させる風景。

9時すぎに晴れてきて、湖岸でカシラダカを見つける。モヒカン風の冠羽が特徴で全体にまるまっちぃ。この鳥を見るのは八ヶ岳以来。
トビも居る。2羽が寄り添っているのが珍しいので撮る。つがいなのか兄弟なのか。たまたまなのか。ずいぶん長いこと一緒に居た。
一羽が離れてしばらくするとピーヒョロと呼び合って仲が良いからつがいなのかなぁ。

小川のほとりでホオジロを見つける。珍しい鳥では無いが、この鳥も家の近くでは見ることが無いからちょっとうれしい。このあたりから足どりがちょっと頼りなくなってきた。この時点でまだ午前中なんだが..2時間以上歩きっぱなしだ。
この1枚はだいぶトリミングしたのだが、ホオジロはススキのような植物の何かを食べている様子。小川にカワセミが居ると宿の人に聞いていたのだが、初めての場所でそうそう都合よく現れるもんでもないだろう。
湿生植物園に行くとキセキレイを見ることができた。この鳥は今年の1月に多摩川で撮っているが、こちらのは黄色部分が少ない。個体差なのか
植物園の園道を散策中にシジュウカラとヤマガラの群れに出会う。ヤマガラも交野山以来で久しぶり。
ダムまで歩いて力尽きた。1時間に1本の路線バスがちょうど来るようだから、これに乗って帰ることにする。車が無いと不便だが、徒歩でないと味わえないこともある。
御所湖散策の道すがら、頭の中を去来したのは昨日見た宮沢賢治の肖像写真。Wikiで宮沢賢治を引くとこの写真が出ている。腕を前で組んで椅子に少し横向きに座っている。この写真の賢治のまなざしが私の小学校の恩師に似ているのだ。恩師も岩手の人だった。東北人の気質を説明する時に我慢強いという形容が良く使われるが、我慢とは自分を殺すことである。創作をする者には本来似つかわしいものではない。このまなざしには自己表現と抑圧の葛藤のようなものを感じる。
恩師がこのまなざしをする時は、私は相手の真意や言葉の裏を読もうとしているのだと感じた。良く考えてから自分の言動を決めたい。そう言っているようにも見えるし、相手の言い分は受け入れるに値するのだろうかと言っているようにも見える。そんな斟酌にあることを相手に強く訴えつつ、ある種の諦観のようなものを含んだ目だと思う。
大学時代も勤め先でも、私は比較的東北出身の方とは親しくなり易く、うまが合うのだが、この恩師は苦手だった。

2011年10月24日月曜日

カマチョロもといカナチョロ


今日は振替休日。家の塗りかえとソーラー設置が先週終わって、退避させていた物置やらなにやらを片付けなくてはならないのだが、今日はあまり気合が入らないので、そのうちボチボチやることにした。
特に何もしない日にしたので、朝夕のびーすけ散歩にのんびり時間をかけた。珍しくもないいつもの鳥たちなのだが、気持ちに余裕があったから、今日は飛び立つ瞬間や飛翔姿を比較的良く捉えることができたのだと思う。EOS7Dの速写能力にも拠るところが大きい。

 これはスズガモ。なぜかこいつは朝も夕刻も1匹で泳いでいる。スズガモは集団で身を守るはずなんだが、仲間からはぐれたのか、気に沿わないことがあって独りで暮らす道を選んだのか。ダイブしての採餌の繰り返しを飽くことなく撮っていたら、私もなにやら寂しい気分になってしまった。
下の写真は庭に居たニホンカナヘビ。後ろ足に脱皮した皮が引っかかって残っている。脱ぎかけのパジャマのようだと子供の評。
ニホンカナヘビはカナチョロの通称があるが、私は小学生の頃に「カマチョロ」と聞き間違えて覚えてしまったらしく、つい最近までそう呼んでいた。小中高と同級生との会話では「カマチョロ」で話は通じていたように思うのだが、ネットで調べた限り「カマチョロ」と呼ぶ例は見当たらない。それにしてもなかなかかわいい顔をしている。

2011年10月23日日曜日

液状化の講義を聴きに行く。


昨日、液状化に関するフォーラムを聞いてきた。内容は液状化に被災した市民向けのもので、液状化のメカニズムと沈んだ家の修復方法についての講義だった。会場になった明海大学は、日本で唯一不動産学部を持っている学校だそうだから、不動産学から観た液状化の社会的影響のような話もあるかとちょっと期待したがこれは無し。土地家屋調査士会の短い講義もあって、境界杭が動いたり、敷地が変形しているので塀の修復時は注意というのが「あっそうか」という感じ。総じて良い勉強になりました。
上の写真は今日撮ったベニシジミ。ちょっと前翅が損傷している。

2011年10月10日月曜日

ツマグロヒョウホン


なんとなく体がだるいので一日ごろごろ。
夕刻になって友人が遊びに来たから、一緒に近所の画材店に行く。
安い額があったので購入。先日標本にしたツマグロヒョウモンを入れてみる。庭で死んだものを標本にしたわけだが、やっぱり生きているものの写真でいいかなぁと思ったりする。

キタテハ


その先に冬が見えている秋は、虫たちもなにやら忙しそうに見える。これらは朝のびーさんで撮ったもの。
 キタテハ(秋型)です。良く似た種にシータテハというのもあって、図鑑を眺めながら迷ったが、前翅の付け根近くの黒斑でキタテハと決定。キタテハは成虫で越冬するそうだ。昨年の3月にも撮っている。こいつはのんびりしていて良いらしい。


2011年10月9日日曜日

キアゲハ


左はキアゲハ。珍しく無い蝶だが、ちょっと見ではアゲハだねと片付けられてしまいがち。黄色っぽいなぁと思ったらキアゲハなのだ。この写真は翅の裏側が見えているので、特徴的な全体の黄色い感じがわからないが、きれいに撮れたこの一枚を採用。
おなじみのツマグロヒョウモン雌。ツマグロの翅の裏側には鮮やかな赤がある。この色が好きだ。
スカシバガは蛾の仲間。動きといい、翅のはばたき速度といい、まるで蛾らしく無い。なんだか第二次大戦中の軍用機のようなカラーリングです。


びーさんの途中でスズメの群れを見かける。これも秋の風景なのかも。

2011年10月8日土曜日

ジャンキードッグ(Junky dog)

 家の外壁と屋根の塗り替えをしていて、びーすけは作業中ずっと繋がれているが、作業が無い休日や夜間は、いつものように放していた。ある日帰宅の折、使い終わった塗料缶の間にうずくまっているびーすけを見つける。呼ぶとやって来るのだが、動作が緩慢に見えて心配になったので、有機溶剤の空き缶から遠い場所に繋ぐ。その後、別に元気だから放してやるのだが、やはり空き缶の近くでうずくまっている姿が何度か目撃される。溶剤の臭いが気に入っている変わった嗜好の犬なのか、それとも薬中になってしまったのか。
左は阿片窟に横たわるビーグル犬のイメージですが、想像図です。木のベンチの上でうたたねしているだけ。とりあえず、びーすけは塗装作業が終わるまではずっと繋いでおくことになった。
ロジャーペンローズの「皇帝の新しい心」をAmazonから購入。だいぶ以前に興味を持ったAI(人工知能)について、友人と話をしていたら強くこの本を読むように薦められた。
「コンピューター・心・物理法則」とタイトルの下に小さく書いてあるように、鉄腕アトムに出てくるような人間の心を持った機械は出現しないとする主張が書かれているとの事。
ペンローズはホーキングと共にブラックホールの存在を明らかにした物理学者だとカバーの後に書いてある。出だしの数ページを読んだ感じでは、読みやすいが読み飛ばしはできないというもの。目が悪くなってから読書が少々苦痛になってきてるんだが、果たして読了できるかな。

2011年10月2日日曜日

トビとカラスとスズメの日(富津岬4日目)


今日も来ました富津岬。午前中は曇天。ときおり陽が射すかと思えば雨粒が落ちたり。渡りの条件としては良く無いとの事だが、それでもはるか上空に十数羽、なんとか双眼鏡で確認できたので来た甲斐があったというもの。

本日携えた獲物はBORG100ED+AF1.7xにレデューサー0.63xを追加したもの。焦点距離685mm F6.8。短焦点化して長焦点化するという画質劣化の元をダブルに重ねる方法だが、オートフォーカスアダプタの1.7倍をレデューサーでキャンセルしたいということ。結局渡る鷹を撮ることはできなかったのだが、この構成は半自動オートフォースなので、手動で大まかに合焦する練習が必要。トビとカラスの井戸端談義で撮影練習。遠くて声は聞こえないからセリフは想像です。

「だんなぁ、トビの旦那ぁ」
「おぅ、カラスのかー公じゃねーか」 

 「今日も来てますねぇ、カメラ持ってる連中」
「あぁここんとこ多いよなぁ」

「不思議なんですけどね、なんであいつら俺たち撮らないんすかね」
「あいつらは鷹を撮りにきてんだよ」
「旦那だって鷹の仲間じゃーないんですか」
「まぁそうだけど、スズメだのカラスだの俺たちゃいつもここいらへんに居るからね」 
「トンビが鷹を産むってぇ言うだろ、トビなんざぁ撮る酔狂はよっぽどの初心者だぜ」 
 「なんか今日の旦那は、とっても自虐的ですねぇ」
 「気を遣って撮らなくてもいいよ。それにしてもこの水なんとか飲めないかな」
 「気にするなって...」







で..総括なのだが、対岸の遠景を撮ると画質劣化は結構認められる印象。比較的近距離だった水のみ場のカラスは良く撮れたから、シーイングが悪くて遠景がだめなのかもしれないが、レデューサー作戦はもう止めとこう。

2011年10月1日土曜日

Celestron reducer


木々も色づいてきたが、先日の台風の潮風でやられた影響もある。
富津岬の鷹渡りが気になるので、ネット上の速報を毎日ウォッチしているのだが、あまり渡っていない様子。
 天候の様子を窺っていた猛禽たちが、ある日空を覆いつくすようにドッと渡っていく。そんな光景を妄想してしまう。また行かねばなるまいと思って、いそいそと望遠鏡の準備をする。
 前回は口径66mm焦点距離388mmのZenithstarを携えたが、今度は口径100mm焦点距離640mmのBORG100EDを持って行こう。ターゲットが非常に遠いからだが、これにPentaxのAF1.7を付けると焦点距離が1000mmを超え、F値も10を超えてしまう。セレストロンのx0.63レデューサーを使ってみようかと思ってるんだが、どーだろーかなぁ...なんて考えているのが結構楽しい。