2009年3月30日月曜日

コチドリとコサギとコウモリと

今日は墓参のハシゴをするために仕事を休んだ。当家の恒例行事である春の墓参では、私は母と親戚を乗せて運転手を務める。ひさしぶりに叔母に会えて嬉しい。搭載したばかりのETCの正常な作動を確認。めでたしめでたし。
役目を終えて少し遅めのびーさん。日が傾いてきたので水路に向かうと、いつもはアオサギが居る場所に今日はコサギが居た。小柄で足指が黄色い。虫をはらうためなのか羽を乾かすためなのか、毛を逆立てて身震いを繰り返す。びーすけのプルプルと似ている。


コチドリは金色の目を持っているわけではなく、金色の輪が目のまわりにある。メジロの目の周囲が白くふちどられているのと似ているが、こうした目を大きく見せる隈取りには何か意味があるのだろうか。鳥は一般に雄の色彩が派手で、雌への求愛行動も積極的だから、威嚇というよりは、やはりこれも異性に対するアピールなのではないかと想像する。「注目」の言葉のとおり、まなざしを向けることは相手への関心を表すボディランゲージである。広がった瞳孔は強い関心を表現するので、広告写真の女性モデルの瞳孔は大きいという話も読んだことがある。人間の女性がする隈取りへと連想をすべらせると興は尽きないが、素人の妄言をあまり連ねるのも愚。ちなみにコチドリは擬傷行為(偽証ではない)をする。これは親鳥が雛を守るために傷ついたふりをして注意を引き、雛から遠い方へと外敵を導く行為。自然界は厳しい。

周囲が薄暗くなってくるとコウモリが現れる。同じ場所をぐるぐる回っていたのでなんとか写野に捉えることができた。この画像は同じ個体を撮った2枚を合成。パソコン画面で大きく拡大してみると、空飛ぶカエルのような姿。やはりコウモリはケモノなんだなぁと思う。ゴキブリは踏みつけるがテントウムシは殺せないみたいな、人間側の勝手な好悪を胸をはって主張してはいかんと思うのであるが、やっぱりちょっと気味が悪いです。こういうの苦手な人は画像をクリックしないこと。

2009年3月29日日曜日

忙しい休日

今日やったこと=朝のびーさん->オートバックスでETC取付->スタンドにて洗車->スーパーで買物->びーすけと犬舎を洗う->照準器のステーを工作->夕方のびーさん...けっこう疲れた。


野良猫に狙われた小鳥が私の近くの木に逃れてきた。ちょっと変わった雰囲気の鳥なので撮影を始めたが、暗い、枝が多い、ちょこまか動いて休まない、撮っているうちにウグイスであることがわかったので気持ちもあせる...という事情でありまして、あまり良い写真は撮れませんでした。しかし一声も鳴いてくれなかったなぁ。


びーすけと犬舎を洗う。びーすけはお風呂が嫌いで、気配を察すると庭の片隅や犬舎に逃げ込んでしまうから、おやつでおびき寄せて無理やり洗う。びーすけを洗い終わって解放すると、いつものことだが芝生の上でころげまわってしまう。生乾きだからてんぷらのコロモをつけるように、びーすけはみるみる汚れてゆく。以前はせっかく洗ったのにと思ったものだが、最近は家内と笑っておしまい。


昨日届いた照準器を望遠鏡に取付ける。2枚のアルミ板の端切れを加工してステー(取付け台)を作り(下図矢印①)、この上に照準器を取り付ける。この照準器は下図の矢印②のように赤いレティクル(照準)をハーフミラーに投影するもので、ダットサイトとかレッドドットサイトとか呼ばれるもの。本物のレプリカとして作られたモデルガン用のおもちゃなのだが、アルミダイキャストの意外にしっかりしたもの。レティクルのパターンや明るさを変えられ、スクリーン上の位置を上下左右に調整して望遠鏡の光軸とあわせることができる。最後の一枚は夕刻に現れた細い月だが、これは360mmの手持ち撮影。

2009年3月28日土曜日

邦画の俳優のような

庭でびーすけのおなかをなでていて、ふと目を上げるとそこにモズの雄が居た。以前モズの雄は男らしい顔をしているようなことを書いたが、やはりきりっとした古風なハンサムだと思う。こちらを下から見つめる2枚目の様は、邦画全盛期のスターがキメのポーズをとっているようにも見えないでもない。絵になるやつなんである。家人の進言により、彼は「ユージロー」と名付けられた。また来てくれ。


桜が開いた公園は人出が多かった。桜と一緒に撮れる鳥は花の蜜を好むメジロかヒヨドリになる。これはメジロ。メジロは柔らかく動く。


アオジとヒヨドリ、鳥たちがときおり見せる妙に人間くさいポーズ。


日が長くなったが、日ざしが弱くなってくると気持ちも少し寂しくなる

2009年3月22日日曜日

動画をアップしてみる

このブログは動画を公開できるらしいのでテスト。これはたぶんミジンコです。午後から雨になったのでこんな遊びをして時間をつぶした。公園の小川の水と泥を採集し、生物顕微鏡にカシオのデジカメを取り付けて撮影。この顕微鏡は製造メーカーのホームページをお手伝いしたときにいただいたのだが、遊びで使うにはもったいないほど立派なもの。もう少し上手く撮影できないものかなぁ。

求愛給餌

小雨模様の中、午前中のびーさん。昨日と同じ場所でカワラヒワのペアに会う。昨日のショットは手前の雌に焦点があっている。今日のショットはすべて雄。雌は近くの電線にとまったまま雄の運ぶ餌を待っていた。本によれば、これは求愛給餌(きゅうあいきゅうじ)と呼ばれるカワラヒワの特徴的な行動。雌の愛を獲得するために食物を貢いでいるわけだ。2羽の関係は昨日の段階よりも進んでいるということか。雄であるということは、カワラヒワにとってもたいへんであることがわかる。


ツグミは個体差がわりとあるのだがカワラヒワはどの個体も全く同じに見える。雌雄の差もわかりにくい。彼らはちゃんと区別がついているのだろうか。一生懸命に餌を貢いだ挙句、相手が入れ違ってしまったら悲劇だろう。心配だ。左下はトリミングしたもの。右下は柳にとまるヒヨドリ。

2009年3月21日土曜日

ウグイスの声を聞く

午前中2時間ほどびーすけと公園。アオジがいいところにとまってくれる。パシャパシャしているとホーホケキョとウグイスのさえずりが聞こえた。声を追いかけて道路に面した公園のはずれに出る。カメラを構えて耳を澄まし、ファインダーの中にオリーブ色の小鳥を探していると、バルコニーで布団を干している奥さんがこちらを凝視しているではないか。怪しいよねぇ。あわてて退散したのでウグイスは声だけ。


花びらをくわえたエナガがすぐそばにやってきた。撮っている私を見止めた通りがかりの初老の男性が「なんという鳥ですか」と問いかける。「エナガです」と私。ここで会話は途切れる。もう少し説明を補足できると格好いいんだが、そういえばお気に入りのこの小鳥について、私は名前以上の知識を持ち合わせない。少しは勉強しておいた方がいいかも。


2羽のカワラヒワが採餌していた。そういえばこいつのCGを作るんだった。

2009年3月20日金曜日

みあやまる

まだ撮っていない鳥を撮りたいという思いが強すぎると、これはもはや邪念となって錯誤を誘発する。顔の黄色い鳥?と興奮してファインダーを覗くと、口の周りを花粉だらけにしたヒヨドリだったり、変わったシルエットに惹かれてカメラを向けると、妙に痩せたツグミにがっかりといった具合。しかしこのツグミはかわいそうなくらい痩せている。


だいたいこのシーズンに市街地で見ることのできる小鳥は撮り尽くした。鳥写真への私の興味も、変わった様子や背景の美しさにシフトしはじめている。よほどのことでもないと電線の上の鳥は撮らなくなったというわけだ。私の写真も少しは進歩したということなのか、単に欲が深くなったというべきなのか...公園の遊具の足元で椋鳥が水浴びをしていた。日が傾くと雲が夕日に染まる。


高度も色温度も低い陽光の中でシメを見つける。エナガも撮ることができた。あまりシャープではないけれど、正面の顔だけが陽に浮かび上がっている可笑しな写真が撮れて満足。カメラを構えたおっさんをジッと見つめるエナガの図。


2月上旬から360mmF5.6(180mmに2Xテレコン)しか持ち歩かなくなった。このカメラで360mmを使うと35mmフィルム換算では580mmくらいの焦点距離で撮っていることになる。さすがにある程度の大きさで小鳥は写ってくれるからトリミングしたくなることはまず無い。しかし似たような構図が増えてちょっとマンネリの気配か。

2009年3月15日日曜日

そろそろ

そろそろ小鳥の3DCGを作ろうかなと考えてモデリングをはじめる。どの鳥をターゲットにするか。とまっている時と飛んでいるときでは、どのように羽が柄が見えるのか..という所が知りたい。もう少し具体的に言えば、風切り羽と尾羽がどのようにたたまれて、広げられるのかを3DCGで確認したいという事。1枚毎の風切り羽の柄と寸法の資料が揃っていること。自分で撮りためた写真が比較的多いことを条件にするとカワラヒワが適当と考え、これをイメージしながら作業することにする。カワラヒワならもう少し丸っこいかもしれないなぁ。


写真下左がそのカワラヒワ。右がエナガ。


下左がアカハラ。びーすけは散歩の途中で自主的フセ状態に入る。これは向こうから気になるワンコが接近してきた場合に彼がよく行う姿勢。表敬なのか警戒なのか。時々他の犬もびーすけに対してこれを行うことがある。対するにこのフセをされた側は大概に冷淡に見える。この姿勢に入るかどうかは、相手との体格の差はあまり関係が無い。びーすけ、それは何なんだ?

2009年3月14日土曜日

∫ etc dt = 4h

医者に行ったりなんだりで昨日は有給休暇をとった。幸い午前中に用向きは片付いたから近所のオートバックスに寄る。例のETC助成の期限が迫ってるから様子を見たい。盛り上がっている店内の雰囲気にのまれて一番安い装置を手にして整理券をもらってしまう。番号を呼ばれたら手続きとの事。この時点で30番が呼ばれ、手の中の番号は58。観測していると一人当りの所用時間は10分強。大変だぞこれ。ETCそんなに要らないよなぁと弱気になったので装置を棚に戻し、整理券は持っていったん帰宅。1時間ちょっとして戻ると処理要員を増加しているものの未だ40番台前半。番号札制なのに並んでいる人がたくさんいるので不安になる。僕の番だね!と列に割り込むことははたしてできるのか。眺めていたら、整理番号が優先していることがわかって安心。再度装置を一つ手にして休憩コーナーで持参の本を読みながら時間をつぶす。しかしあと3時間は優にかかる番号の人が並んでいるのが解せない。店側もこんな状況には慣れていないようだが、平日のせいか高齢の人が多いのがちょっと気の毒。自分の装置を押さえておかないと売り切れてしまう心配がある。手続きが終わらない限り装置は購入できないから店外には出られない。することもないから並んでいるという、考えようによっては悲惨な状況。手続きが終わったのは整理券を手にしてから4時間後だった。高速を使うことなんか年に数回なんだよな...必要なのかなぁETC...こんな恐ろしい疑念を打ち払いつつ台所のカレンダーに取付け予約日を記入。

2009年3月13日金曜日

リリエンタール

先日久し振りにブックセンターに立ち寄った。鳥のはばたき方について書かれた本を探している。「鳥の飛翔」オットーリリエンタール著。ほほぉー。リリエンタールのグライダーは有名。アーチ型翼断面が作る揚力を科学的に分析し、その業績はライト兄弟が参考にしている。リリエンタール兄弟はコウノトリの棲む家で育ち、その観察を良くしたとの事。友人にこの話をしたら、飛行機の世界には兄弟が多いねとコメント。たしかにライト兄弟とかホルテン兄弟(二次大戦中に全翼機を開発)とか有名。
それにしても直訳体の生硬な翻訳には閉口。すっ飛ばしながら拾い読み。参考になるところもあった...というところかなぁ。
写真は近所の水路に渡された鋼管の上のカモメ。管に塗られたペンキの色がおなかに映っている。

2009年3月8日日曜日

午後は雨

玄関ポーチは深い入込みになっているので雨がかりが無い。雨の日や日差しの強い日は、びーすけはたいていここで過ごす。
ビーグルはばかげて大きな耳たぶの持ち主だから耳の中が汚れやすい。ポーチでびーすけの耳そうじをしていたら雨があがったので夕方の散歩に出ることにした。低い雲が全天を覆って暗い。写野の暗い望遠レンズは難しそうだと考えて、鳥をあきらめて花の写真を撮ることにした。常々花の構図は難しいと思っている。私ごときが撮るとひどくつまらない絵になるので、ファインダーやカメラ背面の液晶ビュワーを使わずにシャッターを押すことにした。オートフォーカスがあるからピントはどこかに合う。目をつぶって写真を撮る遊び。まぁまぁのものをカレンダー仕立てにする。びーすけの顔はファインダーを覗いてちゃんと撮った。フォトショップでエフェクトをかけている。