2018年5月4日金曜日

EX-100F


 日経にCASIOがデジカメから撤退する方針を出したと載ったので、市場から新品が払底する前に1台買っておくことにした。CASIOのラインナップでは比較的高級機だが、かなり安く売られている。
CASIOのQV-10 は民生用デジタルカメラの嚆矢であった。科学技術博物館にも収蔵されていて、僕が買った最初のデジカメがこれだった。その後カメラメーカーがデジカメ市場に参入する中、ブランド力の低いCASIOはカメラメーカーが発想しないユニークな商品を作り続けて生き延びてきた。パスト連写は、シャッターを半押ししている間、CMOSの画像データをバッファメモリに高速転送しつづけ、シャッターを押した瞬間からさかのぼって30コマを記録する機能である。これは鳥の飛び立ちの瞬間を捉えるのに好都合なことこの上無いのだが、あまりきれいな画像が残せなかった。レンズのせいなのか、ソフトウェアの問題なのかわからないが、改善を期待して、僕は何台も買い替えてきている。今回のEX-100Fはその最終形(のはず)なのである。
パスト機能のチェックはしていないが、深度合成機能が搭載されていて驚いた。マクロ撮影で活きる機能なのだが、薄い合焦範囲をカバーするために、焦点位置をずらしながら複数枚を撮影し、焦点のあっている部分を合成する。ソフトウェアでは以前からあったが、カメラの中に取り込んでしまったわけだ。上のシャクヤクの例では、奥の葉っぱにも焦点がきている。
CASIOはやはり面白い。

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