2018年7月31日火曜日

火星大接近を撮る


 火星最接近の晩。夕食後に始めて夜半まで撮影する。上は時間による変化を並べてみたものだが、火星と地球の自転によって模様が少しづつ動いていることがわかる。画像は倒立像である。23時に撮った画像の左側には、大シルチスが現れてきている。
口径15cm焦点距離1800mmのマクストフカセグレンに、焦点距離を2.5倍に延長するレンズ(PowerMate)を取り付け、焦点距離を4500mmとしてビデオカメラ(NexImage5)を使用して撮影。数日前からこの構成を使い続け習熟に努めた。修理あがりの赤道儀は好調。
空の状態も良く、シャッタースピードも1/27以上が稼げたから、2分程度撮ると2000~3000フレームが記録できる。これらをRegiStacks6で1枚の静止画に合成する。左は数日間の記録を比較したもの。7月23日は大気の状態が悪く、またピントも甘かった。数日分を並べると接近に伴ってわずかだが見かけの大きさが大きくなってきていることがわかる。
ついでに土星や木星も撮影。木星は大気の揺らぎがひどく、まともな星像が残らなかった。下は土星の画像。火星のために大きく拡大する機材構成にしていたので、暗いながらも大きく写すことができた。画像が少し甘いのはなぜ?
全般に大気の状態も火星の周辺は悪くなく、機材も使い慣れてミスが少なかった。特にピント合わせはだいぶ上達したと思う。次回は17年後だそうだから、そのころ、まだこんな機材を取りまわせるかは疑問。

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