2009年7月19日日曜日

予行演習と雲雀

この丸い白円は本日の太陽。バーダー社製のAstroSolar Safety Filmというアルミ箔のようなフィルタ(安かったのだ...)を、望遠鏡の筒先に取り付けて撮影してみたもの。22日の日蝕撮影の予行演習をしているのだ。右上に黒い点が認められるが、これはおそらく黒点でなくカメラ側の汚れ。こういう写真を撮るとカメラのCCDやレンズの汚れが良くわかる。しかしこの程度の画像では切り絵のような「太陽の欠け姿」以上の記録は残せない気配が濃厚。そもそもこのフィルターも撮影用ではなく眼視用として売られていたものなのだからあまり多くを望んでもね。科学遊びとしてはこの程度でもいいかなぁとも考えていたら、大学生の頃、数学課の友人と卒業論文のテーマを話題にしたことを思い出した。建築学科に籍を置いていた私は、論文という以上、そこには何らか発見や提議のような結びが欲しいと考えていた。そんな話をして数学科の卒業論文とはどのようなものなのかと彼に問うたところ、何か新規な発見なんぞをしてしまったら、それはフィールズ賞(数学のノーベル賞のようなもの)に値する大騒動になるわけで、比較的難しいとされる数学上の解法を理解できましたという内容のレポートを出せば良いのだとの事。そう語る彼の目は、揶揄や憐憫までの意地悪さは無かったものの、おまえ(ら)のやろうとしていることはそもそも学問とは言えない水準なのではないかという見下し目線があった。 実用の学である工学は、理学とはスタンスが異なると言ってしまえばそれまでだろうが、評論とも言えないようなものも確かにある。
自分のしていることが何なのか...と考えるとつまらない。22日の太陽は、何万本という優れた機材の筒先によって正確な科学資料が蓄積されるであろうから、撮影機材の貧弱に消沈することなく、子供と楽しく写真を撮ることにしたい。


三男のコンビニ・スタンプラリーに付き合う形でびーさん。簡単に3軒のスタンプを収集。しかし同系列のコンビニがこんなに近くにあってもいいのかな。
日頃行くことの無い畑の近くを通りかかると、強い風の中をひばりが垂直に上昇しようと悪戦苦闘していた。あまり高く飛べないらしく、すぐに降りてしまうから、写真を撮るには都合が良かった。まともにひばりを撮るの初めて。

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