2015年4月21日火曜日

如庵


 会議のために名古屋に出向く必要があったので、犬山に前泊して有楽苑を訪ねる。茶室「如庵」が見たかったから。
織田信長の弟 長益(ながます)による建物で、長益は「有楽斉如庵(うらくさいじょあん)」と号し、千利休に茶を師事した。
左が茶室「如庵」。ちょっと見かわいらしいが、よく見るとスキの無い端正。 国宝に指定されている茶室3棟の一つだという先入観がそう思わせるのかとも考えたが、やはり何も足せないし引くべきものも無いという印象を見る者に与えると思う。
右側のにじり口から下の写真の世界に入り込む。もちろん実際には入れてもらえないので、写真は窓から覗いて撮ったもの。床柱と中柱の間の畳に竹を組んだ格子が置いてある場所が炉の位置になる。
茶道に暗いから深い鑑賞は敵わないが、情熱とお金をかけた趣味の結晶であることはわかる。色々なことをしますねと言われることの少なくない私だが、好事家とか趣味人とはいったい何なんだろうと考えさせられた。

0 件のコメント: