2016年12月18日日曜日

ISSを撮影する


夕刻にISS(国際宇宙ステーション)を撮りにでかける。明るい撮影対象だから、暗い空を求めて遠征する必要はなく、そこそこ暗くて、周囲に高い建物が無ければよい。近くの畑が好適と考えたのでバイクに機材を積んででかける。
人工衛星は、赤道儀が追跡できる日周運動で動いてくれないから、経緯台に望遠鏡を載せて、手で追いかけることになる。ISSを撮るという遊びは、JAXAが写真募集しているせいなのか、けっこうやっているらしい。
先達の撮影データを参考にすると、シャッター速度は1/1000以上である。ISOは1600くらいらしい。シャッター速度が天体撮影としては非常識な高速なので、露出をかせぐには大口径の望遠鏡がほしくなる。先達には口径40cmのドブソニアンを使ったものがあったが、これが一番有利な機材だろう。
望遠鏡を振り回せなくてはならないから、手持ち機材ではポルタ経緯台を使うことになる。これに口径20cmは積めないので、なるべく焦点距離が長いものを選ぶと、いつも月を撮っているマクストフになる。口径102mm焦点距離1356mm。
先達のデータから露出を概算する。露出量はISOに比例し、シャッター速度に反比例する。絞りやF値は、√2倍になると露出が半減するので、0.5^(F/1.4)になるのだろうと考えた。これらのファクターを乗算して先達の値と自分の機材の比較を行うと、ISOを3200まで持っていってもかなり不足。しかた無いがこれ以上だとノイジーになるので、今日はこれでいいや。
やってみたら結構写っている。57秒目のショットが今日のベストである。居住スペースと太陽電池パネルがわかる。次は100mmの屈折でやってみようか。
ネットの記事によれば、ISSの撮影は4km先にある1mのものを写すのに等しいとの事。

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