2014年9月12日金曜日

ヴァロットン展に行く


 必要なデータが来週火曜日にならないと手に入らないことがわかったので、金曜日の午後は有給休暇にして、丸の内でやっているヴァロットン展を見に行くことにした。
東京駅の丸の内側に降りると、さすがに平日だけあってあまり人が居ない。路地のようなところに入るとさらに人影がなくなって、よくできた街区規模の模型の中を歩いているような気持ちになって愉快。
 この美術館の周りは丸の内再開発の一角にあたるが、古い建物を上手に使っている。
ヴァロットンという画家を知らなかったのだが、ネットの紹介文に惹かれたのと、この美術館に行ってみたいという気持ちもあって、半休にはちょうど良い寄り道だと考えた。
 フェリックス・ヴァロットンもまた浮世絵の影響を強く受けた画家の一人で、強調された輪郭と、抑えた立体表現。この人の絵を見ていると、リアリティを突きはなすと時間が止まって見えるのだなぁと思った。スナップ写真のような日常の光景の一瞬を切り取ったモチーフは、作者のこめた寓意がストレートに表現されている。とりわけ版画はそんなものが多い。版画の人物のデフォルメが古典的な西洋漫画によく見かけるもので、これは逆に後世に強い影響を与えたということなのかとか考える。
素人画評はこのくらいにして、税込1800円は少々高いが楽しめた。色々なことを考えさせてくれた美術展は、後々のために解説本を買うことにしている。しかし読んだためしはない。
私によくあることだが、美術展に行くと絵が描きたくなる。最近入手のWindows8タブレットで絵を描こうと思っていたこともあって、最近いろいろなスタイラスペンを試している。下の写真のようにいっぱい集まってしまった。
下の1.は筆型のもので、毛に銀のコートをして導電性を持たせたもの。2.はよくある塩化ビニル樹脂性の先端を持ったもので、これは昔中古で買ったWindowsXPタブレットに付いてきた。3.は携帯用のタッチペン売り場で見かけるタイプで、こういう売り場には4.のタイプのものが多いのだが、精密なポインティングが欲しい場合は3.のような形状になるらしい。5.は複合型ボールペン(4色とかシャープペン兼用とか)に携帯電話用ポインティングデバイスの機能を持たせたもの。ペン先を出さない下写真のような状態でタッチができる。
私のWindows8タブレットTW710で使えたのは1から3までで、4.5.は反応しない。4と5はiPadとアンドロイド携帯では反応する。これらはWacomのシンティックでも反応しなかった。これは電磁誘導式と静電容量式の違いなのだが、TW710 は両方使えるようなのだ。フリップとか指で操作するために静電容量式を備えつつ、正確なポインティングのための電磁誘導式も備えていることが仕様書で確認できたのだが、それなら4や5でも使えそうなもんなのだが、謎は深まる。

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