2009年10月8日木曜日

台風18号

前夜の天気予報でさんざん脅かされたから、風はあるものの小雨も無い晴天に拍子抜けしてしまう。少しだけ遠回りして水路をのぞくと、小さな波はあるが満潮の水面は思ったより静かだ。ゴイサギは強風を避けて小さくなっていた。
いつもどおりに電車に乗ると、2つほど駅を進めたところでもう動かないというアナウンス。台風の中心が通過するには未だ時間があるから、乗っていても数時間は改善されないことは明白だ。動いているという私鉄の駅まで歩いて行くと、長蛇の列の先端は改札制限で止められている。良く知った駅だから反対側の小さな改札に廻ってみるとこちらは空いていたから難なくホームまではたどり着いた。しかし来る列車はどれも人がぎっしり詰め込まれてるから乗ることが出来ない。人気の少ない下りホームに移って、椅子に座ってしばらくは登りホームを観察することにした。乗れそうな列車が来たので急いでこれに乗る。JRも営団地下鉄も、途中の一級河川を渡る橋が強風で越えられないために全面運休しているのだが、この私鉄は風の弱まる時を見計らって動かしているらしい。勇気があるというのかなんと言うのか..当該の橋の直前で私の列車も停車し、しばらくしておもむろに橋を渡った。眼下には家の近くの水路とはまったく異なる泥水の奔流があった。カランと晴れた周囲の明るい光景との違和感が印象的。結局、東京に出るのに3時間かかり、精神的にも肉体的にもひどく疲労したが、今日は私が召集した社外の会議が午前中に予定されていたので直接そちらに出向くことにした。15分ほどの遅刻で到着。事務局が延期にしたのではという期待も半分だったのだが、私以外の一人を除いて皆さん来ておられた。ごくろうさまです。


台風が汚れた大気を持ち去ってくれたからだろうか、夕方にはきれいな富士山が見えた。帰りの電車がえらく空いていたのは、仕事や学校を休んだ人が多かったからだろう。繁華街のビルの間から月が何事もなかったかのように顔をのぞかせていた。

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