2014年3月2日日曜日

叔母が亡くなる


 ブログをちょっとサボったのは、2月の末に叔母が亡くなったためだ。
両親ともに兄弟が少ないので、私は親戚が少ない。さらにこれは血筋だと思うのだが、みな人付き合いが悪い。そんな中で、この叔母だけは私とウマが合ったから、さしたる用が無くても時々遊びに行っていた。
 叔父から電話で知らされたのは亡くなった翌々日だが、すでに骨にしてしまったと言い、葬式の類はしないので叔母側の私以外の縁者に連絡しておいてくれと頼まれた。
叔父とはあまり話をしたことが無かったが、ちょっと無頼な風のダンディズムの人だから、まぁ仕方ないかと考えた。
骨に何を語っても届くものでもないし、葬式はそもそも遺族のために行うものだと私は思うので、葬式が省略されたことは別にどうでも良い。叔父がしたいようにすれば良いのだ。
とは言え、セレモニーがないものだから、あまり実感がわかない。しかし、やはり親しい人の喪失感というものは私のような者にもあるらしく、ボディブローのように覇気が奪われていたらしい。
一昨年の春に叔母のマンションの外装メンテナンスがあって、バルコニーの鉢植えを預かったら、もう世話ができないからとそのまま貰うことになった。結局これらが形見になってしまったわけだ。
鉢が窮屈そうなものは地植えにして庭木にしたのだが、拙宅の庭木は叔母の兄にあたる私の父が植えたものばかりだから、兄妹合作の庭という感じかな。人は死んでも誰かの記憶の中で生き続けることができる。

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