2014年6月7日土曜日

入梅


北海道を除いて全国的に入梅。今年の梅雨は長引くそうだが、通勤の不便がちょっと憂鬱。
先週から始めている書斎の引越しを今日も行う。本当は本を日向に干したいところだが、この陽気ではそういうわけにもいかない。
父が亡くなって14年になるが、父の書斎コーナーはそれ以来手付かずのまま放置されていた。
貴重なものなどあるはずも無いと思っていたが、杉全直(すぎまた ただし)の絵が出てきた。前の家ではたしかに壁にかかっていた。ひどく傷んでしまっているから廃棄したいところだが、好きな絵なのでとっておく。こういうのは直すとお金がかかるんだろう。
虫が湧いていそうな紙のたばをどんどん捨てていたら、父が私と姉にあてた手紙が出てきた。私が高校生の頃、受験で気の立っていた姉とつまらないいさかいをしたことがあったらしい。これを諌める手紙なのだ。
父は新聞社に勤めていたから、深夜帰宅で昼前出勤の人だったので、子供と話す時間がなかなかとれなかった。だから同居している子供宛てに手紙を書くことになったらしい。しかしこの手紙を見た記憶が私には薄い。結局子供たちに示さなかったのかもしれない。
内容は父の世界観が強く出ているもので、いたわりや思いやりの重要を説いている。推敲の形跡が無いから恐らく書きっぱなしのもの。2時に帰ってこれを書いているという始まりなのだが、ちょっと胸を打つものがあった。(8日記す)

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