2014年8月3日日曜日

にわか仏教徒


 特段これといったことをしない1日だった。昨晩DVDを観て夜更かししてしまったから、起きたらすでに暑かった。びーすけにごめんと言いながら散歩に出たものの、家の前の公園を半周したところで帰りたがったから無理をしないことにする。昨日びーすけと散歩した少し離れた公園で撮った1枚に写っていたものが、どうもコムクドリらしかったから行きたかったんだが,,,
夕方のびーさんで木登り中のセミの幼虫を見つける。観ていたら目の前で落下したので、ほぼ同じ高さのところに戻してあげたのだが、散歩の帰り道に見に寄ると、幼虫は地面に落ちて動いていなかった。
昆虫には痛覚が無いそうだから、苦しんだわけではおそらく無い。何かに突き動かされる欲求に従ってセミは木に登るのだが、大空をばたばたと飛び回りたいというような具体的な展望を持っているわけではないので、おそらく無念とも思わずに絶命したのだ。そもそも地中よりも大空のほうが気持ちが良いだろうというのは人間の評価軸による優劣である。昆虫のような生き物は、生態系が作り出した複雑な自動装置であると考えるのが科学的な観察姿勢であると常々思っているものの、こういう場面に遭遇すると、私のような軟弱者は一瞬だけにわか仏教徒になってしまったりする。

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