2009年11月27日金曜日

赤坂迎賓館

仕事のついでに一般開放している赤坂迎賓館に立ち寄る。開放といっても庭から間近に外観を観れるだけで建物の中には入れてもらえない。それでも簡単な手荷物検査があった。
帰宅してから迎賓館を調べる。コンドルの弟子である片山東熊の設計により明治42年の築。意外だったのは、そもそもこの建物は皇太子の住居だったという事。その後国立国会図書館や裁判所など様々な用途に転用され、昭和49年に村野藤吾により迎賓館として改修されている。図書館か、マンガや雑誌を読んだり学生が宿題したりするような図書館では無かったのだろうなぁ。知識が有産階級のものだった時代。建築史はまるで..なんだが、この建物がネオバロック様式とされ、ネオバロックが帝国主義的との説明を読むと、なるほどと思ったりもする。
正面には菊の御紋。屋根には鎧武者が飾られている事を同行した方から教えられる。巧みに取り込まれているので気がつかなかった。


ギマールの地下鉄の駅入口を連想させる軽やかな庇が両袖に付いていたりする。全体の重厚さの中に少々違和感。この建物が迎賓館になる前は、日本のアールデコの代表と言われる旧朝香宮邸(東京庭園美術館)が迎賓館として使われていたらしい。賓客を泊める所だからちょっと優しい感じも欲しいという事だろうか。
延々と長いアプローチの途中にある門の装飾はアカンザス。


どこが改修時に加えられたものなのだろうと考えながら写真を眺める。もそっと詳しい解説本を手に入れるか..というところまでの興味は無いが、面白い建物ではありました。

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