2009年12月6日日曜日

ルリビタキ(雌)

午前中のびーさんで低く飛ぶ小鳥を見かけたので、驚かさない距離を維持しながら追いかける。全体に茶色いからジョウビタキだろうと考えた。体側にオレンジ色が見えるし、大きさがスズメよりも小さい。だが背中の白紋が確認できない。


あぁこいつはルリビタキだ...と何枚か撮っているうちに気がつく。もう来ていると昨日教えられたが、今年はこのあたりにテリトリーを構えたか。最近私の目はひどく不調なのだけど、色が青くないんだが...
誰かがルリビタキを撮りたいために撒き餌をしているといううわさがある。餌付けに関しては、自然に介入しない方が良いとする意見もあるし、餌が乏しくなる秋期以降はある程度許されても良いのではないかという意見もある。そもそもこの辺りは数十年前は海だった埋立地で、この公園も造園家(優秀だと思う)がデザインした100%人工的な環境なのだから、さらに自然へのわずかな介入があったかどうかなぞは議論に値しない誤差範囲のようにも思える。だがこれは保全の問題ではなく、新しく生まれた小さな自然と人間との関係をどう創り上げるかという課題だ。人間の気まぐれによって自立した採餌ができない小鳥を創りだしてはならんということ。


だが、それ以上に撒き餌に対しては感覚的なわだかまりがある。これは私を含めて、写真愛好家やウォッチャーの「自然を相手にしている感」が損なわれるからだろう...ってこれは少々意地悪だね。


家に帰ってから図鑑で調べたらこのルリビタキは雌。雌は雄と違って瑠璃色(青)ではなく茶色なんだね。(昨年の12月23日に 雄の写真をアップしてます)
公園で会った人に教えてもらったのだが、ジョウビタキの雌雄は一緒に暮らさないそうで、互いのテリトリーは交尾の時以外は侵さない。ビタキ類がすべてそうなのかは知らないが、この場所では青い鳥は見られないということになるのかもしれない。私はこうした可能性を考えながら遭遇の確率を上げる工夫はするが、基本は行き当たりばったりの幸運を楽しみにしたい。鳥見はびーすけの散歩のついでだからね。誰かの撒き餌の余禄をあづかるのは、このガイドラインには抵触しないということで...

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