2010年4月13日火曜日

機上の空論

大阪に出張。昨日は雨が降って肌寒い一日だったのに、今日はひどく暖かい。往きの飛行機からは冠雪の富士山が楽しめた。大気中の水蒸気が多いのだろうか、見通しはあまり良くない。富士山の白い雪だけがぽっかり浮かび上がる。いつも持ち歩いているFC100で撮影。
仕事が予定よりも早くあがったから帰りの便を1本早くする。夕日の雲海を鑑賞。窓から写真と撮っているのも子供っぽい感じがして少々恥ずかしいのだが、上から眺める雲は実に綺麗だと思う。今日のような雲海を眺めていると、雪原に一人で立っているような気持ちになる。南極かシベリアの雪原に一人取り残されて救援を待っている者が見ることになる光景。生き物の気配が全くない風景。こういうのが好きだというのは健康ではないのかな。さて、この雲海の大きな凹み(穴ではない)は、地上からはどのように見えるのだろう。厚い雲ではないから、太い竜巻のような、すり鉢の底のような、そんなものが見えているのか。
もう少し飛行機の窓がきれいだと良かったのだが。これは仕方がない。国内線も、新聞のサービスも飲み物の無料サービスも無くなってしまってちょっと寂しい。飛行場は遠いし椅子は狭いし、乗り降りがあわただしいし、新幹線の方が落ち着いて仕事ができたりするんだが、こうした雲と空があるから飛行機は楽しい。雲の塊の内側から光る雷雲を昨夏に見たが、あれは感動ものでした。今年も見たいなぁ。

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