2011年5月14日土曜日

地震は終息に向かっているのか

気象庁のホームページに「地震情報を発表した地震の震源及び震度(3月11日~)」というページがある。ここには3月11日から5月13日まで気象庁が発表した1873件の地震の記録が公開されている。規準はわからないが、発表の要無しと判断されたものは入っていないということだと思う。
余震はいつ終わるのかを素人なりに考えてみたいと思って、このデータを表計算ソフトにコピペし、グラフにした。
横軸は日付、縦軸は震源のマグニチュード。日を経るにしたがって点がまばらになり、右肩下がりの傾向が認められれば一連の地震は終息しつつあると印象づけられるはずだったのだが、このグラフからはそんな様子が伺えない。4月の10日すぎと4月末以降に密度が高い部分がある。つまりこの頃は地震の回数が多かった。

震源が南下しているのかも気になる。そこで震源の緯度を縦軸にとってみた。3月11日以降、一貫して北緯37度付近を震源とする地震が多いことがわかる。37度を中心に上下のばらつきを眺めると、4月末以降は震源は南下というよりも北上といった感じさえする。ところどころに点線状の連続が認められるが、これは同一緯度で一連の地震がよくあるということだろう。関連性のある地殻のの動きなのか。
 
地震は終息に向かっているだろうか。
地震は地殻の歪みの開放によるものであり、マグニチュードは開放されたエネルギーの大きさを表していると考えれば、これまでに開放されたエネルギー積算値の傾向を見るべきだ。地震が小規模化し、回数が減少すれば、積算値の増加が止まって曲線はX軸と平行になるはず。
4月10日あたりまでの曲線は、終息への傾向を示すものだと思う。グラフは4000あたりで終了といった感じの推移を示している。大規模な地殻の動きがあり、周辺がその動きに追随して小規模な余震を群発し、やがて安定に至るといった展開が期待される。10日すぎに規模の大きい地震が再びあってグラフは跳ね上がるものの、4月末には5000より少し上あたりで、やはり安定しそうな雰囲気が伺えるのだが、そうはならない4月末以降の推移が悩ましい。グラフは直線的であり、その傾きが鈍くなっていく様子が見えない。
未発表の小規模地震が入っていないから、この考察の信憑性は低い。こんな素人の手遊びで一喜一憂しても仕方が無いのだが、ちょっとがっかり。


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