2013年1月14日月曜日

雪の結晶


 朝からの雪で家から出られない。それでは雪の結晶でも撮ってみようかと左のようなものを用意した。断熱性の高いプラスティック板に黒い植毛紙を貼っただけ。断熱性が高ければ、手で持って撮影機材まで運んでも、体温で溶けることが無いだろうと考えた。
雪の(あまり)かからない玄関ポーチに三脚で下向きに固定したEOSkissX2に60mmマクロレンズを取り付けて準備完了。なかなか綺麗な六角形を捕まえられないのだが、ようやく上の1枚がささやかな成功。真ん中やや下、やや左側に溶けかかった六角形がある。
びーすけはこの大雪をものともしない。テンションあがりっぱなしで、家の前の公園に出したら走りまわりたがって困った。なぜ犬は雪が好きなのだろうか。雪国の犬もこうなのか。雪の中をつきあって走ったら腰が痛くなってきたので、まだまだ物足りなそうなびーすけに謝りつつ帰宅。
帰ってから雪の公園の写真にびーすけの足跡をコラージュして遊ぶ。
 左画像の中央にある結晶は、下の枝が欠損してしまっているがなんとか形がわかる。これはコンパクトデジカメのマクロモードで撮ったものだが、あまりシャープな画像は撮れないようだ。下はEOSにマクロレンズ。6角形こそ写っていないものの、なかなか美しい画像。雪の結晶は顕微鏡を持ち出さなくても、カメラのマクロレンズ+トリミングで十分であることがわかった。
雪の結晶ではアメリカの農夫ベントレーさんが有名で、伝記が絵本になっている。ベントレー氏の公式サイトもあった。初期の写真機材を使って3000枚の雪の結晶写真を残した情熱は大変なものだ。氏の結晶写真には科学記録としての情報が付属していないことを残念がっている人が居たが、好事家のはしくれとしては「どーでもいいじゃないの」と思う。
なんでも記録があれば良いというわけでもなくて、分析のフェーズで必要な情報が全部揃っていなくては記録は役に立たない。つまり分析の目的と方法によって必要な情報項目は決まり、その精度に応じた記録方法やサンプリングの方法が決まる。こうした事前の実験計画の無い記録は、ある程度は推測の根拠にはなるだろうが、それ以上のものにはなり得ないのだ。
ベントレー氏は科学の対象ではなく審美の対象として雪の結晶を追いかけたのだろう。(伝記を読んでないからいい加減なことを言っています)それだけの魅力のあるものだと、私も今日思ったですよ。


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