2014年5月8日木曜日

ポピーの胚珠を鑑賞する


仕事から早く帰れたので、家に入る前に庭のポピーを一輪手折って部屋に持ち込んだ。何か綺麗なものを見ることができるかなと期待。
花弁を取り外すと、雌しべと雄しべが露出する。雌しべの子房を安全カミソリで縦半分、横半分に切断すると、カット面からこぼれそうな胚珠が見て取れる。

 プレパラートの上に子房の断面を薄く切って載せて、顕微鏡で40倍に拡大すると、半透明の胚珠がたくさん詰まっていることがわかる。カミソリの使い方が下手なものだから断面がくずれてしまったが、子房の中が縦に8つ程度に仕切られていたらしいこともわかった。上と左は深度合成を行っている。

 上は胚珠の一つを狙って、落射照明と透過照明による見え方の違いを確認したもの。胚珠は半透明だから透過照明を使うことができる。落射は立体的に見えて良いなぁ。
左は透過照明によってさらに倍率を上げたもの。内部に黒い部分があるようなんだが、これが胚心?
 ついでに雄しべの先端にある葯(やく)も見てみよう。花粉がたくさんある。右は、どうもカバーグラスに押しつぶされてしまったような感じ。プレパラートに落とした水滴の境界が写ったりして、どうももう一つな出来だな。
右は倍率を上げて花粉を確認したところ。カメラと接眼レンズの距離を変えると像の大きさが変わる。広視界型の接眼レンズを使うと、同じ倍率でも視野の大きさが変わる。どうも顕微鏡における倍率というものが良くわからない。トリミングなどパソコン上の処理も加えることも前提にすれば、倍率についてはあまり気にしないことにしようかな。
あんまり綺麗なものは見られなかったなぁ。

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