幼いツバメが飛び回っている様はなかなか楽しい。小鳥も遊びながら飛び方や捕食を習得するのだから、良く遊ぶことはとても大事なのだ。
まだ巣立っていない隣の家では親鳥が休み無く餌を運んでいる。雛が大きく口を開けると、頭部全体が巨大な黄色い穴と化して、投げ込まれるべき餌を待ち受ける。親鳥はたくさんの黄色い穴に均等に餌を放り込むのだろうか。雛の顔を識別できるのだろうか。並んでいる順番だけ覚えているのだろうか。入れ替わると間違えるのだろうか。眺めていると色々心配になる。
この商店街は5階建てが立ち並ぶ大きな団地の一角に在る。突然出現した集合住居に一斉に入居した人々は年齢層も概ね均一だったから、40年以上経過した今は高齢者がとても多い地域になった。ツバメの巣は福祉関係の事務所の軒下なのだが昔は店舗だった。商店街には建設当時の活況は全く無くなってしまったから、シャッター街化を防ぐためにも、このような施設が利用するようになってきている。人工的に作ったものは長い年月でほころびが出る。今日は巣を撮りやすいように脚立まで持ってきたから、一応施設の人に前を借りますとことわった。
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