会社に入って間もない頃、薄給ではあったものの家内も働いていたから小さな望遠鏡を買うくらいのゆとりはあって、その時買った赤道儀(望遠鏡を載せる部分)が左の写真のもの。九十九里浜で撤収作業中に本体を落っことして真鍮の微動軸を曲げてしまい、部品を発注して交換したことはあったものの、そのくらいで特段手入れをしなくても25年間以上を問題無く使っている。
VIXEN社製(国産)のGP赤道儀という商品だが、息の長いベストセラー商品で、マイナーチェンジはあったのだろうが今だにそう変わらないものが売られている。私のように「ちょっと星が見たい」という程度のアマチュア層には手頃で十分な品質のものだと思う。
この時に同時に買った口径20cmの望遠鏡は、思いつきで星を眺める程度の者には大きすぎてあまり出番が無くなってしまった。最近は赤道儀よりも簡易な経緯台に写真のような小さな望遠鏡を載せてバルコニーから眺める程度で気が済んでいる。経緯台は鳥撮影にも使えるから、常時使えるようにしてあるので出動の機会が多くなった。
今年の11月下旬から急激に明るくなることが期待されているアイソン彗星が見たいし、ペテルギウスが超新星爆発するという噂も気になる。そこで天文機材に少し手を入れておくことにした。
GP赤道儀を購入した時に、オプションの自動導入装置も取り付けけていた。大きな電卓のような形をしたコントローラーから「M31」とか入力すると、モーターが望遠鏡の向きを変えて視野にアンドロメダ大星雲を導入することができる。しかしさすがにこうした機器は進歩が激しくて、調子が悪くなった時には交換部品もとうに無くなっていた。そこで自動導入装置を新調することにした。(写真矢印部分)
VIXEN製GP赤道儀の自動導入装置は10万円以上するが、GP赤道儀のコピー商品のための自動導入装置は4万円を切る。ところがコピー赤道儀があまりにも本物そっくりなので、コピー用の自動導入装置が本家のGP赤道儀にほとんどそのまま(モーターカバーを少しやすりで削る程度)取り付けられてしまうのだ。この事実をネットで知って思わず笑ってしまった。
コントローラーの初期不良をショップで交換してもらったりというアクシデントはあったものの、なんとか本日取り付けが完了。ファームウェアのバージョンアップも無事行って、基本的なセットアップはできた。しかし生憎の曇天。
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