2015年2月28日土曜日
軽量なデジスコセット
上の写真はカシオのデジカメ。
月曜日に仙台で仕事があるので、1日早く出かけてキツツキを撮ろうと考えた。だが、残念ながらあしたの天気はよろしく無いようだ。EF400の他に、焦点距離の長い機材も持って行きたいが、EF600は雨ではちょっとしんどい。そこで手持ちの機材からできるだけ小さなデジスコセットを組み立てることにした。
ミラーレスのE-PM2に45mmのレンズを付けて、ビクセンのフィールドスコープED52S(14x)に取り付ける。以前に試してまぁまぁの結果だったはず。焦点距離は630mmだが、PM2の撮像素子がちいさいから、EOS(APS-C)換算では788mmくらいになる。
視野がとても狭いのでダットサイトも取り付ける。取り付け用のマウントを作業小屋で作成。
結果は省略だがEF600+EXT1.4xと比べると画質はかなり見劣りするものの、軽量には仕上がったから、カーボン三脚に取り付けて歩き回ってもあまり苦にはならない。デジスコはFが暗くなってしまうから、雨雲が厚くて暗いと使えないだろう。リュックには総て納まったが、持って行くかはあしたの朝決めることにする。
2015年2月21日土曜日
白鳥の郷
日曜日は雨模様という予報もあったので印旛沼に出かけた。
この前印旛沼に出かけたのは2013年の2月,4月と2012年の11月である。2013年2月にノスリを撮っているが、まったく同じ場所で今日もみかける。これといった収穫もないがどうしよう、と考えて、ネットで見た印西市本埜(もとの)にある白鳥の郷に出向くことにした。
コハクチョウがたくさん飛来する場所なのだそうだ..くらいの知識しかないのだが、携帯で検索すると住所がわかったから、カーナビに入力して連れて行ってもらう。
水田の一部をハクチョウに開放しているという感じの場所で、観察するところも整備されている。駐車場は無いものの、隣接の農道の片側に縦列駐車するルールがある。コハクチョウに餌付けをしている「白鳥を守る会」の方がボランティアでこれらのお世話をして下さっているようだ。
車なので600mmを持ってきていたから、観察場所まで持って行ったのだが、こんな長いレンズはこの場所ではまったく不要だった。300mmくらいがちょうど良い感じ。そのくらい近い。
数羽の白鳥が飛んで着水するのを何回か撮っているとタイミングが少しずつわかってきて面白い。
飛んでいるハクチョウをこの近さで撮れるのはありがたいと考えて、先日のツルセンターと同じ体験をしていることに気がつく。「餌付け」の善し悪しについてはときどき考えさせられるが、明確なスタンスのようなものはいまだに私の中では無いままだ。
下は印旛沼で見た光景。田んぼのあぜ道にうずくまっていたトビが獲物らしきものを持ち上げて落としたところ。しばらくつついていたが、そのうちにうち捨ててどこかへ飛んでいってしまった。
2015年2月20日金曜日
2015年2月14日土曜日
旅行の余韻
北海道から宅急便で返送したEF600が無事帰還。ペリカンケースに入れておいたから、まぁ大丈夫だろうとは思っていたが確認するまではやはり心配。
一緒に送った三脚は、宅配業者がダンボールで養生してくれていた。ありがたいことである。
刺激的な写真旅行の後ではあるが、近所の公園ではいつもどおりの小鳥たちが居て、彼らを撮るのはやはり楽しい。
旅行の疲れが未だ残っているようで、いくら寝ても寝足りないような気分。この週末が待ち遠しかった。
シジュウカラの群れの中に混じっているヤマガラ。確実にこの公園に定着しているようだが、個体数は2羽か、数羽か。えらく少ないから公園では希少種である。
カワラヒワはたくさん居る。なにやら空を見上げてお天気を気にしているのだろうか。
それにしても道東撮影旅行は天候に恵まれたと思う。
2015年2月9日月曜日
阿寒でツルとワシを撮る
道東旅行の2日目。ホテルの送迎バスでウトロから知床斜里に出て、JRで標茶に向かう。1両編成の列車の座席は概ね満席だったが、半数以上が中国からの旅行者が占めている。
囲われていない運転席の後ろに出入り口があって、軌道を走るワンマンバスのような感じ。標茶にはお願いしていたタクシーが待っていて、これに飛び乗って阿寒国際ツルセンターに向かう。
朝ウトロを出て、ツルセンターの採餌の時間に間に合うにはこの方法しかなかった。観光貸切という料金の方が安くつくことをタクシー会社の方に教えて頂いていたので、撮影が終わったら釧路まで送り届けてもらう段取り。
右は丹頂ツルの瞬膜が閉じるところ。野生動物には瞬間的に眼球を保護する瞬膜がある。連写の中に偶然残っていた。
ツルセンターの中で、おこぼれの餌をもらっている(らしい)キタキツネ。かなり太っているのがおかしい。キツネらしい特徴的な尻尾がなければ肥満気味の柴犬のようである。
餌やりの時間の少し前にはワシやカラスが周囲に待ち構えていて、採餌の開始と同時に飛び出してくる。
ツル対ワシのバトルが見られるという話もあったのだが、ツルはいつものことで慣れているらしく、この日の小競り合いは1回程度。
せまい空間をくるくると飛び回る複数のオジロワシは圧巻で、その運動性能の高さに感嘆する。
苦労して持ってきたEF600は、ここでもあまり出番が無い。動き回る被写体をEF400の手持ち撮影で必死に追いかける。
運動会を観覧しているようなものだから、自然に親しんでいる感は希薄である。
しかし飛び回る猛禽をこの距離でじっくり観察できる場所はそうそう無いだろう。
図鑑の挿絵のようにディテールのきれいに写った写真が、優秀なオートフォーカスの賜物ではあるのだが簡単に撮れてしまう。
楽しいなぁ。
地上の騒動の上空には、参加すべきか迷っているのだろうか、オオワシがゆったりと舞っていた。
ウトロで撮った流氷上のオオワシは幼い感じだったが、この日みかけた個体は成熟している感じで優雅である。
一方今日見たオジロワシはどれも若々しい。ウトロのオジロワシは老成した感じで腹部や翼下面に白い班がたくさんあった。
この日は釧路で夕飯を食べて、阿寒から羽田行きの便に乗って帰宅。【2/22記す】
2015年2月8日日曜日
ウトロでワシを撮る
札幌の仕事を終えて千歳から女満別に移動し、翌朝網走の観光砕氷船に乗る。
流氷は前日まで沖に戻っていたそうだが今朝は薄く接岸していた。乗客の大半が外国人だが、申し合わせたように新品の一眼レフや高級デジカメを持っているのがおかしい。
流氷の遠くにオジロワシを見とめる。あれほど見たかった流氷だから目の当たりにすると何か感慨のようなものがあるのかと思っていたのだが、わりとそうでもなかったりする。
観光船の岸壁の鳥たち。図鑑で調べると北海道ならではというわけではなさそうだが、日頃見かけないものたちではある。
ホオジロガモ、ヨシガモ,シノリガモ、白鳥。
シノリガモは柄が迷彩風で面白く、もう少し見たかったがさっさと飛んでいってしまった。
下船してバスターミナルまでタクシーで移動。600mmを運ばなくてはならないから大した距離ではないのだがしかたない。路線バスに1時間ほど乗って知床斜里に出る。昼食をすませて、お願いしていたネイチャーガイドさんに拾い上げてもらって、車でワシを探しつつウトロに向かう。
最初のスポットで流氷の上の2頭のキタキツネを見つける。このあたりでようやく遠くに来たなぁと実感が湧いてきた。右は流氷の上のオオワシ。
流氷が割れて川状の水面が見える周辺に、氷にまきこまれた魚が打ち上げられていて、これらを猛禽やカモメが探しているのだそうだ。
ガイドさんが流氷の接岸状態を眺めながら、ワシの居そうな場所で車を止めてくれるから、当たり前のように視野のどこかにはオオワシかオジロワシが居る。ガイドさんは写真を撮りに来た私を気遣って、より近くに飛来しそうな場所を探してくれていたから、右のようにかなり近いオオワシを撮ることができた。
結局EF600/4Lは、何度か三脚の上に置いたものの、良いショットを残したのはEF400/5.6Lだった。車中ひざの上にずっと置いていたEF400の機動性が大きく貢献。
右はオジロワシだが、かなり近いところを飛んでくれた。
私には似合わない大名旅行なのだが、知らない場所で目当ての鳥に遭遇する可能性は低かろうし、このためにかかった飛行機代や宿泊費を考えれば適切な判断だったと思う。
旋回するワシを撮っていると、どうしても空が背景の単調な絵が量産してしまう。右は林を背景にした貴重な1枚。少し後ろがうるさい絵だが、こういう写真のほうが撮った時の高揚感がよみがえる。
鳥ばかりではとガイドさんが気を遣って、途中にあるオシンコシンの滝で車をとめてくださった。滝までの短いスロープでベニヒワが居たものだから、やっぱり鳥撮りになってしまった。
移動の国道沿いでは、ところどころでエゾジカを見かけて、これもまた楽しい。
ガイドツアーの最後は、小高くなった場所から夕景を眺めることになった。雲が厚くて夕日を見る事は叶わなかったが、寥々たる北辺の光景には胸を打つ何かがある。
【2/21記す】
2015年2月1日日曜日
MVH504HDにベルボンの三脚をつける
北海道遠征まで1週間。事前準備ができる最後の週末なので、ちょっと気があせる。
いろいろ寒冷地の撮影を調べていたら、三脚の上に載せる雲台のグリスが凍って、上下左右に動かなくなる恐れがあることがわかった。使っていたビデオ用の雲台は、まったく力不足なのでこれを機会に購入を検討。耐寒性能を明示していたマンフロットの製品プロフルードMVH504HDを選択する。実はEF600を載せるにはこれでも力不足なのだが、この上だと値段がぐっと上がってしまうのだ。
耐荷重性能は満足しているものの、前後に傾けてレンズの重心が雲台の回転軸からズレたときの踏ん張りが不足なのである。実際に載せてみるとよくわかる。レンズの重心位置をすこし雲台の回転中心から前に出しておけばなんとか使えなくもない。レンズを下に向けることはあまりないからね。とはいえ、これはだましだまし使っているわけで、回転軸の反対側にカウンターウェイトを付ければたぶんだいぶ改善されるはずだ。天体望遠鏡はそのようにしているのだから。
この週末はカウンターウェイトを作りたかったのだが、それ以前にベルボンの三脚にうまく載らないというところでこの週末はつまづいてしまった。雲台についている部品ではわずかに三脚のエレベーター穴に入らない。柔らかい外装をナイフで削っておしこんだのだが、エレベーター固定ハンドルを締めてもしっかり止まらない。このアジャストはとてもシビアであることがわかった。
そこでエレベーターシャフトはベルボン側のものを使うことにすると、雲台の下部からでている3/8インチねじが長すぎる。ねじを外せればいいのだが一度も実戦に使う前に修復不能にしてしまうのもつらすぎる。私はけっこうそういうことをしてしまうから、過去の悲しい前例がいくつも頭をよぎった。そこで木製のアダプタを作って長すぎるねじを解決することにした、こさえたのが下の写真。これは大変うまく出来ました。
こんなことをしていたらカウンターウェイトは作れなかった。北海道はだましだまし使うことになったなぁ。しかしそもそもこんなことしてていいのかな。準備すべきは他にもあるのではないかな。
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