2014年4月17日木曜日

苔を顕微鏡で撮影してみる


帰宅後にヤノウエアカゴケの顕微鏡写真にチャレンジ。左の顕微鏡は遠い昔、某顕微鏡メーカーさんのホームページ作成をお手伝いしたときに頂いたもの。たいそう立派なもので、40倍,100倍,300倍のレンズが付いていて、光路を2つに分離して、眼視観察をしながら写真撮影をすることができる。オリンパスのPM2に望遠鏡用のアダプタを適当に組合わせて接続してみた。ぐらぐらしているけどなんとかなるというレベル。もちっとましなアダプタを週末につくろうか。今回やってみたのは、接眼レンズの結像をカメラレンズを使わずにカメラの撮像素子にあてる方法で、天体撮影では拡大法と呼ばれる方法。 ネットの検索ではコリメート式の例が多い。
 顕微鏡は標本の下から透過式で光を当てるのが通常だが、上から光を当てた(落射式)ほうがわかりやす絵になると思ったので、片手にペンライトを持って40倍は撮影した(上と左)。左は蒴(サク)の部分。
 倍率を上げると対物レンズが長くなるので、落射式では対物レンズが邪魔をして光をあてることが難しくなるから透過式で撮影することになる。適当に置いただけの標本では厚みがありすぎて上手く観察できなかった。右は上の写真の赤枠部分。
右は上の写真の青枠部分。 それにしても焦点の合う奥行き(被写界深度)がとても狭い。これが顕微鏡撮影の難しいところ。ピントをずらしながら複数枚撮影して、ピントの合った部分を合成する深度合成と呼ばれる画像処理もあるらしいが、まぁとりあえずは薄い標本を作る工夫をすべきであるな。300倍まで倍率をあげると、ようやく細胞の形状がわかる。
今日は仕事で移動するついでに(こんなことばっかりやってる)古本屋で原色日本蘚苔類図鑑を購入。おととい見つけて購入をがまんした本だがやっぱり買ってしまった。あんまり見かけない本なので入手困難だから、ちょっと高かったけど仕方ないよな。この本は細胞の形状のスケッチが豊富に載っている。蘚苔類の同定には細胞の形状を確認する必要があるらしいので。(言い訳が長い..)

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