2011年8月28日日曜日

ホキ美術館


 朝のびーさんに鳥影なし。どうせまだ居ないだろうと思いつつ、面白いものでもあれば撮ろうかなと考えたが、腰にさげたカメラの重さが次第につらくなる。
 このシーズン、びーすけは陽射しを避けて家の周りを転々と居場所を変える。朝夕と夜間は玄関前に居ることが多い。別に邪魔にはならないのだが、抜け毛とよだれが玄関ポーチを汚すのを母は気にする。私は別に気にしていない。

午後にホキ美術館に行く。キャンチレバーの特異な外観。自重で垂れる分を計算してまっすぐになるように設計したのだろうが、これもコンピューターのおかげ。 リアリズムの常設展示は、80過ぎの母にも、中一の三男にもそれなりに楽しめた。デニムの織り目まで描き込んだ技術に感心するも良し、人間の認識能力の表現が、写真とどのような違いを伝えてくるのかについて哲学的な思索をめぐらせるも良し。大学生の次男にも良い刺激になった。
蹴込板が無いので段板の向こう側が透けて見える階段(ストリップ階段と呼ばれる)が館内にあって、この階段の裏側から上り下りする人を見ると、空中に浮かんでいるように見えることを子供たちが発見した。(左図)
逆光によって、段板が段板であることを意識させず、ただの黒いストライプに見えるからだが、面白いことを見つけたな。
母は車椅子を借りたのだが、この建物の内部レイアウト、順路は、車椅子で利用すると優しくない印象。

2011年8月27日土曜日

完成と反省(簡易赤道儀の作製その4)


 びーすけと散歩していたら、モンシロチョウがクモの巣につかまってもがいていた。かわいそうな気もするが、手を出すものでもない。


夕方までかかって簡易赤道儀を一応完成させる。後の修理やバージョンアップを考えて接着剤の使用を限定したが、厚板と長めのビスでがっちりしたものができた。ちょっと重い。
夜に雲が切れて星が見えたから、北側バルコニーに出してPentaxK-xを搭載してみる。ここで気が付いたのだが、方位コンパスで偏角(真北と磁北のズレ)を考慮して真北にあわせようとしたら、内臓のモーターの永久磁石のせいでコンパスが役に立たない。仕方ないから北極星でだいたいの向きを合わせることになった。北側バルコニーは2階のキッチンのための簡易な造りなのでちょっと揺れるが、北極星は見える。実際に使いたかった南側バルコニーは北極星が見えない。ちょっと困った。 
北側バルコニーからカシオペアを写す。何枚か撮ってみると、高速道路の明かりが激しくかぶって、あまり露出すると真っ白になってしまう。ISO1600で30秒28mm広角レンズ、モーターをオンとオフで比較。オフの方が星像が流れているから、まぁ..ちゃんと動いていそうだ。数分の露出に耐えてくれればいいのだが、ギアの遊びが大きいのが気になる。

 ちゃんとモーターがカメラ台に回転を伝えているかをチェックしたところ。待ち針を刺して2時間ほど動かしてみる。約30度ほど回ったことが確認できたから、少なくとも空荷であれば動くのである。
この装置は気が向いたら使うことにして、簡易赤道儀バージョン2を作ろう。


2011年8月22日月曜日

操船 匠の技なのか?

生活ゴミを毎朝運んでいる船がある。たぶん神田川から隅田川を経由して東京湾の埋立地に捨てに行くのだと思うのだが、エンジンの付いた小船がだるま船を曳いてやってくる。
船は決まった時間に東側から現れて、だるま船を曳きながら神田川のT字路を使って180度回頭を行い、ゴミを積み込んで再び東の方向へと戻って行く。
この180度回頭が、船に乗る者であれば当たり前の操船なのか、匠の技と言うべきものなのか、私にはとんとわからないが、曳舟とだるま船の舵取りの呼吸がぴったりと合って、毎日ことも無げに船をひっくり返している。たかだか数分間の所作であることは、下側に写った高速道路の車を見ればわかると思う。

2011年8月21日日曜日

キテレツ斎(簡易赤道議の作製その3)


ときおり小雨が降る中をびーすけと散歩。公園の籐の椅子はあいかわらず放置されたまま雨に濡れていた。誰かが座ってくれるのを待っているかのようで、ちょっと寂しい。
ウッドデッキに干した洗濯物の間から、びーすけもつまらなそうに雨を眺めている。
 昨日は簡易赤道儀の製作方針の転換を考えたが、ここまで作ったものを放擲するのも忍びない。軸の遊びを解決すれば使えるはず。恒星で追尾を確認していないが、たぶんちゃんと動くはず。仮定だらけだがケーシングに納めて使える状態にまで持って行くことにした。気分はころころ変わる。
18mm厚の工作向きの木が余っていたので、これでメカを囲むような枠を作る。昨日の反省から、木板をはさむようにベアリングを2個使って主軸の支持を補強。だんだん完成形が見えてきたら、これはどー見てもキテレツ斎様の作品。厚手の木材には良い味があります。
今日の写真はCASIO FC-150

2011年8月20日土曜日

簡易赤道儀の作製(その2=方針変更)


雲は厚いが雨にはならない、そんな一日。b-gripを装着して朝のび-さん。肩にかけている時よりもズッシリとカメラの重さを実感するが、これは慣れの問題のようで、やはり腰に下げるのは楽だと思う。水路ではアオサギとカラスが睨み合っている(のか?)。 
仮組みの簡易赤道儀に、持ち合わせる最軽量望遠鏡を載せてみる。出力軸の大きな遊びがやはり問題。ベランダでちょっと使うにしても実用から遠いなぁ。この構成で詰めてゆくべきなのか、星像で追尾状態を確認して考えよう。などと言いつつシンクロナスモーターと模型用ギアボックスの組み合わせにはかなり見切りをつけた気分になっていたりする。けっこう飽きっぽいのか私は。ステッピングモーターを使えば速度調整は精度良く簡単にできるから、適当に減速できるギア構成で良いことになる。1~2年前にステッピングモーターとラックアンドピニオンギア(120分の1)で簡易赤道儀を作ろうと考えた時期があって、だらだらと少しずつ部品を集めていたから、こちらに行ってしまおうかと揺れているのだ。シンクロナスモーターを見つけたことをきっかけに始めたわけだが、べつにこの構成に執着する理由も無い。
曇天続きだからどうでも良いけど、夏の銀河が終わってしまうよ。

2011年8月19日金曜日

b-grip


 b-grip(ビーグリップ)をAmazonから購入。カメラを腰に下げるホルスターだ。びーさんにカメラを携えるようになって以来、体力は落ちる一方なのにカメラはどんどん重くなってきている。今の構成で2.5kgくらいだろうか。
散歩中、びーすけの××を片付ける際に腰をかがめる必要がある。このとき肩からカメラをさげていると落としそうになるので、カメラを腰に下げられるものを探していたら、このb-gripとスパイダーホルスターという商品を見つけた。スパイダーは素早くカメラを引き抜くことができるが、歩行中のカメラがブラブラと安定しないような気がしてb-gripを選択。
b-gripはダブルロックになっていて、基本的には両手を使わないとカメラの脱着ができない。片手で外したくなるシーンがありそうだから、クイックドローの練習をしておこう。
今日は終日雨。涼しくて工作日和である。簡易赤道儀は自由雲台も取り付いて形が見えてきた...が、遊星ギアの出力シャフトの遊びが大きいのが気になり始めた。搭載するカメラの偏荷重でがたつかないような気もするが、モーター→ハイスピードギアボックス→遊星ギアボックスという伝達経路の、ハイスピードギアと遊星ギアを入れ替えるのが良いだろうと考えた。明日やり直し。

2011年8月16日火曜日

暑いので


午前中に粗大ゴミを清掃センターに搬入し引き取ってもらう。びーすけと朝夕は散歩して、日中は庭のビニールプールで涼む。 そんな一日。
予定の連休(前半の部)が今日で終了。なんやかやの家の雑用をしつつ、大半はぼんやりと寝てすごしたことになる。三男の夏休みの自由研究の相談にはのったが、自分の工作(簡易赤道儀)は中断。まぁやる気になった時に進めれば良いのだが、ゴムベルト+プーリーというのが気に入らなくて減速ギアからダイレクトドライブにすべきだなぁと考えて手が止まった。

2011年8月14日日曜日

物置を片付ける

お盆休みに入った。土日に加えて月曜と火曜を休み、水木と出社して金土日と休むことにした。来週も2日くらいは仕事をした方がリズムを維持しやすい 。日曜の早朝にお墓参りを済ませて、いつもより早い時間にびーさんをしたら、水浴びをすませたらしいシジュウカラを枝に見つけた。
 ミンミンゼミとアブラゼミが一斉に羽化を始めた。液状化で地下奥深くに吸い込まれてしまったのも居たのかなぁとちょっと心配したりする。


土曜と日曜を使って裏の物置の整理を行う。拙宅の北側には安物のスチール製物置が置いてある。なんでも放り込むから、扉の開閉ができなくなるほど中は混乱している。数年前に一度片付けたのがたぶん最後だろう、その時もかなりいいかげんな整理だった。ここが片付くと私の作業小屋の中も少し広くなるのだ。簡易赤道儀の続きをしたいところだが、ものには順序。
というわけで、今回はかなり気合を入れて2日間がんばったのだが、ごちゃごちゃ度合いが少し改善という程度かな。扉がまともに動くようになったのが最大の成果。
私が忙しくしている間、びーすけがずっと物置のそばで寝そべっていたが、別に私の熱中症を心配してくれていたわけではない。ここは一日の大半が日陰になるから夏場の彼の定位置なのだ。邪魔にしてはいけない。そっとびーすけをまたいで荷物を運ぶ。

2011年8月7日日曜日

簡易赤道儀の作製(その1)


公園に放置された籐の椅子。誰かが置いていったのか捨てたのか、ゴミの無い公園だからとても目立つ。時々子供が場所を移動させている。 
 さて、だいたい構想は固まったから、とりあえず昨日買った部品で、ポータブル赤道儀の組み立てを始める。そういえば、AC電源が無いと動かないこの機械は、ポータブルの名に値するかは疑問。簡易赤道儀ぐらいが適当かな。
アルミ板とそこいらの木片を切り出してベースを作り、機械部品を配置する。木や模型用ギアのハウジング(プラスティック)が柔らかすぎて、ネジやボルトを締めすぎると変形してしまう。ベルトの張力をある程度かけないといけないと考えて、望遠鏡やカメラを載せる側のプーリーの軸受けにはベアリング、モーター側からのプーリーの軸受けには3mm径用のブッシュを使った。もはやモーターや減速機といった主要部品と同じくらいかそれ以上に、こうした伝動小物に投資をしている。まぁ遊びだからいいけど。
とりあえずモーターを除いた2つの減速機はベースの板に固定。今日はここまで、

2011年8月6日土曜日

ポータブル赤道儀を作りたい


 上は朝のびーさんで見つけた鳥の羽。ムクドリの大雨覆とかなんとかではないかと思う。出際に家の外壁に手のひらほどの大きな蛾がとまっていた。後で調べたらオオミズアオ。ひどくヨタヨタした感じで動きが鈍い。夜明けの繁華街をけだるく歩いている遊びすぎた若者といった風情ですか。
すぐそばには羽化したばかりのツマグロヒョウモン雄が居て、完全に翅が乾いたら飛び立てるぞというところ。
こっちは健全な若者といった..(もういいか)。

ポータブル赤道儀という道具を作ろうと思い立った。星の写真を撮影する場合、長い露出をすれば暗い星が写るが、固定したカメラでは地球の自転によって星像が流れてしまう。そこで左図のように地軸に平行にした軸にカメラを載せて、この軸を自転と同じ速度で逆回転させると星の動きを止めることができる。この仕組みの望遠鏡の架台を赤道儀と呼ぶ。
以前からベランダ用の小さな赤道儀が欲しかった。ベランダ観望は見て楽しければ良しなので、それほどの精度を求めない。作ろうと思い立ったのは、シンクロナスモーター(下図C)を秋葉原で購入したから。このモーターは家庭用コンセントの100V交流で1分間に1回転するようにできている。地球の自転は24時間で1回転だから、24(時間)x60(分)=1440分で1回転している。シンクロナスモーターの回転を1/1440に減速すれば、地球の自転と同じ速度で回転する軸が得られることになる。
タミヤ模型が販売している遊星ギアボックス(下図A)は1/80の減速機になり、同じくタミヤ模型のハイスピードギアボックス(下図B)は1/18の減速ができることがわかった。18x80=1440だから、この2つを組み合わせれば1/1440に減速できることになる。これらは先週から少しずつ購入しておいた。ここまでで3~4000円くらいだ。
さて、作ろうと思ったら、タミヤのギヤボックスは2mm径のモーター軸をもらうように出来ていて、3mm径の軸に減速した回転を出力するように出来ている。2mmと3mmの軸をつなぐカプラーが必要になる。3mm程度の回転軸にカメラや小望遠鏡を載せるわけにも行かないから、6mm径のボルトに載せることにして、このボルト軸にプーリーでベルトドライブすることにした。
しかたないなぁ、休日だけど秋葉原まで買出しに行ってきたよ。そんなわけで今日はギアボックスの組み立てまで。