朝のびーさんに鳥影なし。どうせまだ居ないだろうと思いつつ、面白いものでもあれば撮ろうかなと考えたが、腰にさげたカメラの重さが次第につらくなる。
このシーズン、びーすけは陽射しを避けて家の周りを転々と居場所を変える。朝夕と夜間は玄関前に居ることが多い。別に邪魔にはならないのだが、抜け毛とよだれが玄関ポーチを汚すのを母は気にする。私は別に気にしていない。
午後にホキ美術館に行く。キャンチレバーの特異な外観。自重で垂れる分を計算してまっすぐになるように設計したのだろうが、これもコンピューターのおかげ。 リアリズムの常設展示は、80過ぎの母にも、中一の三男にもそれなりに楽しめた。デニムの織り目まで描き込んだ技術に感心するも良し、人間の認識能力の表現が、写真とどのような違いを伝えてくるのかについて哲学的な思索をめぐらせるも良し。大学生の次男にも良い刺激になった。
蹴込板が無いので段板の向こう側が透けて見える階段(ストリップ階段と呼ばれる)が館内にあって、この階段の裏側から上り下りする人を見ると、空中に浮かんでいるように見えることを子供たちが発見した。(左図)
逆光によって、段板が段板であることを意識させず、ただの黒いストライプに見えるからだが、面白いことを見つけたな。
母は車椅子を借りたのだが、この建物の内部レイアウト、順路は、車椅子で利用すると優しくない印象。