2014年2月2日日曜日
美脚な三脚
正月からずっとやっていた工作が概ね完成(上図)。そもそもは、木製のカメラ用三脚は振動の減衰特性がとても優れているという話を聞いて、ネットで探したらあるにはあるんだがドイツ製のとても高価なものしか無い。そこで作ってみようかと考えて、デザインを始めたらこういう方向に流れ着いてしまった。
脚線美型の三脚なんてどっかが作っているに違いないとも考えて探してはみたものの日本のサイトではどうも見つからなかった。
翻訳サイトで製作主旨を訳させると、"A tripod like a female beautiful leg "となったが、これで英語圏を検索しても見当たらない。この事実をオリジナリティが高いと評価して良いのか、それだけ作る価値のない物を作ってしまったと反省すべきなのかは少々悩ましいところではある。
ベニア板に鉛筆でスケッチして型板を作り、その型板を使ってハンドトリマーで倣い切りをする。太もも部分が6枚、脛の部分が3枚。けっこう面倒くさかったから労作ではあるのだ。
左はヘッドの部分。カメラを載せる雲台はさすがに作れないからスリックの安いのを載せる予定だった。しかしだんだん脚部ができてくるにしたがって無骨な雲台を載せたくなくなって、先日ヨドバシでGITZOの雲台を購入してしまった。これは余計な出費だったが、いい形をしている。
木材はホワイトオーク。赤いところはパオロサ(アフリカ紫檀)。ウッドオイルで仕上げた。
まだ関節部分の調整が終わっていないのだが、脚部の伸縮ができないかわりに、ひざが曲がる事を利用して高さや地面の不陸を調整できるようにしたかった。関節部が逆に曲がらないようにピンを入れられるようにしたのだが、これは屈曲の自由度を制約して、楽しいポーズで遊べなくなるので外してしまった。(すでにカメラ三脚としての使用目的を逸脱しつつある)
右のようにちょっとお行儀の悪いポーズも、この三脚ならではの楽しみ方なのである。
下は脚を折りたたんだところだが、重くてかさばるというのは三脚としては致命的な欠陥と言わざるを得ない。まぁせめてスタジオ用ということにしておこうかな。
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