2015年6月28日日曜日

トンカツ

家内が夕食の時分に外出するので、私が夕飯を用意することになった。最近は趣味として料理を楽しむ男性も少なくないが、私は今のところ調理に興味がない。昔から美味しいものを求めて時間とエネルギーを費やすのはつまらないと思っていたほうだが、美味いものにたまたま(労せずして)遭遇したら、それはやはりうれしい。つまり美味しいものを食べさせる店を少し知っていれば「食」に関しては私は十分である。
食についてこの程度の情熱しかないから料理はしない。そこでトンカツなのである。揚げ物は面倒なわりに見栄えがしないから、買ってきたほうが合理であることは誰もが認めるところ。
駅前のモールの地下に有名なトンカツ屋がお持ち帰りをやっているらしいことがネットでわかったので、バイクで行ってみる。さんざん探して見つからないから、サービスセンターで聞いてみると、だいぶ以前に撤退したとの事。携帯電話から再度検索して、駅の反対側にトンカツ屋があることがわかったからバイクで移動。たかがトンカツなので、どこでも手に入るはずではあるが、この段階で夕食予定時刻の1時間前になったのでちょっとあせる。
店に着くと揚げるのに30分待って欲しいと言う。完成が6時半であればまぁ間に合うからブラブラとその辺で時間を潰せば良い。けっこうここまで苦労したので、トンカツはちょっと上等なロースを選んで600円/枚にした。
私が食のために、時間とエネルギーを投下し、さらに敢えて高額を投下した珍しい事例になった。


0 件のコメント: