2015年9月6日日曜日

銭形平次


曇天だが湿度が高いせいか、少し身体を動かすと汗になる。びーすけも朝夕の散歩をせがむものの、いざ出かけると早々に戻りたがる。
仕事の呼び出しがあるかもしれないと思って、時々メールのチェックと社用携帯の着信チェックを行うから落ち着かない。
ファインダーの作り直しにチャレンジするが、改良設計ももう一つな出来。
夕刻から雨が本格化。会社の仕事を少しする。
最近通勤時にキンドル版の銭形平次を読んでいるのだが面白い。野村胡堂は半七捕り物控のようなものを、と頼まれて平次を書いたのだそうだ。平次の謎解きが主題だから、密室殺人が頻繁に取り上げられて(本格とは言わないだろうが)英国の探偵小説のような趣もある。手柄争いを嫌い清貧を楽しむ平次の人柄も好ましい。383本も書かれたそうだから、似たような筋立ても出てくるのだが、それはそれで疲れない読書にはありがたい。平次の謎解きは以下のパターンが多いと思う。
  • 凶器と傷口から加害者のプロファイルを絞る
  • 関係者への尋問から動機を探る(犯罪によって利を得るのは誰か)
  • 加害者の侵入路と逃走路のトリックを現場調査から見つける(密室殺人のヤマ)
  • 八五郎に裏づけ調査や聞き込みを行わせ、推理の根拠を補強する
  • 対象や範囲を絞り込んだ捜査によって物証を見つける(必ず見つかるのだ)
子供の頃、テレビの銭形平次を良く観たものだから平次のイメージはやはり大川橋蔵になってしまう。小説では子分の八五郎は「長いあご」の持ち主であることが何度も描写されるのだが、テレビで八を演じた林家珍平は小柄な丸顔だったと記憶している。僕の想像の世界では高校時代の知り合いが八を演じている。

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