半影月蝕の日なのである。月蝕は地球の影の中に月が入りこむことで起こるのだが、地球が作る円形の影には全く太陽光を遮ってしまっている本影の部分と、その外側にある、やはり円形の半影の部分がある。半影は地球をまわりこんでくる太陽光があるので完全に月を隠すことができない。
今日の月蝕は半影の部分に月が侵入しているのだが、月の形が欠けることは無い。予報でも肉眼で月蝕を確認することは難しいとあった。そのせいか、主な天文現象を教えてくれる国立天文台のホームページでもとりあげていない。
同じ露出で撮った写真を比べれば半影の中にあることがわかるかもしれないというネットの知識を信じて写真を撮ることにした。
月は2分30秒で、その直径ほど天空を移動するから、この間隔でシャッターを切り続けるようにタイマーをセットする。月蝕の開始から終了までは約4時間であるが、開始から最大蝕までの2時間を撮ることにして、40mmの焦点距離で連続写真を撮ればAPS-Cの画角でぜんぶ入る。
天気予報では雨だったが、さいわい部分的に晴れ間のある曇天。S=1/320,F5.6,ISO200で2分30秒間隔のインターバル撮影をバルコニーで行った。整理したのが上の写真だ。途中で月が無いのは雲が覆って写せなかった時間帯。
結局、写真で見ても月蝕はわからない。最大蝕の頃に右下が少し暗いような気もするが雲の影響の方が明るさに大きな影響を及ぼしているので、確認できたと言うのは控えておこう。ちぇ...
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