2013年3月2日土曜日

手押し車考


母はひざを悪くしてから杖が必要になった。それでなくても出不精だったのが、杖は腕が痛くなるとかで、テレビばあさんに拍車がかかってしまった。手押し車が良いのだろうと考えて薦めてみるのだが、あれを押して歩くのは格好が悪いなどと言う。スマートなものを探して色々あたってみたが、どれが良いのかよくわからない。
家内が市の福祉課に相談したところ、要支援の認定を受ければ、介助器具の相談や貸し出しができることがわかった。母は昔から人付き合いの悪い人だったし、同居で特段不自由は無いから、これまで公的サービスの利用はまるで関心の外だったのだ。要介護にならないように手助けするのが要支援なのだそうで、母の現在の状況からすればまさに該当だろう。
本人面談や家庭調査を経て、母は要支援のお墨付きを難無く頂くことができて、新品の初心者向け手押し車が貸与された。初心者向けは、大振りでがっちりしたブレーキ付きだから、誤操作による転倒の危険が少ない。外国製のかっこいいのを候補していた私は少し反省。しかしちょっとゴツイせいもあって、母はこれを押して家の前の公園をうろつくのはかなり抵抗がある様子。もとどおり歩けるようになるためのトレーニング機器であると説得してようやく今日一緒に使ってみる。なかなか悪くないとの事だそうだ。めでたしめでたし。



0 件のコメント: