2013年3月19日火曜日

KOWA BD25-8GR


社外の会議に向かう道すがら、変わった形の花弁を見とめて写真を撮る。シデコブシという木だそうだ。コンデジなので写真としてはイマサン。
帰宅したら双眼鏡が届いていた。双眼鏡はカートンのアドラブリック10x42を20年ほど愛用していて、落下による光軸狂いがあって修理に出したこともある。カートン光学はすでに双眼鏡の製造販売を止めてしまっているが、光軸修正に出した折は、戻ってきたら外部塗装のはげたところをタッチアップしてくださっていて感動した思い出がある。
10X42は星を観るのに適した倍率で、65度のみかけ視界は気持ち良いものの日中フィールドで使うには倍率が少し高い。図体もけっこう大きいから、鞄の中に入れて邪魔にならないサイズが欲しいなぁと思っていたのだ。
ときどき出かける干潟の観察センターには喫茶店があって、小さな淡水池を眺めながらお茶を飲めるようになっている。喫茶店のテーブルにこの双眼鏡が置いてあった。鎖の付いた商品サンプルなのだが覗いたらとても良い。完全に相手の術中にはまってしまったのが少々口惜しいが、欲しくなってしまったのだ。
今回購入したのは興和株式会社の製品。KOWAは優秀なスポッティングスコープのブランドとして認知されているが、それ以上にキャベジンコーワの会社として有名だ。父がこの薬が大好きで、私も小学生の頃から飲んでいた。興和のホームページを見て、初めて私の中で胃薬と光学器械を同じ会社が作っていることを認識したが、理解しにくい組み合わせだ。興和のホームページを読むと、1946年に光学部門、翌年に医薬品部門が創設されている。終戦直後から両方作っている。なるほど喫茶店のテーブルに陳列するものとしてはキャベジンコーワもまたふさわしいような気もするのだが。
8X25というサイズの双眼鏡は他社も良く作っていて、ネットではニコンのものが売れているようだ。今回購入したKOWAはニコンの倍以上の値段なのだが、カートンの経験からして双眼鏡はとても長く使うことになるのだから、ちょっと贅沢をした。明日 昼間に使ってみるのが楽しみ。

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