帰り降車駅のロータリーにアジサイの植え込みがある。写真を撮っている人が居たが、買い物をしてからその前に戻ると、もう誰も居ない。あらためて眺めると、街灯に照らし出されたアジサイには、人工灯による不自然な発色が背景の黒とあいまって奇妙な味がある。通勤鞄に放り込んであるCASIOで私も撮ることにした。CasioFC-150にはフラッシュを使わず、ハイスピード連写+自動合成を使った夜間撮影用のモードがある。
帰ってからLightroom3で調整しようとするが、本来の色がよくわからないので困った。上の写真は比較的多彩な発色になったので本来の色に近いのではないだろうか。わからんのであれば白黒にしてしまえと考えれば左のようになる。カラー調整で好きな色にしてしまえと思い切れば下のようになる。どれもそれなりに面白い。
昼間のあじさいは淡色花弁の品が良いが、青みの強い人工光の下では少し毒がある風情になる。とは言っても、やはり人を立ち止まらせるほどの華やかさは無いように思う。地味な花だ。花弁の色の淡さをスクリーンに見立てて、光源の色を刻々変化させると面白いかもしれないね。