2012年3月20日火曜日

FC-150改造機のテスト

なんでこんなことをやっているかといえば、上の写真のような動きのある鳥の写真が撮りたいからだ。この写真は朝のびーさんで撮ったツグミ。EOS7d+SigmaAPO120-400 
 結局FC-150直焦点化改造機は、カメラマウントにペンタックスPKタイプを採用した。マイクロフォーサーズマウントは、起動時のAFレンズの準備運動と干渉してしまう。右の写真はPentax-M200/4を取り付けたところ。 EOSのAPS-Cの場合は、レンズ焦点距離が35mm換算で1.622倍になるが、FC-150の撮像素子の大きさから考えると35mm換算で5.604倍になるはず。
つまり、EOSの3.456倍になることになるが、実際に撮影した結果から画角を比較すると、3.456x0.65=2.246倍くらいになっている。0.65倍になるのはAF用にボディ内に残した凸レンズがレディーサーの役目を果たしているため。EOS基準で考える(以下括弧内は35mm換算)と、135mmの望遠は300mm(467)、200mmは450mm(691)、f=388mmの66SDは870mm(1340)ということになる。
 ZenithStar66SDに改造機を取り付けてみた。ちょっとぼんやり。おそらくボディ内のレディーサーレンズがよろしくない。これを外すと画質は改善されるはずだがオートフォーカスは老眼には必要だ。
古いレンズPentax-Mの200mmは改造機に取り付けると450mm相当になるのでEOS+SigmaAPO400mmと比較したくなる。5000円程度で買えてしまうPentax-Mよりも高額な色消しレンズを使ったらもっと良くなるのだろうか。レディーサーを使う限りこんなもんなのか。
 鳥よりも近くの被写体で同じテストをしてみる。ちっとマシな感じになる。背景のボケがぐるぐるした感じになるのはレンズが作る歪曲だが、これは個性なんだと思えば良いような気がするし、普通に使う分にはそんなに遜色がないかも。
 さらに近側でテスト。なんかいいではないですか。これはもともとFC-150に付いていたレンズよりはずっと表現力がある感じがしますね。
 こんな小さな135mmのレンズを付けても300mmのレンズの画角になるわけで、しかも画質が向上しているのだから改造はやってよかったという結論。
撮影すると、1枚撮りのマニュアルモードではISO=100,S=1/1000にしても露出オーバーになるが、この設定のまま連写モードにすると適正露出になったりする。ここいらへんが改造カメラの気まぐれなところか。s=1/800でもブレた写真が残ったことがあり、表示どおりに作動しているのかはちょっと怪しい。以下今後のための備忘。
とりあえず連写モードしか使わないことにして、連射記録枚数を最小の5枚にしておけば待たされることもあまりない。ブラケットだと思えばよい。さらに鳥撮影を前提に考えると、アンプノイズを抑えるために、ISOを低めの200程度にする。連写モードでは1/40000までのシャッター速度が可能になるから1/2000以上の高速を選択する。これで露出オーバーになるようであればレンズ側のマニュアル絞りを使う。あぁ...忘れてた、改造機用に色消しレンズを使った300mm以下のズームレンズを用意する(たはは)。
下はEOSで撮ったジョウビタキ雄。こっちに向かって飛んできたが、あいかわらず私は餌を持っていない。ごめんね。

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