2012年8月14日火曜日
金星食
13日未明の金星食を撮ろうと、2時に車で家を出る。東の低い位置に月があるはずなのだが、厚い雲に阻まれてどこにあるのかもわからない。
当初は野球場を考えていたのだが、東のかなり低い場所だと障害物がありえるので海岸にでてみる。昨日からの強風の中、ちょうど大潮らしく観測地と考えていた緑地帯にまで波がかかっているからここで撮るのは無理。やはり野球場かと考えて引き返す。
野球場に望遠鏡をセットする。経緯台に載せた口径102mmマクストフにKissX2直焦点。f=1356mmだとちょうど満月が画角いっぱいくらいに写るので都合が良いから何度かこれで月を撮っている。東の空に少し明るい部分があって、おそらくそこが月の居る場所なのだろうと思うのだが、そんなことを考えているうちに金星が月の裏側に侵入する時間が過ぎてしまった。50分後に出てくるところが撮れればよいやねと気を取り直してぼんやり待つ。
3時半が金星の出現時間なのだが、やはり雲は晴れない。飲み物を飲んだりタバコを吸ったり、仕事のことや友人のこと、昔のことなどをとりとめもなく考える。まぁこういう時間があっても良いのだ。少し眠いけど。
月の極めて近い場所に居る金星の写真でも良いと大幅に撮影テーマを譲歩するのだが、やはり月は出てこない。しかたなく機材を分解して車に積み込んだら、キラッと雲の合間から月が顔を出した。あわてて組立て直して撮ったのが上の写真。すでに月と金星は離れてしまっていたから、1356mmの直焦点では両方の全てを画角に納めることはできなかった。家の戻った頃、東の空は朝焼けがきれいだった。
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