2012年8月25日土曜日

改造コンデジによる月面撮影


日中はリビングの長椅子の上でうたたね。夕刻にびーすけとの散歩から戻ると、きれいな半月が出ていた。そこで直焦点改造したCASIOのFC-150と1356mmのマクストフで拡大法撮影してみることにする。接眼レンズは15mm。コンパクトデジタルカメラの撮像素子だからなぁ、あまり多くを望んではいけないような気もするし、改造時に残したオートフォーカス用のレンズがやはり悪影響している印象。色収差が目立つのでフォトショップ上でRGBチャンネルの2つを捨てる。
上は何枚かをフォトショップで合成したもの。

 左のRectaは日本では「直線壁」と呼ばれている。私の手もとにある「図説月面ガイド」によれば長さ115m、高さ400mの崖であり、月面上で最も明瞭な断層なのだそうだ。
高さ408mのスカイツリーとだいたい同じくらいか。
ネットで調べると、ラテン語でRectaは正しいという意味。レクタで連想するのは英語の矩形(Rectangle)だな。なんとなく気持ちはわかるという感じ。
 直線壁に下のあたりにアルザッケル、アルフォンスス、プトレメウスといった大きなクレーターがある。
アルザッケルはラテン語読みで、アッ=ザルカーリーというアラビアで活躍した11世紀の数学者・天文学者の名前。プトレマイオスの地中海の大きさを修正した人なのだそうだ。そのプトレマイオスの名前を冠したクレーターの間にあるアルフォンススはガスの噴出が観測されたことがある。
さらに画面下方のアペニン山脈を越えると、アルキメデスなど有名人の名前が付けられたクレーターが並んでいる。

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