2011年2月28日月曜日

懐古趣味


 PENに革製のストラップを取り付けた。使い込むとアメ色になるのだそうだ。一眼レフのような大きなグリップが無いから片手で操作するのは不安がある。だから落下止めのストラップは必須。クロコブラウン貼り革キットといい、キャメルのストラップといい、どうも懐古趣味であったり、デコラティブであったりで私らしくない。マウントアダプタを介して装着のレンズは1976年に販売された中古品であったりするが、これは安いから。
レンズを除いてPEN(E-P1)の外観に似合うものを選択して行くとこうなったのだが、PEN自体の購入にあたっては、懐かしい形をしているから選んだわけでは無い。E-P1は1959年以降に販売されたハーフサイズカメラシリーズの外観を意識的に踏襲しているが、それは私にはどうでも良かった。手にした後で、ライカ風のデコレーションとか面白くなったけれど...
レンズ交換式カメラとしてコンパクトデジカメを大きくすれば良いのか、ミラーを持たない一眼レフとして小型化すれば良いのか、考え方のアプローチは色々あるのだろうが、同じマイクロフォーサーズのパナソニックがだいたい同じ大きさだから、このあたりが機能的には必然なのかもしれない。大きなレンズを搭載することを想定すればこれより小さいと構えにくい。しかし薄型のパンケーキレンズを付けたとしても、日々持ち歩くには少々大きく、ぎりぎり妥協できるあたりなのではないか。
マイクロフォーサーズカメラを設計しようとしたら、昔よく売れたハーフサイズカメラに近いサイズと外観になって、オリンパスはその蓄積を活かすことができたということなのだろう。レトロ趣味層への訴求を狙ってもいるのだろうが、私はうまくまとめたきれいな形だと思った。前述のように、このカメラはオートフォーカスであっても片手では持ちにくいが、上写真のように両手で丁寧に構えると扱いやすい。たしかにカメラが高級な趣味だった時代を懐古させる形ではある。
上のびーすけは、PENに古いツァイスの中古レンズを取り付けて先日撮ったものを、Picasaのエフェクトで懐古趣味に仕立てた。びーすけ古い白黒テレビに出演の図。

2011年2月27日日曜日

Picasaは偉いね


 暖かい一日。どなたかが植えた菜の花。色合いのせいだろうか、強烈な生命力を感じさせる花である。家内と朝のびーさん。ルリビタキ雌を見つける。この2枚はいつものEOSkissX2+SIGMA120-400.。

 昨日に引き続いてPEN+PENTAX-M4/200マニュアルフォーカスの練習。上のように静物はOK。左のメジロはF8まで絞って花にピントを合わせ、後はなりゆき任せでシャッターを押しまくったもの。

梅にメジロの2枚はトリミングしている。やはりメジロのピントが少し甘い。PENを使って、無理してこういうものを撮る必要はないという結論に達しました。
CANONとPENTAXとOLYMPUSを使うと、PC上で3種類のRAWデータを扱う必要がある。RAWはカメラ撮像素子が受光したデータをそのまま記録する形式だからメーカー間の互換性が無い。RAWをPCやネット上で閲覧できるjpeg形式に変換するために、それぞれ該当メーカーの現像ソフトを使っているのだが、これは非常に面倒くさい。
Adobe等が販売している現像ソフトであれば、たいていのカメラメーカーの形式はサポートしているのだが26000円くらいと安くはない。フリーはないかなと探したら、画像ファイルの整理に使っているPicasaがRAWの現像ができることに気がついた。このフリーソフトは各社のRAWを見ることができるので便利にしていたのだが、jpegに変換して保存できるのだね。すごいすごい。変換にあたっては、明るさの調整やトリミングもできるのだが、編集の操作性は簡易にすぎて少々物足りない印象。画像をセピアにしたりエフェクトをかけられるフィルター機能がある。上の2枚はそれで遊んだもの。昔の建築雑誌の写真はこんな感じだったなぁ。

2011年2月26日土曜日

マウントアダプター

 PENのボディに貼り革キットクロコブラウンなるもの貼ってしまった。なかなかかわいい。
PENはマイクロフォーサーズ(M.4/3)という規格のレンズ交換式カメラである。今日の午後にマクロフォーサーズカメラにペンタックスの交換レンズを取り付けるアダプターが届いた。
 M.4/3規格はたいていの一眼レフ用交換レンズが取り付けられる。マニュアルフォーカスになってしまうが、PENには液晶画面を一時的に拡大することで、合焦をアシストする機能が付いてる。ペンタックスの古いレンズを取り付けてみた。ツァイスレンズもアダプタを二重に使って取り付けられたのだが、後ではずせなくなって苦労した。専用のアダプタを買うべき。
 日頃使いのEOSkissX2+SIGMA APO120-400で撮影したものと、PEN+PENTAX-M 4/200の比較。APO120-400は最望遠側400mmでF10。PENTAX200mmの絞りを開放のF4からF8、F16と変化させる。400mmにどのくらい肉薄するかが知りたかったのだが、概ね同じ大きさにして比べると、さすがにF4は見劣りするものの、F8は悪くないと思う。
 左はツァイス2.8/50で撮ったもの。手持ちの開放だから、いいかげんな撮影なのだがシャープに撮れた。素人感覚だが接近した対象物には強いレンズだと思う。
この水路のカモはPENTAXの200mmを使ったもの。やはり手持ちのいいかげんな撮影。少し暗くなってきていたから条件もあまりよろしくない。こういう動きの無い対象であれば、液晶画面を拡大してピントを調整することは、楽では無いがなんとかできる。

しかしシジュウカラのように動きの激しい被写体だと、この方法はかなり厳しい。絞り込んで被写界深度を稼いでおくとか、あまり長い焦点距離を使わないとか、工夫が必要。

撮影会


朝のびーさんでルリビタキの雌雄を見る。雌は甲高く鳴く声を追いかけて撮ることができた。雄の方は、通りすがりにカメラを構えている人の後に回ってみたら、レンズの先に居た。ここは去年居た場所だが、今年はほんの少しだが違う場所だったはず。などと考えながらシャッターを切るが全く動かない。行ったことはありませんが、プロのモデルを使った撮影会とはこんな感じなのかな。不思議な気分になってきた頃に、最初から居られた方がおもむろに餌を撒き始めた。なるほど、君はこれを待っていたのかい。野鳥に餌を与えることには賛否のあるところ。私自身は意見らしいものを持ち合わせないが、ちょっとつまらないような気がします。

2011年2月24日木曜日

OLYMPUS PEN E-P1


 昨日の仕事帰りに駅前の家電量販店に寄ったら、PENが安売りされていた。付属品の一部に欠品がある展示品と説明があるが半値以下ではないか。先日AR.Droneに化けてしまった貯金は、本来これに充てられる予定だったのだ。この運命的な出会いは私をひどく動揺させた。
結局買ってしまった。今日は仕事で京都経由、奈良まで出かけたので、さっそく携える。しかし付属のレンズは17mm単焦点。広角からのズームレンズは持っているものの広角側なぞ使ったことが無い。日頃は鳥の写真ばかりだから、超望遠しか馴染みが無いのだ。ひるがえって変則的な写真ライフであったとしみじみする。何をどう撮ったらいいのかなぁと考えつつ、とりあえず足元から。基本ですよね。てっちゃん気取りで乗ってきた電車なども撮ってみる。面白くもなんともない。
用向きが終わった帰り道の京都駅で、そういえば京都駅ビルは巨大な吹き抜けがあったなぁと思い出して、電車待ちの間に数枚撮ったのが下の写真。巨大な天井を見上げて撮ったのだから、本当は左側が下なのだが、この方が面白い。PENはマイクロフォーサーズと呼ばれる規格の小さな撮像素子を使っているので本来画角がとても小さい。もっと広角だとよかったのだが..とか思ってしまったよ。 
使ってきたEOSkissX2とPentaxk-xは、一眼レフとしては高級機ではないから、値段は安いものの金属ベースボディのPENの方がずっと質感はよろしい。何を撮るのかというところはちょっと考え無しだったのだが所有の充足感は高いのである。昨今はこういう愚かな事を言っていても大目に見てもらえるご時勢ではないのかとか自分に言い訳しつつ、政治も経済も混迷しているが小市民は暢気であるなと考える。
マニュアルを読んでいて、顔検出の項に「被写体によっては、顔が検出できないことがあります」とあって笑ってしまった。

2011年2月21日月曜日

平日のびーさん


 今日は振替の休日を頂いたので、びーすけと朝の散歩。グランドでは、週末の野球少年に代わって今日はスズメがランニングをしている。
 公園も人気が無い。これで天気がよければいいんだが、あいにく曇天で光が弱い。このエリアはどうもジョウビタキが占拠した感じ。ルリビタキは何処に行ったの?
エナガの群れが通り過ぎる。あいかわらずせわしなくて、オートフォーカスが追いつかない。アドレナリンが駆け巡ってしまうが、枝の間の短い距離を飛び回るので、うまくすると飛翔の瞬間が撮れる。
 被写体の間に木の枝が入った写真は、枝被り(えだかぶり)と嫌われるらしいが、私は全く気にしない。いつの間にか近所で撮れる鳥は一回りしたし、技術的にもあまり向上しないようなので、偶然のもたらすきれいな1枚を求めることにした。
 エナガは動きのある写真が撮れる可能性が高いし、まるまるした感じがかわいいから楽しい絵になる。しかし小鳥がこんなに太っているわけは無いはずで、羽毛がふわっと帯電して膨らんでいるのだと想像している。体が大きく見えるせいで翼は広げても小さく見える。午前中は寒かった。色温度をあまり調整しないで、寒い感じにしておこう。

2011年2月20日日曜日

AR.Drone顛末


 びーさんから帰って、ジャイロキャノピーのエンジンカバーを補修する。割れているところを接着するのだが、材質がポリプロピレンなので、プライマーで下地処理しないとつかない。接着後にエポキシパテを詰める。気温が低いのでパテが堅い。少し暖めて傷口に盛り上げた。天気の悪い日にすることでは無いなぁと思いつつ。

昨日は土曜だが所用があったから出勤。明日の月曜日を振り替え休日にする。雲行きが怪しいので少し早めに夕方のびーさんに出る。帰ってから散髪。馴染みの美容師さんと砂漠化しつつある頭頂部について話が盛り上がる。小雨の中を帰宅、砂漠にも雨は降るのだ。
 1月16日に破損したAR.Droneだが、特殊なドライバが無いと分解ができないので、とりあえずメンテンスツール1680円をamazonで購入し、先週腑分けを行った。開いてみると基盤の外観に損傷は見つからない。墜落時に破損した骨を接着剤で補修。コネクタを確認しながら再組み立てするも、やはりWiFi(電波)が出ていない。WiFiが動けばパソコンから状況を見に行くこともできるらしいのだが困ったものだ。
マザーボードを交換すると13125円もかかる。丸ごと買っても28000円くらいだから悩ましい。たとえばAR.Droneが通信開始前にセルフチェックを行っていて、どこかがアウトだと電波を出さない設計だったらマザーを交換しても解決しないことになる。基盤の下部にUSBコネクタがあるので、ここにPCを接続すると何かわかったりするのかと考え、日本代理店にメールで問い合わせした。結果、わかったのはUSBコネクタを使ってもPCからエラーメッセージを見ることはできない。これに関する資料は公開していない。マザーボードを交換しても直らない可能性がある。有償による修理サービスは行っていない。という事。
つまりマザーボードを買って勝負するしか無いらしい。

2011年2月13日日曜日

バターを作る


 友人が遊びに来るので、いつもより早い朝のびーさん。路面は凍結し、梢には大きな水滴がぶら下がっている。水滴に光る朝日が良い感じなので撮っておいたのだが、PCで確認するとカメラ絞りの形状のせいで光条が六角形に写っている。金平糖が木になっているようだ。
 あまり早い時間だと鳥に会えないことがある。統計的検証に基づくものでは無いがなんとなく経験則。やっぱりだめかなぁと思っていたら、ルリビタキ雌が現れてくれた。
今日の彼女は採餌というより飛び回って遊んでいるように見えた。 左の2枚はトリミングしたが、下はノートリミング。とても近い。低く清浄な朝の陽光に羽の色が映える。
 梅の木にはメジロが居た。紅梅、白梅各一枚。定番。
 午後はバターを作った(下図)。数日冷蔵庫に静置していたノンホモ牛乳。比重の軽い脂肪分が上に溜まっている。この脂肪分の高い牛乳部分をペットボトルに入れてよく振る。ひたすら振る。さすればバターができるはずであった。けっこう疲れる作業のようだ(私は見ていただけ)が、いっこうにバターはできない。かなりがんばって、わずかにペットボトルの周壁に酒カスのようなカタマリが付着。冷やすと良いのではないかという意見を採用して、再度冷蔵庫へ、そしてさらに振るがやはりはかばかしくない。
いいかげん振る振る男が嫌になった頃、ネットでミキサーを使うという記事を見つけさっそく試行。ミキサーの威力すさまじく、小さく跳ねるミルクの中からカタマリが現れて、みるみるボウルにバターが溜まった。
当初苦労して振っていた係りが、良く調べないでとりかかるからだと苦情を申し立てたのだが、塩味を加えて試食したところ、風味がある等一番肯定的評価を下したのは件の彼であった。私は市販のバターとの違いが良くわからなかったのだが、苦労が最上の調味料ということなのではないかと考える。

2011年2月12日土曜日

ナンとなくナンであるな

ロレオ・レンズ・インナキャップ(LOREO LENS IN A CAP)を入手。2600円くらい。 小さなプラスティックレンズが付いているが、本来はボディキャップというもの。ピントは固定なので調整機能は絞りだけ。絞りをいっぱいにあけるとF5.6。いっぱいに絞ればピンホール。これを付けて持ち運べば、レンズを取り付けている時間が無い場合であっても、とりあえず1枚撮れるということなのではないだろうか、とか考えた。ペンタックスに取り付けるとなんかかわいらしい。陽光に乏しい本日であるが、けっこうまともに写る。周辺部が暗く、全体にぼんやりした画像だが、これがトイカメラの面白さという事なのか。
午後に子供とナンを作ってみた。ネットで作り方を調べ、発酵にドライイーストを使う簡易版を見つける。これはちょっと本格では無いらしいんだが初心者にはこれで良い。いきなりナン易度の高いことをしてはいけない。
強力粉150gと薄力粉50gと砂糖小さじ2、塩小さじ1/2をボールにてナン度もまぜまぜする。ドライイースト小さじ1を入れて、そこに温水120ccを加えてこねる。温水は42℃が良いとあったが、これはナンのことは無い良い湯加減温度ではないか。指でだいたいを計れば良いことにした。良くこねてボールに入れ、ラップして湯煎する。待つこと20~30分でナンと1.5倍に体積が膨張。これを1/4に分けてさらに10分湯煎したものをサラダオイルでさっと焼いたら出来上がり。ちょっと油が多かったのかギトギト系になってしまったが、おいしゅうございました。かなり合格閾値が低い評価なんだが、これはナンである。

雪は積もらない


 昨夜からの雪は道路に積もるほどの事もなく、朝のびーさんはいつもどおり。昨日も休日だったのだが一日中寝てしまった。ちょっと疲れ気味。わずかに残った雪を顕微鏡で見ようとプレパラートを冷やしていたのだが、散歩から帰ってきたら跡形もなくなっていた。

2011年2月6日日曜日

ちょっとだれ気味週末の成果


 今週末のびーさんで撮ったもの。
家の前の公園でモズの雌を発見。ジョウビタキ雄の出現場所と同じところ。このまえマヒワが居た木にはカワラヒワが居た。これは土曜日。
 水路の手すりにムクドリがひとかたまりになってとまっていた。あいかわらずギャングな印象。
姿は何度か見かけたのだが、アオジが撮れたのは今シーズン初かもしれない。
日曜日に、昨日カワラヒワが居た木に行ってみると、今日はカワラヒワとマヒワが混群を成していた。この木はなんという木なのかな。 


 ルリビタキ雌。カメラのモードダイヤルが動いてしまっていたことに気づかず撮影。露出の変な写真群から最良の1枚を選出。

いつものこの公園の道路では市内の駅伝大会がまさに開催中だった。知り合いの子供を応援していた家内から携帯に連絡が入ったのが、ちょうどルリビタキ雄が出てきた瞬間。
間が悪いなぁと思いつつカメラを携帯に持ち替えて今見れる旨を返答。「こっちだ」「そこだ」と押し殺した声の応酬の末、なんとか彼女も姿を拝むことができた。
いろいろしたほうが良いことがあったんだが、もひとつ気力に乏しい週末。
しゃきっとしたジョウビタキ雌の写真で本報を終わりたいと思う。