2013年6月30日日曜日
鬼百合
昨日のブッポウソウ遠征は荷物は重かったものの電車の移動だったし、天龍村での徒歩移動も少なかったのでそれほど疲労しなかった。だから今日は元気。
朝のびーさんで鬼百合を撮る。綺麗なんだが、なにか只者では無い感じのする花。オニユリとはよく付けた名前。
昨日の荷物を片付けて、芝を刈って、玄関ポーチを水洗いした。左は掃除の間、追出だされた定位置に戻ってきたびーすけ。
さらに外部収納の中を片付けて、ユニットバスの壁のカビをハイターで落とす。ちょっと油断してしまって、ユニットバスの壁のカビが定着してしまった感じ。
夕刻に子供とホームセンターへ。
あっという間に一週間が過ぎる。先週何をしたのかさえ判然としない。あーあれをしたねと思い出すのだが、それははるか昔にあったことのような気がする。
2013年6月29日土曜日
ブッポウソウを撮りに出かける
ブッポウソウを撮るために、信州天龍村まで遠征した。昨年行きたいなぁと思って、村役場にメールを出したら返事が無く、心残りだったので今年は行ってみることにした。新幹線で豊橋に出て、飯田線に乗り換えるのだが、トータルで片道5時間。飯田線の上下で一日4本しかない特急の時間に合わせる必要があるから、現地滞在時間は4時間しかない。
そもそもびーすけ散歩のついでの鳥撮影だったはずなのだから、お金と時間をかけての遠征はちょっとポリシーに反するのだ。しかしNHKの番組「ダーウィン」でこの鳥をとりあげたのを見て、(絶滅危惧種でもあるし、)どうしても見たかったのであるよ。
だいたい鳥撮影の遠征など、ガイド付きのツアーでもない限り、目当ての鳥を確実に見ることができたら大変な僥倖と言うべきなのだが、この天龍村の場合は村役場に巣箱を置いて繁殖に努めているから確実に見ることができる。これも私の背中を押したひとつではある。
肉眼では大きなムクドリのような、黒っぽい鳥に見える。双眼鏡でも同様な印象だが、光沢のある翼は光の角度によっては本来の美しいブルーに輝く。
リュックに望遠鏡を入れて約1200mmのデジスコも使ってみた。電車での遠征だから、三脚を含めてこの大変重い荷物はけっこうつらかった。しかしマニュアルフォーカスのハンデは、こうした巣箱を狙っておくような場合は無い。
まぁ鑑賞に耐えるレベルはやっぱりEOSによるもの。空抜けすると(天空を背景にすると被写体が黒く沈んでしまうこと)この鳥の本来の色合いが出ないので、森が背景になる瞬間を追いかけるのがブッポウソウの正しい撮り方である。オートフォーカスの運任せになるが、今回はあまり幸運に恵まれなかった。
役場に隣接するお寺の境内から撮っていたのだが、お墓にアオバズクを起こさないようにと注意書きがある。教えてもらって撮ったのが、下の半眼で寝ているアオバズク。
2013年6月23日日曜日
チョウゲンボウ巣立ち前
チョウゲンボウはどうなったのだろう。ちょっと身体は重いのだが、気になるから海まで出かける。
左のように2羽の若鳥を確認。親鳥は見えず。巣立つ前に巣の周りでうろちょろしているということらしい。
帰ってから大きくトリミングしてみると、やはり子供らしい顔をしているのが可笑しい。何度も獲物にアタックしていたが、空振りが多いのもご愛嬌。ここまではEOS7d+EF400.
望遠鏡ZenithStar66SD(f=388)にビクセンのLV15アイピースを取り付けで25.87倍のスコープにし、Pentax-M50mm(F1.7)をつけたオリンパスE-PM2をコリメート接続。合成焦点距離は1293mm。
上はEOSとE-PM2の画像を同じくらいの大きさにトリミングしてみたもの。左はこの構成のE-PM2によるもの。そんなに悪くないよね。でもとても良いというわけでもない。
右側が暗くなっているのはなぜか。周辺減光?
これまで試行してきたオリンパスのズームレンズよりも良い結果が残ったような気がする。ペンタックスのマクロレンズの中古でも買うか。
下はE-PM2にnikonED180を付けて撮ったもの。
2013年6月22日土曜日
2013年6月15日土曜日
セーヌ川
パリの最終日。空港行きの車がホテルを出るまで8時間ほどある。今日はのんびり過ごそう。
朝食をすませてすぐに地下鉄でアラブ文化研究所に行く。学生の頃にこの建物の外壁を知って、一度実物見てみたいと思っていた。左は内側から撮ったものだが、カメラのシャッターのような構造になっていて、透過する光の量をコントロールできる。
アラブ文化研究所はシテ島のそばなので、歩いてノートルダム大聖堂へ向かった。後姿の方が良いと言う人が多いこの建物。確かにフライングバットレスがダイナミックに建物に突き刺さっているのはこちら側。
建物の側面をまわって正面に向かう途中でガーゴイルを鑑賞。面白いなぁ。雨どいなのだそうだが、ぜひ雨の日に見たい。
土曜日だから大聖堂の入り口はたいそうな行列だったので入るのはあきらめた。
昨日と違って、明らかに人通りが圧倒的に多く、ドイツ語や英語や中国語が頻繁に耳に入ってくる。パリは観光地なのだ。
建築遺産博物館を教えてくれた人にお土産を買おうと考えて、博物館までセーヌ川のほとりを歩く。川面の側道は人通りがほとんどなくて静か。ところどころにあるベンチに腰掛てはぼんやりする。もうどこにも行く気は無いと決めてしまうと、時間はたっぷりある。
そうそう、パリでスケッチというのをやってみたかったのだよ。これはぜったい後々の自慢になるぞ。(おそまつ君のイヤミみたいだね)
ベンチに腰掛けて、対岸のオルセーを鉛筆でスケッチ。不純な動機で始めたものだから、案の定途中で飽きてしまう。本来公開に値しない出来だが、まぁ良い思いでにはなったかな。【6月22日 記ス】
2013年6月14日金曜日
建築遺産博物館
ルーブルを出てから地下鉄に乗って建築遺産博物館に行く。ここはぜったいjに行っておけ!と出国前にアドバイスを頂いていた。
エッフェル塔からセーヌ川の対岸にあたるシャイヨー宮に作られた博物館(美術館?)だから、窓の外には絵葉書のようなエッフェル塔が見える。
1階が中世、2階が近代建築、3階が宗教建築が展示されている。圧巻はやはり1階で、複製なのだが原寸大の迫力。
見学客も実に少なくて快適である。フラッシュを使わなければ写真も自由に撮れる。
直接手で触るのはさすがにまずそうだったが、複製だからおおらかな展示であった。オルセーではミレーの絵画の前で「ここのところ」と指さしたら係員がすっ飛んできて注意されてしまった。直近まで寄れても、対象そのものが大きいから、展示物の上部はけっこう遠い。Kowaの双眼鏡がとても役にたった。装飾好きにはとても楽しい場所だったのだが、もう少し体力のある時に見たかったな。
オーランジェ,オルセー,ルーブル,建築遺産と1日で4つの美術館を駆け抜けたカミカゼ美術館ツアー。【6月21日 記ス】
ルーブル
オルセーを駆け足で見てからルーブルへ。どうせ全部見ることはできないのだから、「行ったことある」と後々言えるように有名どころをおさえておくことにした。
ダノン翼と呼ばれるブロックには、ミロのビーナス,モナリザ,サモトラケのニケがあるので、まぁ美術の教科書に載っているものは見てきました感が充足。
これは何なのだろう。ファッションの街パリのお針子さんが上達を願って習作を積み上げる信心のようなものなのではないかと考えたのだが、帰ってから調べると「ぼろ布のビーナス」というミケランジェロ・ビストレットさんの作品なのだった。社会的メッセージというか、寓意のようなものがぼろきれにあるらしい。
もともと宮殿だったのだから、美術作品だけでなく建物自体も美しいところがたくさんある。
2012年に中庭に設けられたイスラム館。入り口のピラミッドもそうだが、シャープで近代的なものが遺構の間から少し顔をだしているという感じでまとめている。
イスラム館にあった扉。
僕は明るい向こう側をうかがわせる、こんな感じの光景がえらく好きらしい。なんか明るい未来に向かって扉を開こうよという感じがするでしょ。
下は宮殿の中から見たピラミッドの先端。
結局ルーブルにも1時間ちょっとしか居られなくて、やっぱり駆け抜けてしまったわけなのだが、大変な数の人間が大変な量のエネルギーを投下して作ったものがものすごくたくさんある場所であることはわかった。そのオーラのようなものにあてられてしまった。
【6月21日 記ス】
オルセー
パリの3日目は終日会議。4日目も会議のはずだったのだが、すべてフランス語で行われることがわかって、出なくても良いことになった。これ幸いと美術館を見てまわる。日本で買っておいたパリ市内の美術館2日間フリーパスが最大限使える。
オランジェリーは写真が撮れなかったので記録が無い。オルセーも館内は撮影禁止だったのだが、建物はこそっと撮った
この美術館は駅舎を改装したものなのだ。リベットが打ち込まれた鉄の接合部がところどころに垣間見えて、そこには素朴な感触がある。昔のプラットフォームはどうしてこんなに天井が高かったのだろう。蒸気機関車が吐き出す煙のためなのか。
左はオルセーに向かう途中のシャンゼリゼで見かけた工事用仮囲い。これはお洒落だね。
下はセーヌ川に面した時計台を内側から撮ったもの。
超駆け足だったけれど印象派絵画とアールヌーボーの工芸を楽しみました。
【6月20日 記ス】
2013年6月12日水曜日
コーニスライン
パリに着いた翌日。仕事の所用は午後からなので、午前中はホテルのある16区をぶらぶら歩くことにした。ここいらはアールヌーボーをたくさん見ることができるらしいから。
パリの町並みが美しいのは、セーヌ県知事のオスマン(19世紀中ごろの人)の都市改造によるところが大きいのだそうだ。左図に朱で加筆したコーニスラインが、複数の建物の間に統一感を生んで流れるような街角を強調している。
凱旋門の放射状に伸びる道路のように、パリの道はところどころのポイントから放射状に配されている。この結果、道路の先にはアイストップとなる建築物や彫刻が見えることになって、これも景観の美しさに貢献している。こうした都市計画の立役者がオスマンさんなのだそうだ。たいしたものだ。
コーニスラインや石材の色などを建物に規制することで統一感を演出しながら、バルコニーや付け柱の装飾は規制がなく個性的だ。一定の規制の中でできるかぎりの主張をしている。美しい景観を作り出す巧みな誘導なんだろうな。。
江戸時代の奢侈禁止令を連想する。金糸や朱のような派手な色が使えなくなったために、微妙なグレー(茶ねずとか)を考案して民草は楽しんだ。ある程度のルールがあった方が面白いものが出てくるのかも。ともあれ都市計画とか景観計画とか、まじめに勉強したことも無いので、馬脚が出る前にこんな話はもうやめておこう。
右のエントランスは控えめだが美しい。美意識の水準が違うのだよと思い知らされたような気がする。
下はエッフェル塔の下部のアーチ部分だが、遠見では無骨な感じがするこの塔も、近くから見ると女性の下着のような装飾があったりして面白い。
エッフェル塔のそばでサギ師のような人にからまれた。目の前で手の中の指輪を、さもそこで拾ったように見せかけて話しかけてくる。同じ手口を私は2回。同行された方も2~3回遭遇したそうだ。恐怖感を与えるような押し付けがましさが無かったからだが、可笑しな思い出になった。
【6月20日 記ス】
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