ブッポウソウを撮るために、信州天龍村まで遠征した。昨年行きたいなぁと思って、村役場にメールを出したら返事が無く、心残りだったので今年は行ってみることにした。新幹線で豊橋に出て、飯田線に乗り換えるのだが、トータルで片道5時間。飯田線の上下で一日4本しかない特急の時間に合わせる必要があるから、現地滞在時間は4時間しかない。
そもそもびーすけ散歩のついでの鳥撮影だったはずなのだから、お金と時間をかけての遠征はちょっとポリシーに反するのだ。しかしNHKの番組「ダーウィン」でこの鳥をとりあげたのを見て、(絶滅危惧種でもあるし、)どうしても見たかったのであるよ。
だいたい鳥撮影の遠征など、ガイド付きのツアーでもない限り、目当ての鳥を確実に見ることができたら大変な僥倖と言うべきなのだが、この天龍村の場合は村役場に巣箱を置いて繁殖に努めているから確実に見ることができる。これも私の背中を押したひとつではある。
肉眼では大きなムクドリのような、黒っぽい鳥に見える。双眼鏡でも同様な印象だが、光沢のある翼は光の角度によっては本来の美しいブルーに輝く。
リュックに望遠鏡を入れて約1200mmのデジスコも使ってみた。電車での遠征だから、三脚を含めてこの大変重い荷物はけっこうつらかった。しかしマニュアルフォーカスのハンデは、こうした巣箱を狙っておくような場合は無い。
まぁ鑑賞に耐えるレベルはやっぱりEOSによるもの。空抜けすると(天空を背景にすると被写体が黒く沈んでしまうこと)この鳥の本来の色合いが出ないので、森が背景になる瞬間を追いかけるのがブッポウソウの正しい撮り方である。オートフォーカスの運任せになるが、今回はあまり幸運に恵まれなかった。
役場に隣接するお寺の境内から撮っていたのだが、お墓にアオバズクを起こさないようにと注意書きがある。教えてもらって撮ったのが、下の半眼で寝ているアオバズク。
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