2013年11月30日土曜日

宍道湖 その3


 宍道湖西岸なぎさ公園をぷらぷらと歩いて斐伊川の河口に出た。大きな河口の川岸に妙にスマートな2羽が居る。宍道湖グリーンパークの学芸員さんに鶴も居ると聞いていたから、すぐに納得。「グリーンパークでBird Watching 2」という小冊子を購入していたので、確認するとマナヅルである。この小冊子はグリーンパークを中心に周辺地を含めて観察可能な鳥の図鑑なのだが、たいそう役に立った。
マナヅルギャラリーは私を含めてたったの2人。そばでデジスコを使ってマナヅルを撮っている方が一人居られるだけ。
下の一枚は4枚の合成写真。短い観察時間の間に飛び立ち
の瞬間が撮れて大変幸運。
デジスコで撮っていた方に、マガンはどこで見れますかと聞いてみたら、あの田んぼの中にたくさん居るとの事。湖岸に居ると思い込んでいたのが間違いだったらしい。


広い田んぼの中央付近の一区画にマガンはかたまってたくさん居た。カラスの群れも同じ場所を使っているのが不思議。互いにストレスだとは思うのだが、なにやら理由があるのだろうな。
稲刈りが終わって短くなった稲の中から顔だけのぞいている光景が楽しい。さきほどの方に車で接近すれば近づけると教えてもらってはいたのだが、実際にそのような撮り方をしている人が居た。運転コースと速度をよく観察する。
真似をしてみると、なるほどマガン達は道路から少し離れるようにゆっくりと移動することはあっても飛び立って逃げる気配はない。
左はかなり遠くから撮ったものだが、身を挺して農道を見張っているかのように思われた一羽。こういう思い込みが間違いだったりするんだが。

ツル,コハクチョウ,マガンと今日は首の長い鳥をよく見るなどとしょうもないこと考えていたら、マガンでもカラスでも無い鳥がすぐ脇の田んぼに居ることに気がついた。


 タゲリだ。千葉にも居るのだが私は初見。図鑑を見て変な形の鳥だなぁとずっと思っていた。実物を見ることができて少々興奮。
上のタゲリにちょっかいを出しているもう一羽がいて、その飛翔姿をとらえた3枚を合成したのが左。真ん中の1枚のピントが甘いのが残念。それにしても背中から撮りたかったね。開いても玉虫色なのかなぁ。
この場所に移動したら初見の鳥ばかりでチョット興奮。

宍道湖 その2


 宍道湖西岸なぎさ公園は、堤防の一部にちょっと植栽してベンチを置いた程度のひどくあっさりした造り。人の気配も少ない。
ちょっと遠いのだが、飛んだり浮かんだりしているコハクチョウがたくさん見える。
ハクチョウは横から見るシルエットは美しいのだが、着水寸前の姿は意外とメタボでユーモラスである。
 双眼鏡と望遠レンズで上を見たり、下を見たり。
遠くに群れが飛んでゆくのをカメラのファインダーで追いながら、山が入らないかなぁなど欲深い念をコハクチョウに送ったりする。
ここは トビが多い。これもトビかなぁと思って眺めていたら頭部が白いのでミサゴであると気がついた。割と近くに寄ってくれたのだが、これらの写真はいずれもトリミングしている。
あえて激しくトリミングしてミサゴの顔つきを確認しようと考えたのが左の写真。意外とクチバシが小さいのだけど、猛禽らしい精悍な顔をしているよね。

宍道湖 その1


 社用で島根県に出向いたので、もう一泊して宍道湖の野鳥を撮る事にした。金曜日は雪や霰が降ったりやんだりの悪天候だったが、夕刻には晴れてきて、上の写真のようなドラマチックな日没。
早起きをして宍道湖グリーンパークに行く。日頃良く行く干潟のような観察舎があって学芸員が常駐している。ここで情報を仕入れようと考えた。到着が早すぎて開園に間があったから周辺をとりあえず散歩。オオジュリンが居た。
 イソシギとコガモの雄が並んでいた。本にはコガモは淡水カモ類とあるが、イソシギは湖にも干潟にも海にも居る。宍道湖らしい光景なのではないかなと一人悦に入るのであった。
「モズが枯れ木で鳴いている」という風景。 宮本武蔵の描いたものには及びませんが、冬景色です。
下は2羽のホオジロ。両方とも雄ですがサムライという感じがしますね、なんか姿勢が良くて。
たしかに多彩で、日頃行く干潟が人口密度の高いエリアにポツンとある自然(それだけ貴重なわけですが)なのに対して、宍道湖の自然は大きいなと思いました。しかし背景は良いのですが珍しいものに会えた感は薄い。
グリーンパークが開いたので、さっそく学芸員さんにマガンはどこで見る事ができるかとたずねたら、宍道湖西岸なぎさ公園という、すぐそばの公園を教えてもらった。移動はレンタカーを借りていたので苦もなく拠点を移動。

2013年11月24日日曜日

ジョウビィの帰還


昨夜も一応目覚ましはセットしようとは思ったのだが、体調ももう一つだし、今日は彗星はおやすみ。
まぁしょぼい写真ではあるが尾は確認したしなぁ。しっかりした姿を撮りたいなら九十九里浜まで遠征しないとだめだろうしなぁ。
などなど、ちょっと気分は後退。
ゆっくり起きてびーすけと散歩。いつものコースの少し短かめのやつ。鼻炎のせいかなんとなくボーっとしたままびーすけと歩く。さんざん撮った紅葉だから、同じような写真ばかりにならないようにひねりが必要だとか考えながら歩く。上の写真はフォトショップで加工したもの。
 昼食を摂ってから自転車で出かける。今日はパンクしていなかった。年がら年中パンクするこの自転車だから、乗ろうと思った時にタイヤに空気が入っているだけで嬉しくなる。
結局いつも行く干潟に出た。観察センターに入ろうと思ったら財布を持っていないことに気がついて、パスが無いから干潟の周囲を散策する。
 ジョウビタキの雌が小路で忙しそうにしていた。そういえば今朝裏の家の庭で雄を見かけたが、こいつも忙しそうだった。昨冬さんざん被写体を勤めてくれたエヅケノジョーはその点のんびりした感じだったなぁ。

2013年11月23日土曜日

今朝の反省


早朝の海岸詣から帰って朝食を摂って、びーすけの散歩に出る。公園に鳥影無し。手持ち無沙汰というわけでもないが干潟に出かけて鳥を探す。こちらも成果なく家に戻ったら昼食時になった。4時から始まった午前中は使いでがある。
上の写真は今朝ついでに撮ったオリオン座だが、大きな月がすぐそばにかかっていた割には良く写った。星図と照合しても8等星くらいまで十分写っていることがわかる。オリオンのベルトの三ツ星をよく見るとコーン状に星像が流れている。これはレンズの収差によるもので、今日使ったような設計の古いレンズで星野を撮ると明るい星に出てしまう。
コレクション(?)のペンタックスの古い単焦点レンズは、28mm→50mm(F1.7とF1.4)→135mm→200mmと5本持っているが、たぶんどのレンズでも出る。これから星野を撮るときは、カメラ本体とセットで手に入れたズームレンズを使った方がよさそうだ。こういうキットレンズと呼ばれるものはFが暗いから本来星向きでは無い。

アイソン彗星(つづき)



休日でもあるし、アイソンを撮りに海岸へ出る。前回よりも彗星の高度は低くなっているから、彗星自身の明るさが増してくれていないとむずかしい。
今日は光害カットフィルターを使ってみた。IDAS LPS-P2というフィルターだが、水銀灯やナトリウム灯の輝線はカットするが天体の光は透過するという天体撮影用のフィルタ。これさえあれば家の近くでも星が撮れるから遠征費用がかからない。したがって少々高価であるが元は取れる。たしかそんな理由をひねり出して買った記憶がある。
確かに効果はあるようで、上の写真はフィルター有無の比較なのだが、使うと彗星の尾が、よりはっきりと写った感じがする。
そんなことをしてもやっぱりこの場所はきついなぁ。九十九里浜あたりまで遠征しないといかんかも。

2013年11月21日木曜日

アイソン彗星確認


 前の日の新聞にアイソン彗星が明るくなったと書いてあったので、10時に布団に入って今朝は4時に起きた。
やはり海岸かなと考えて前回と同じ場所で観測。双眼鏡で目をこらすが彗星らしい姿は見当たらない。位置はスピカと水星のまんなかあたりなのだから、とりあえず広角レンズで写真を撮って帰る。まぁ予想されたことだから予定どおりではあったんだけど。
出社にはまだ時間があったから、さっそくパソコン画面で確認したら、どうやら彗星らしいものを発見。
左はその画像6枚を加算したものだが、このくらいしないとよくわからない。やっぱり幕張メッセ上空では背景が明るすぎて、彗星の尾のような淡い対象は無理がある。下もトリミングしたもの。



2013年11月17日日曜日

アイソン見えず


 今日も海岸でアイソン彗星。やっぱりわからない。夜が明けても月が沈まない月齢になってしまったらしく、また彗星の出現も昨日より遅くなっている。条件はさらに悪くなってきているが、彗星本体は太陽の間近にせまりつつあるから、急激に明るさを増す可能性も無いではない。
というわけで、かなり博打っぽい状況になってきたのだけど、今日も負けということですね。
帰宅してから朝のびーさん。落葉が敷き詰められた公園はいかにも秋らしい。びーさんから戻ってから免許センターに行って自動車免許の更新をする。ゴールドカードだから1時間もかからないのであるが、ひたすら列に並ぶ繰り返しでちょっとうんざり。
拙宅の前の公園のあちこちでカワラヒワの声がする。びーすけを待たせて声の方向にレンズを向けると、たいてい電線の上に見つけることができる。
電線はやはり背景としてはもう一つなので、なんとか手前に紅葉を配したいとアングルを選んだのが下。

2013年11月16日土曜日

ミサゴ

 5時前に起きて海岸に出る。アイソン彗星が見たい。彗星はおとめ座の一等星であるスピカのすぐそばに居るはずなので、星座早見盤も要らないはず...
だったのであるが、東から南東の空は幕張メッセだの京葉工業地帯だのがあってけっこう明るい。
あそこらへんだよねぇと双眼鏡を向けるものの、薄明るい彗星の尾が見えるわけもなく、どれが彗星であるかわからない。彗星の核は4等星くらいになっているはずなのだが。
写真には残るかもしれないと期待しつつ鮮やかな朝焼けを見て帰ってきた。
 家に戻って写真をチェックしても彗星らしきは確認できない。もう少し彗星本体が明るくなってくれないとわかんないよ。
帰宅してから朝のびーさんに行き、さらに干潟に出向く。朝が早かった割りには元気だ。
干潟で新しい機材のチェックをする。ジオマというフィールドスコープを買ったので、これに60mmのマクロレンズを付けたコリメーション撮影なのである。いつもの400mm望遠でも同時に撮って比較をする。マクロレンズのオートフォーカスは、スコープ側の合焦が少しでも甘いと像を結ばない。なかなか厳しいがピントが合った時の画像は非常に良く解像していることがわかった。この機材は使いこなしに精進する価値がありそうだな。
センターに入って大きなガラス越しに干潟を眺めていたら、猛禽らしきものがゆっくりと旋回していることに気がついた。かなり距離がありそうだがEF400で撮る。液晶画面をセンターの方に見せてこれは何?と尋ねたところミサゴとの事。家に帰ってPCの画面で確認したら確かにミサゴだった。本日の成果。干潟から帰ってから少しうとうとする。

2013年11月12日火曜日

大濠公園

月曜日に博多で仕事。日曜日に現地に入って1日写真を撮りたいといつものように考えたのだが、どうも天気が悪そうなので素直に日帰りにした。クロツラヘラサギとか見たかったなぁ。
それでも飛行機の時間を早くして、仕事前の午前中に大濠公園に寄ることにした。
2時間ほど散策したが、特段の収穫は無し。上の一枚はなんだかわからないヒタキ科の小鳥。ちょこまかと動くのだが、いっこうに全身を現さない。
この日の午前中はえらく寒い上に、ときおりパラパラと雨粒も落ちてくる天気だったから、早々に引上げて名物のラーメンを食べることにした。最近の私はあきらめも早いのだ。
(11月12日記ス)


2013年11月10日日曜日

紅葉深まる


 紅葉が鮮やかになってきたが、今日の天気はもうひとつな曇天。明るさが足りなくて写真のできももう一つな感じ。
昼食後に干潟に行ったら、先週と同じようにカワセミが居た。
今使っているレンズEF400mF5.6Lは、三脚座にクイックストラップを取り付けるととても使いやすいことがわかった。クイックストラップは、大型レンズには使わず、小型のミラーレスに使っていたのだが、三脚座につけると重心位置になるのか、腰の周辺でうまく安定してくれる。
 カワセミがダイブして小魚をつかまえるところ。誰もが撮りたがる瞬間なのだけど、ちょっと背景がうるさいなぁ。11月に入って干潟ではツミやイスカが確認されたというので期待して出かけたのだが、これは叶わず残念。
下の写真は水路の囲いの手すりにかかっていた蜘蛛の巣なのだが、ソフトウェアで調整すると面白い図案になるね。

2013年11月5日火曜日

大阪城公園


大阪での打ち合わせが午後からできたので、約束の時間より2~3時間早く大阪入りすることにした。大阪城公園では多くの野鳥を見る事ができるらしいというネット情報に惹かれたからなのだが、思いっきり早出になってしまったのでけっこうつらい。
着いて早々にモズを発見。聞きなれない声だったのでとりあえず撮ったのだが、カメラの液晶画面を拡大したらモズだった。百舌というだけあって色々な声が出せるのだろうが、この季節は縄張り宣言の高鳴きをするそうだ。
こういうところには何か居るのだよなという勘のようなものが最近は働くようになってきて、目をこらしていたらアトリを見つけた。帰りに同じところを通ったら、バーダーらしき人たちが三脚をセットしていた。この木がスポットなのだね。
 公園内の梅林でみかけたカシラダカ(だと思う)。残念ながらピントが甘い。背景はたいへんよろしかったのだが。
 ジョウビタキに2回遭遇した。胸の模様が違うから別の個体である。やはりバーダーさんたちが日頃から狙っている場所だったようで、ジョウビタキの方も慣れた感じ。
下は公園内で見つけたテングチョウ。
結局、大阪城の外堀にそって駆け足で一周してしまった。周囲は修学旅行生と中国語の集団でそこそこの賑わい。珍しいという鳥には遭遇しなかったが、日頃行っている近所の公園よりははるかに種類が豊富で楽しめた。背景がきれいで写真整理も楽しい。