2013年12月21日土曜日

安眠ぐっず

子供の頃から私は寝つきが非常に良くない。父親も眠れずに夜遅くまで起きている人だったから、遺伝なのだとあきらめている。
そうは言っても、明日はハードだから早く寝なくてはならないシチュエーションだったりすると、結構あせって、寝具の中で悶々とする。
飲めない酒を飲むというのもやってみたのだが、確かに眠れるが翌日顔がむくんでしまったり、身体や脳みそのキレが悪くなる。
最近とみに睡眠の質が悪い感じでもあるし、ネットで安眠グッズらしきを見つけたので買ってみた。
商品到着して早速その晩から試したのだが、その日はあいにく忘年会でアルコールが入っていたから、あっさり寝られたのはこいつのせいなのか判然としなかった。
以来毎日使っているから3回ほど試したことになるのだが、どうも私にはあまり効果が無いようだ。
この装置はボタンを押すと、人間の鼓動のリズムを発振する。20分間で自動的に切れるようになっている。人間の鼓動はリラックスのきっかけになるのだそうだ。この商品の広告を良く読むと、睡眠のきっかけになりやすいとは書いていなくて、リラックスのきっかけとか、お休みのきっかけという表現になっている。イラストは寝ている人の絵だから、商品名とイラストから「お休み」=就寝を消費者が勝手に結び付けてしまうということらしい。開発協力したお医者さんの囲み記事があるが、睡眠は大事だと言っているだけで、この商品と睡眠の関係を述べていない。
使ったけど寝られないという人が居た場合(私のように懐疑的な者も含めて)、睡眠導入を約束しているものでは無い、リラックスグッズであると説明されることになるのだろうな。パッケージに謳う「夢の世界へ誘う」という惹句も、これが寝ているときに見るなにかを指していると考えるのは早合点というものだ。
ネット上を見る限り悪評は見当たらない。値段が安いから「私には合わないみたいだけど効く人も居るんだろうね」と購入者の寛容を引き出しやすいかもしれない。
それにしても鼓動のリズムがリラックスさせるというのは本当なのかなぁ。胎内に居た当時の記憶は全く無いのだが、関係あるのかねぇ。自分以外の生命体の発振するリズムが心地よいのであれば、隣で寝ている人のリズミカルないびきだって心地よくなくてはいけないし、隣に座っている人の貧乏ゆすりに快感を覚える可能性もあるな。
 今のところ私は別に腹をたてているわけでも無くて、もうしばらく使ってみようと思っている。

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