昨晩は半影食があった。月が欠けて見えるわけではないが半影食も月食なのだ。きちんとした説明は専門のサイトに任せるとして。以下私の理解の整理。
月食という現象は、月から見れば地球が太陽の前に立ちふさがって、その背後に太陽を隠してしまう事である。地球のために太陽の光が月面に届かないから月面上は真っ暗になって、地球からは満月が姿を消してしまう。これを地球側の視点で説明すると、地球の落とす影の中に月が入るということになる。
太陽が地球の背後から顔を出せば、その強烈な光は偏りがあるものの月面全体を照らすことになるが太陽はその全面を現していないから、いつもの満月ほどの明るさは無い時間帯になる。月が丸い形に戻ってから完全に明るさを取り戻すまでの間が半影食の時間になる。当然通常の月食においては欠け始めの前にも半影食の時間がある。
地球側の視点から説明すると、地球の作る本影の中を月がよぎる間に食があり。本影の周囲にある半影の中を月がよぎる間が半影食ということになる。
半影食の間、月面全体が均等に明るさを失っているわけではなくて、本影側がより暗くなっているはずである。これは肉眼ではわかりにくいのだが、写真であればその不均一をわかりやすく記録することができるはずだ。
同じ露出量で時間をおいて撮影したのが上の写真。比較が目的だから、コントラストの調整等はしているが、3枚とも同じ処理をかけている。左上の暗さがじょじょに回復していく様子がわかる。
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