2012年11月3日土曜日

E-PM2の操作性について


 今日の写真はオリンパスペンE-PM2によるもの。一番下の写真は公園の池に居た30cmほどの魚2匹。公園管理の方によれば、誰かがリリースしたらしいとの事。鯉ではなく金魚だと教えてもらった。帰って調べたらアメリカ産のコメットという種類らしい。
一日 マニュアルを読みながらPM2を使ってみた。PL5を持っていないから、ちょっと憶測が入るのだが感想を書いておくことにする。
オリンパスPM2は、同じPenシリーズのPL5とはカタログ上の性能値は全く同じだが、ボディの厚さが5mmほどPM2の方が薄く、重量は56g軽い。値段を価格ドットコムで比較すると1万5千円ほどPM2が廉価である。
PM2はモードダイヤルと表示の拡大縮小ボタンが省略され、チルト液晶モニターも省かれている。ボディのダウンサイジングと金型の単純化、部品数の削減によってローコストが実現されている。PM2はコンデジからもう少し上位機種へと移行してくる層を狙っていて、PL5はデジタル一眼の所有者がもう一台(私のように)という層を狙っている(らしい)。
タッチ式液晶パネルなのだからそんなに困らないのではないかとも考えたのだが、これは自己欺瞞というもので、やはりダイヤルで撮影モードを切り替えられないのは不便だった。
拡大表示ボタンも無いと不便で、Fnボタンをこれに割り当てることになった。
鳥や天体をターゲットにしていると撮影モードはマニュアルを多用することになるので、乏しい経験則の積重ねをカメラに覚えさせておく必要がある。EOS7Dはモードダイヤルのうちの3つをこうした設定に割り振ることができるから、瞬時に所望の設定を呼び出すことができる。PM2では「マイセット撮影」がこれに相当し、PM2ボディにある数少ないボタンのどれかに、この機能の呼び出しを割り当てる。しかし、割り当てたボタンを押している間だけ、あらかじめ設定したプリセットが有効になるというPM2の機能設計が曲者で、このボタンを押しながらシャッターを押さなくてはならないことを理解した時はしばし呆然とした。三脚に固定すればなんとかなるかもしれないが、手持ちで使う機械にコンビネーションキーは無理がある。ボディ背面の液晶画面ではなく、VF-3という電子ファインダーに左目を押し当てて使っている私の場合はどーしたら良いのだ。結局、右手の親指で録画ボタンを押しながら人差し指でシャッターを切るというスタイルしかない。ではムービーを録画したいときはどうするのかが心配になるが、動画撮影のモードを選択すれば「録画」ボタンは録画機能が割り振られていたので問題は無い。
PM2に付属のマニュアルはわかりにくいと思う。機能のすべてを(一応は)書いておかなくてはならない一方で、商品がターゲットしている顧客層はコンデジからの移行者なのだから、いきなりややこしい話もできない。マニュアル作成はさぞかし悩ましいものだったに違い無い。
 まずはユーザーガイドとリファレンスを分けるべきだったのではないかと思うのだが、販売価格が先に決まっていたりすると付属品の充実は難しいかもしれない。
 デフォルト(工場出荷時設定)では詳細機能を隠しておいて、表示設定を切り替えると詳細設定画面が出てくるようになっているのも、初心者向けの配慮のようだが、あまり上手いやり方ではないと思う。たとえば液晶タッチパネルの使い方に出てくる「スーパーコンパネ」というコントロールパネルは、表示設定を切り替えないと表示されない。これにたどり着くのに結構時間がかかった。巻末の索引は申し訳程度で不十分。


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