2013年6月12日水曜日
コーニスライン
パリに着いた翌日。仕事の所用は午後からなので、午前中はホテルのある16区をぶらぶら歩くことにした。ここいらはアールヌーボーをたくさん見ることができるらしいから。
パリの町並みが美しいのは、セーヌ県知事のオスマン(19世紀中ごろの人)の都市改造によるところが大きいのだそうだ。左図に朱で加筆したコーニスラインが、複数の建物の間に統一感を生んで流れるような街角を強調している。
凱旋門の放射状に伸びる道路のように、パリの道はところどころのポイントから放射状に配されている。この結果、道路の先にはアイストップとなる建築物や彫刻が見えることになって、これも景観の美しさに貢献している。こうした都市計画の立役者がオスマンさんなのだそうだ。たいしたものだ。
コーニスラインや石材の色などを建物に規制することで統一感を演出しながら、バルコニーや付け柱の装飾は規制がなく個性的だ。一定の規制の中でできるかぎりの主張をしている。美しい景観を作り出す巧みな誘導なんだろうな。。
江戸時代の奢侈禁止令を連想する。金糸や朱のような派手な色が使えなくなったために、微妙なグレー(茶ねずとか)を考案して民草は楽しんだ。ある程度のルールがあった方が面白いものが出てくるのかも。ともあれ都市計画とか景観計画とか、まじめに勉強したことも無いので、馬脚が出る前にこんな話はもうやめておこう。
右のエントランスは控えめだが美しい。美意識の水準が違うのだよと思い知らされたような気がする。
下はエッフェル塔の下部のアーチ部分だが、遠見では無骨な感じがするこの塔も、近くから見ると女性の下着のような装飾があったりして面白い。
エッフェル塔のそばでサギ師のような人にからまれた。目の前で手の中の指輪を、さもそこで拾ったように見せかけて話しかけてくる。同じ手口を私は2回。同行された方も2~3回遭遇したそうだ。恐怖感を与えるような押し付けがましさが無かったからだが、可笑しな思い出になった。
【6月20日 記ス】
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2 件のコメント:
パリの旧市街を歩いてるね、私の行った頃は、早朝ワン公の糞ダラケで困った。サギ師まがいの奴はまだ居るんだね、私は写真を撮られて押売された。勿論ニホンゴで強烈に断ったけどネ。
帰宅後に家内から踏んでるよと教えられました。機内では臭わなかったと思います。検疫にひっかからなかったことになりますね。
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